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顧客事例

地域に根ざす中広メディアソリューションズが 営業部門を ChromeOS で変革、生産性向上も実現

2024年2月5日
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Google Cloud Japan Team

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株式会社中広メディアソリューションズは、営業部門が長期間使い続けてきた PC の性能低下とそれに起因する業務の非効率化、そして紙資料を多用する状況に課題を感じていました。新たな営業向け端末の OS として選定された ChromeOS によって、営業部門が抱えていた商談時や業務効率における課題の改善につなげた同社の取り組みを紹介します。

利用しているサービス: Chrome EnterpriseChromebook

営業担当の PC 環境と管理状況を変えていく必要性

中広メディアソリューションズは現在、神奈川、埼玉、東京、宮城、山形の各都県でエリア別のおすすめの店舗紹介や地域 ・ 人にクローズアップした「ARIFT(アリフト)」などの紙メディアを発行するほか、デジタル商材や広告 ・ 集客 ・ 販促のプロモーション サービスも展開しています。「紙とデジタルの良さを組み合わせ、地域のお客様に伴走しながら販促につながる提案を行えるのが当社の強みです」と管理部部長の水田 亮氏は語ります。

同社では、以前から全社で Google Workspace を利用していたものの、従業員約 90 人の業務端末には他社 OS の PC を使っていました。営業部門の PC は導入から 5 年ほど経過した旧機種で起動や動作が遅く業務に支障が出ていたほか、バッテリーも 5分程度で切れてしまい、持ち運ぶのは難しい状況でした。それに加えて、新人向けや交換用端末のキッティング作業にかなりの時間がかかっていました。「OS 更新時に時間がかかるため業務に支障が出てしまう場合も多く、また適切に OS 更新が行われないことによりセキュリティ環境が最新の状態に保てないことに課題を感じていました」と、当時管理者側が抱えていた不安を管理部管理課の長谷川 崇氏は話します。使用していた端末の充電がすぐになくなってしまうため商談に PC を使えず、資料は紙に印刷したものを利用していました。また、端末を持ち運べれば出先で完結できる受注した企業情報の基幹システム登録や、原稿修正依頼などのためには、必ず帰社する必要があり、営業の負担が大きい状況でした。

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管理 ・ セキュリティと動作のメリットを評価し ChromeOS 導入

営業の PC が更新時期を迎えることもあり、同社では新たな端末の選定を模索していました。以前から Google Workspace でメール、スケジュールなどを使用していたほか、自社でサーバを保有していないため、Googleドライブが重要な役割を果たしていました。これらの環境をより活用できるような端末を探し始めたところ、長谷川氏が「名前だけは知っていた」という ChromeOS 搭載の端末が候補に挙がります。「営業では相手に画面を見せやすく、その場でタッチペンでの記入ができるタブレット型が使いやすいと考え、新しい端末はタブレット感覚で利用できるものを探していました」。(長谷川氏)

「2023 年 1 月に Google のオフィスを見学して直接 Chromebook に触れましたが、設定が容易で端末やユーザー情報を Google 管理コンソールに紐付けでき、さらにはリモートで端末を無効化できるなど、管理面に優れていました。さらに端末の安全性が標準で高く、ウイルス対策ソフトを別途購入せずに済む点も魅力でした」。(長谷川氏)IT 部門を含めた管理部は部長も含めて 5 名。少数のメンバーで ChromeEnterprise Upgrade (ChromeOS管理ライセンス)を管理することや、セキュリティ ソフト管理の保守運用費、人件費などの総保有のコストを考慮すると、メリットが大きいことから導入を決めました。

2023 年 4 月、営業部門向けに 50台の Chromebook を導入します。Google のオフィス見学に経営陣が同行し、実際に Chromebook の使いやすさと実用性の高さを実感していたため導入はスムーズに進みました。現場への導入は、長谷川氏が各営業所に出向き、課ごとに基本的な使い方を説明しました。今までのように PC としても使えるだけでなく、タブレット感覚でも使えるため、操作自体の周知に大きな苦労はありませんでした。ローカルにファイルを保存しないという考え方を理解するのに時間がかかる人もいましたが、導入前から Google Workspace を利用していたこともあり「それほど違和感はないはず。使っていけばそのうち慣れる」。(長谷川氏)と説明し、導入を進めていきました。

ChromeOS 導入の成果として、管理側は、端末の設定や管理が容易になりました。以前から使用していた営業 1 人 1 人の Google Workspace のアカウント情報と Chromebook の紐づけを行ったことで、管理コンソールでの一元管理がしやすくなったためです。「常に最新の OS に更新されているので、セキュリティ面で端末ごとの安全性が高くなりました。また、1 台1 時間以上かかっていたキッティング作業が 5 分程度で終わるので、担当者の負担も大きく削減されました」。(長谷川氏)

営業側も、端末の起動や動作が速くなり、バッテリーも 1 日中持つため業務環境が大きく改善されました。出先では、顧客から広告原稿の修正依頼があればその指示をタッチペンで記入しすぐに制作部門に共有できるため、原稿の修正で紙を使う機会が激減し、ペーパーレス化や印刷代の削減も進んでいます。ファイル共有も含めほとんどの業務をクラウド上で完結できることから、営業が受注した詳細情報を基幹システムに登録するためだけに会社に戻る、といった時間が削減されました。その結果、商談や提案資料の作成などに集中できるようになり売上も伸びている、と水田氏は話します。営業以外の部門においても、共同編集を有効活用できるようになったことにより Google Workspace を使う意識が浸透し、クラウド上に情報が蓄積されるようになったと、社内全体への効果も評価しています。

顧客にアピールするツールとしてのさらなる活用も視野に

タッチで直感的な操作が可能なため、若手の営業担当は Chromebookを使って顧客と商談を行うのが当たり前になっています。「端末が薄く、デザインもきれいなので、"これなら外出先でも作業がしやすい" と好評です」と水田氏。「商談中お客様をワクワクさせ、当社の提案がいいと思っていただけるようなパフォーマンス ツールとしても ChromeOS を利用していきたいですね」と長谷川氏は展望を語ります。

今後は他社 OS の端末、ソフトを使わなければならない部門を除いた内勤担当者への ChromeOS 導入も検討しています。同時に、GoogleWorkspace の活用をさらに促進し、「理想としては会社全体でのペーパーレス化を実現したい」と水田氏は期待を示します。今後は、事業としてデジタル広告など最新手法を使った領域での売上拡大も目指していると話してくれました。これまでは端末を持ち出せないことからデジタル広告の提案も紙で行っていましたが、ChromeOS の導入により提案環境が整ったことをきっかけに、最新の販促手法も取り入れて地域の顧客のビジネスを力強くサポートしていきたいと、両氏は将来に向けた展望を語ってくれました。

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※2023 年 7 月取材時点の内容をもとに記事を作成しています。


株式会社中広メディアソリューションズ
地域のフリーペーパー「ぱど」を発行する会社として 1987 年に前身となる株式会社ぱどを横浜で創業。「ぱど」は、翌年に神奈川地域で発行部数 500万部を突破。他の首都圏にも地域を広げて 2004年には 1200 万部を超え、ギネス記録にも認定された。その後、商号変更及びぱどから ARIFT へのブランド チェンジ経て 2022 年 6 月、フリーペーパー部門を分社化し、中広メディアソリューションズとして出版 ・ 広告事業を展開している。

導入台数:50台(営業部署全数/実働台数 2023 年 7 月時点)

インタビュー担当者様(写真右から)
・株式会社中広メディアソリューションズ 管理部部長  水田 亮氏
・株式会社中広メディアソリューションズ 管理部管理課 長谷川 崇氏


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