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Anthos

Anthos の詳細: ベアメタル デプロイ オプションについて

2020年5月26日
Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2020 年 5 月 21 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

最近の投稿で、組織がアプリケーションのモダナイゼーションに Anthos を利用し、新たな方法でビジネスのアジリティと効率性を促進していることをご紹介しました。しかし、仮想化された既存のインフラストラクチャで Anthos を実行したいと考える組織がある一方で、ハイパーバイザ レイヤへの依存を排除して、アプリケーションのモダナイゼーションを実現しながらコストを削減したいと考える組織もあります。今年の後半に登場する、ベアメタル レイヤ上で Anthos を実行する新オプションなら、それが可能になります。

ベアメタル版 Anthos は、物理サーバー上で Anthos を実行するデプロイ オプションです。ユーザーが提供するオペレーティング システム上にデプロイされるため、ハイパーバイザ レイヤは不要です。ベアメタル版 Anthos には、ネットワーキング、ライフサイクル管理、診断、ヘルスチェック、ロギング、モニタリングの各機能が組み込まれています。さらに、CentOS、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)、Ubuntu をサポートします(すべて Google による検証済み)。ベアメタル版 Anthos では、既存の投資である、企業の標準ハードウェアとオペレーティング システム イメージを活用できます。これらは Anthos のインフラストラクチャ要件に照らして自動的にチェックおよび検証されます。

また、既存の Anthos Ready パートナー イニシアチブを拡張し、ベアメタル ソリューションも含めました。これには、Anthos Ready パートナー認定プロセスを使用して、サーバー、ネットワーキング、ストレージなどの多数のデータセンター テクノロジーと Anthos を統合する方法に関するリファレンス アーキテクチャも含まれます。

コストと複雑性の低減

何年にもわたって、仮想化は組織の物理サーバーの効率向上を支援してきましたが、それはコストと管理の複雑性の増加を伴うものでした。コンテナが主流になったことで、ハイパーバイザのライセンス取得に関連するコストを削減しながら、数百もの VM の運用にまつわるアーキテクチャと管理オーバーヘッドも削減できる機会がもたらされました。

Anthos は仮想マシンにインストールした場合でも効率向上を実現していましたが、これはそれをさらに超えるものです。Anthos により、アプリケーション アーキテクチャの簡素化、コストの削減、新しいスキルの取得にかかる時間の短縮が可能になります。最近の Forrester Total Economic Impact レポートでも、Anthos によりプラットフォーム運用の効率が 40%~55% 向上することがわかっています。

ハードウェアの近くで実行することでパフォーマンスを改善

ミッション クリティカルなアプリケーションは多くの場合、最高レベルのパフォーマンスを必要とし、コンピューティング、ストレージ、ネットワーキング スタックからのレイテンシは最小限に抑えなければなりません。ベアメタル版 Anthos では、ハイパーバイザ レイヤによる遅延を排除することで、GPU ベースの動画処理や機械学習といった大きな計算能力を必要とするアプリケーションでも、資本支出と運営費の面で効率的に実行できます。つまり、非常に要件が厳しいアプリケーションでも、Anthos のすべてのメリット(一元管理、柔軟性の向上、開発者の俊敏性)を享受できるということです。

エッジ コンピューティング向けの新しいユースケースの活用

一般に、アプリケーションを実行するのが顧客に近いほど、レイテンシが削減されエクスペリエンスが向上します。ベアメタル サーバー上で Anthos を利用することで、エッジ ロケーションや通信事業者のサイトなどの新しいロケーションに Anthos を拡張できます。Google の通信事業者とエッジ パートナーは、Anthos を専用のエッジ ハードウェアで実行できるようになるため、ベアメタル オプションの登場を歓迎しています。同時に、Anthos のエッジ ロケーションにデプロイしたあらゆるアプリケーションは、引き続き統合モニタリング機能とポリシー適用機能を備えた Google Cloud Console で管理できます。また、一貫したポリシーを、アプリケーション デプロイメントのすべてのロケーションに適用することもできます。Anthos at the Edge ソリューションのページで、エッジ ロケーションにアプリケーションをデプロイしたお客様が、ベアメタル版 Anthos をどのように活用しているかをご覧ください。

Google が Anthos を開発した目的は、クラウドでもオンプレミスでも、コンテナ、サーバーレス、サービス メッシュ、一貫したポリシー管理などの最新のクラウド ネイティブ テクノロジーを活用して、あらゆる組織がマルチクラウドに対処できるよう支援することです。今回 Anthos をベアメタル上で実行するオプションが追加されたことで、この最新のクラウド アプリケーション スタックのメリットを活かす方法がさらに増えました。詳しくは、電子書籍『Anthos under the hood』をダウンロードしてご覧ください。そして今すぐ、モダナイゼーションを開始しましょう。

- By Anthos 製品マネージャー Amr Abdelrazik
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