顧客事例

株式会社グラッドキューブの導入事例:コストから機能充実度、そして将来性。Google Cloud Platform で自社サービスをさらなる未来へ。

Google Premier Partner 認定や、Google Excellent Performer Award 5 期連続 最優秀賞等受賞など、様々な実績を誇るデジタルマーケティング会社の株式会社グラッドキューブ。そんな同社が「世界のデファクトスタンダード」を目指して運用中の UI/UX 解析改善ツール「SiTest(サイテスト)」が、2016年冬、Google Cloud Platform に移行しました。その理由と成果、そしてこれからについて、聞いてきました。

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■ 写真左から 

株式会社グラッドキューブ

  • プロダクト開発チーム エンジニアリーダー 南吉隆さん
  • プロダクト開発チーム エンジニアリーダー 牧昂拡さん
  • 代表取締役CEO 金島弘樹さん
  • プロモーション事業部 シニアマネージャー 玉屋宏祐さん
■ 利用中の Google Cloud Platform サービス
Google Cloud SQLGoogle Compute Engine など

現在、株式会社グラッドキューブの基幹事業となっている「SiTest」は、ウェブサイトのヒートマップ解析から、A/B テストによる行動解析・サイト改善、エントリーフォーム最適化(EFO)、レポート出力までをワンパッケージとした UI/UX 解析改善ツールです。随所に AI(人工知能)を組み込むことで、より効率的な作業環境を提供。A/B テストやレポート作成などといった煩わしい作業を自動で行ってくれるため、マンパワーの不足しがちな中小企業から最大手の企業まで絶大な支持を集めています。

「現在、SiTest はアジア全般で約 17 万サイトが同サービスでご利用いただいています。もちろんこれは、同業他社の類似サービスと比べても圧倒的に優秀な数字です。」と胸を張るのは、代表取締役 CEO の金島弘樹さん。

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「サイト運用に AI を活用しているサービスは、世界的に見てもまだ珍しい。これまでは AI と言えば、画像解析や音声認識に使うものというイメージが強かったですからね。でも、最近ではデータの解析や予想にも AI が活躍中。例えば、SiTestではこれまで広告代理店が何日もかけて作っていたレポートを瞬時に作成させるということなどに使っています。」(金島さん)

その AI レポートは、登録されている 17 万サイトの情報をベースに、サイト内の134 種類の行動指標を機械学習し、8 項目のレーダーチャートとして採点するほか、AI を使ったサイト改善アドバイスもしてくれるという本格的なもの。例えばユーザーのスクロール速度が早すぎる場合はコンテンツが読まれていないと判断し、その改善について適切な助言を行ってくれます。

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同サービスがスタートしたのは 2014 年 8 月(翌年2015年 1 月から本格サービスイン)。当初は Google Cloud Platform 以外のプラットフォームを利用していたのですが、他のプラットフォームへの 1 度の移行を挟み、3 つ目の選択肢として、2016 年 9 月末から Google Cloud Platform への移行を開始しています。

「移行せざるを得なかった大きな理由のひとつは費用ですね。サービスが順調に拡大していく中、他社プラットフォームでは、どうしても効率的に費用を抑えることができなかったのです。リザーブすればそれなりに割り引かれるのですが、成長中のサービスですと、それを読み切るのがなかなか難しいんです。そんな中、一昨年のad:tech tokyo で非常に熱心な説明をしていただいたことで、Google さんのサービスを試してみようという気持ちになりました。」(同社プロダクト開発チーム 南吉隆さん)

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「もちろん、価格だけが選んだ理由ではありません。現場の人間として何より感心したのがそのスピードです。データベースを作るとか、マシンを立ち上げるとかいった作業が他のプラットフォームと比べて圧倒的に速いんです。よそだと 5 分近くかかる作業が、GCP では 1 分かからなかったり……中途半端な待ち時間が発生しなくなったことで、より開発に集中できるようになりました。移行のタイミングで Google Cloud SQL が第二世代になって、弊社が取り扱う規模の大規模データに対応してくれたのもうれしかったです。」(同社プロダクト開発チーム 牧昂拡さん)

「細かなところでは、開発チームのスタッフが皆、インターフェイスが使いやすいと言っているのが印象的でしたね。これもまた開発効率の向上に寄与していると感じました。」(同社プロモーション事業部 玉屋さん)

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なお、それまでグラッドキューブでは、何か新しいサービスを始める際は、必要な機能をいちから自分たちで制作するということが多かったそうなのですが、サービスの拡大や機能の追加・高度化などによって、さらに効率化を求めるようになりました。今後は、プラットフォームの提供する汎用機能に切り替えて行くことを検討しています。

「機能の充実度も Google の魅力の 1 つ。例えば、サービスの肝となる AI についても、現在は独自で作ったものでやっているんですが、これも早く、TensorFlow に置き換えたい。最初からできればよかったんですが、諸事情で当初はこれを使うことができず……。今後、より複雑な処理が増えていくことが予定されているので、一日も早く移行したいですね。」(南さん)

「ほか、先代プラットフォームからの流れで、Docker の運用を自分たちで基盤クラスタを立ち上げて行っているのですが、これも Google Container Engine があるので、そちらに置き換えていく予定です。それらによるコスト低減にも期待しています。」(牧さん)

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現在は、第 1 ステージである「移転」が完了し、第 2 ステージである「最適化」をスタートした段階。その後に続く第 3 ステージでは、Google Cloud Platform ならではの新機能を活用して、サービス品質を向上させていくことを目指すそうです。

「現在、SiTest は原則として日本国内でしか展開していませんが(ほか、サムスングループの代理店を経由して韓国にサービス提供中)、今後は、全世界へ拡大していくつもりです。そう考えた時、グローバルで活躍している Google のサービスはとても心強い。今後は、さらに AI を駆使して、この分野に最も強いサービスとしてポジショニングされるようにしていきたいと考えています。TensorFlow など、かなり“Google ありき”なところも多いので、期待していますし、さらにSPAIA(スパイア)というスポーツ×AI予測という新しいメディアも Google を活用しサービス展開できるようにしていきたいです。」(金島さん)