HIMSS 2022: データの相互運用性と自然言語処理による健康の増進

※この投稿は米国時間 2022 年 3 月 11 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

この 2 年間、ヘルスケアとライフ サイエンスの世界において、テクノロジーの導入は従来の 10 倍も進みました。急速なワクチン開発から遠隔医療の導入にいたるまで、ヘルスケアは今、過去 2 年間の進歩やイノベーションを土台にして、さらなる優れた患者ケアを提供しています。

今週の HIMSS ヘルス IT カンファレンスでは、Google Cloud のお客様がご自身のデータをどう活用されているかや、医療データの相互運用性における最新のイノベーションなどについて、Google の決めの一手である自然言語処理（NLP）も含めてお話しします。

データがすべてを動かしていく

3 月 16 日（水）の午後 3 時 30 分から午後 5 時（米国東部時間）まで、Google Cloud Healthcare Provider の責任者である Aashima Gupta とともに、パネルのモデレーターとして参加します。そこでは、データの相互運用性が、ヘルスケアにおいてどれほど重要なのか、そして次に来るべきグローバルな医療危機にどう備えるか、またそのために何を努力すべきかなどについてお話しします。

パネリストに IU Health の CIO である Tim Tarnowski 氏、Mayo Clinic の CIO である Cris Ross 氏、そして Highmark Health の情報配信担当バイス プレジデントである Brian Barrett 氏を迎え、データドリブンでより公平なヘルスケアの実現のため、彼らが学んだ教訓とビジョンについて、それぞれの視点でお話ししていただきます。また、医療機関がデータ相互運用性を実現するためのステップについても、順を追ってお話しします。医療情報の交換を助ける使いやすいテクノロジーを活用することで、医療業界のリーダーは、患者にさらに良い治療を提供するという、本来の得意分野に注力することができます。

Google Cloud は、相互運用性の第一人者として、何十年にわたりサイロ化していた医療データのデジタル化を推進してきました。Google Cloud の Healthcare Data Engine や Cloud Healthcare API といったイノベーションを通して、医療機関は患者データのシームレスで安全なやり取りを助けるテクノロジーにアクセスすることができます。

ヘルスケアの次なるフロンティアとしての NLP

人工知能（AI）と機械学習（ML）は、患者のエクスペリエンスの向上、業務の改善、医師、看護師、管理者の業務効率化などが図れているかなど、医療機関がデータから新たなインサイトを得るための新しい機会を生み出します。

NLP は、ヘルスケアにおける AI / ML の次なるフロンティアであり、臨床やオペレーションのワークフローに影響を与える臨床記録や検査結果などの非構造化フォーマットから、インサイトを抽出するのに役立つと考えられています。

3 月 15 日（火）午後 2 時 45 分から午後 3 時 5 分（米国東部時間）に開催される HIMSS のライトニング セッションでは、医療機関、医療保険会社、製薬会社がますます NLP を活用して臨床記録や研究発表などのドキュメントから情報を抽出し、患者ケアの向上につなげている様子をご紹介します。Google Cloud の Healthcare Natural Language API を利用すれば、医療機関は、患者の治療のプロセスにおいて見落とされがちな非構造化テキストに含まれる貴重なヘルスケアのインサイトを、より適切に調節できます。最終的には、血液検査やその他検査の重複可能性を低減し、運用コストの削減、診療の質の向上など、エクスペリエンスと効率性の向上を実現できます。

Google のヘルスケアにおける NLP への大きな投資は、クラウドを越えて広がっています。実際、Google Health は先週、Care Studio の新機能である Conditions のプレビュー版を公開しました。これは、NLP を使用して臨床医が患者の記録をより良く理解できるようにするためのものです。医療データは複雑なので、臨床医は患者の症状を理解するために、しばしば手作業で情報を選別する必要があります。この新機能は、不完全な文章、省略、スペルミスのあるメモから、医療コンセプトの実際のコンテキストをアルゴリズムで理解し、数万件の症状の語彙とマッピングさせることで実現されています。これにより、臨床医は一か所に集まっている必要な情報に瞬時にアクセスでき、より良い医療の提供が可能となります。

NLP やデータの相互運用性に関するセッションに加え、HIMSS では、Fitbit、Google Health、Chrome など Google 全体から集まった意見が、ヘルスケアとライフ サイエンスに関する最も興味深い喫緊のトピックにおいて議論されるセッションも開催されます。ぜひご参加ください。

• 「積極的な保護とセキュリティのコントロールを事前に提供」3 月 14 日（月）午前 11 時から午前 11 時 45 分（米国東部時間）

• 「健康転帰の向上のためのイノベーション」3 月 14 日（月）午後 1 時 15 分から午後 2 時 15 分（米国東部時間）

• 「パネル: エイジングの未来」3 月 15 日（火）午後 3 時 15 分から午後 3 時 45 分（米国東部時間）

• 「カクテルアワー パネル: エイジングと 5G」3 月 15 日（火）午後 4 時 45 分から午後 5 時 30 分（米国東部時間）

• 「プロバイダのデジタル トランスフォーメーション - プロダクト開発からユースケースの実装まで」3 月 16 日（水）午前 11 時 30 分から午後 12 時 30 分（米国東部時間）

• 「医療業界の女性たちの IT 交流会」3 月 16 日（水）午前 11 時 30 分から午後 12 時 15 分（米国東部時間）

• 「匿名化を使用して医療データから PHI を削除する方法」3 月 16 日（水）午後 12 時 45 分から午後 1 時 5 分（米国東部時間）

• 「革新的なパーソン センタード ケアをウェアラブルで実現」3 月 17 日（木）午後 12 時 15 分から午後 12 時 35 分（米国東部時間）

• 「クラウド ファーストのソリューションによるヘルスケア提供をモダナイズする」3 月 17 日（木）午後 2 時 30 分から午後 3 時 30 分（米国東部時間）

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