コンテンツに移動
ストレージとデータ転送

Google Cloud のバックアップと DR のご紹介

2022年9月16日
Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2022 年 9 月 8 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

アプリケーションの保護において、バックアップは基本的な側面と言えます。Google Cloud サービスやオンプレミスのインフラストラクチャで生成されたデータの復元力と復元可能性を確保するためには、シームレスに統合された一元的なバックアップ サービスが必要不可欠です。

耐障害性の高いインフラストラクチャを実現するために、信頼性があり高速なリカバリをバックアップから実行する能力は非常に重要です。データの復旧が必要になったきっかけが、ユーザーのエラーや不正なアクティビティなど、どんな理由であってもです。包括的なバックアップ機能には、以下のような特徴が必要です。1)ワークロード全体の一元的なバックアップ管理、2)効率的なストレージの使用によるコスト削減、3)最小限の復旧時間。

これらに効果的に対処するために、バックアップ サービス プロバイダは、ワークロード レベルでの効率化を進めながら、多様なお客様環境、アプリケーション、ユースケースをサポートする必要があります。そのため、真に効率的で、ユーザー フレンドリーなバックアップの機能の実装は一筋縄ではいきません。

そこで本日、Google Cloud コンソールから直接バックアップを一元管理できる、Google Cloud のバックアップと DR を提供開始することをお知らせいたします。

バックアップの価値を最大限に引き出す

Google Cloud では、お客様が達成する価値を最大限に活用しながら、バックアップの課題を解決する絶好の機会を提供しています。私たちはお客様を第一に考えながらプロダクトを開発しています。そうすることで、Google Cloud のバックアップと DR により、バックアップの設定、管理、復元がより簡単になりました。

たとえば、直感的に操作できる、一元化されたバックアップ管理の機能に、高い優先順位を置いています。Google Cloud のバックアップと DR を使えば、管理者は複数のワークロードにまたがったバックアップの管理を効率的に行うことができます。管理者は、Compute Engine、VMware Engine、またはオンプレミスの VMware、データベース(SAP、MySQL、SQL Server など)、およびファイル システムに対して、アプリケーションとクラッシュ整合性のあるバックアップを作成できます。複数のワークロードにまたがるバックアップの全体像を把握することで、管理に費やす時間を減らし、データ保護の範囲に一貫性と完全性を保つことができます。

https://storage.googleapis.com/gweb-cloudblog-publish/images/1_Google_Cloud_Backup_and_DR.max-2000x2000.jpg
Google Cloud のバックアップと DR のダッシュボード

さらに、Google Cloud のバックアップと DR は、バックアップ データを、アプリケーションで読み取り可能な元のフォーマットで保存します。その結果、多くのワークロードのバックアップ データは、長期のバックアップ ストレージ(たとえば、コスト効率の良い Cloud Storage の活用など)から直接利用することができるようになります。これには、時間のかかるデータ移動や変換は必要ありません。こうすることで、重要なファイルをすばやく復旧し、重大なビジネスの運営を迅速に再開できます。

バックアップの TCO を最小化

同様に、バックアップの TCO(総所有コスト)を最小化できるように配慮しました。この目的を念頭に置いて、Google は Google Cloud のバックアップと DR を設計しました。これにより、スペース効率のいい、「永久増分方式」のストレージ テクノロジーが実現し、本当に必要な分だけを購入できます。この「永久増分方式」のバックアップでは、Google Cloud のバックアップと DR が初期バックアップを取った後、後続のバックアップは、以前のバックアップとの相対的な変化に関連するデータのみを保存します。その結果、バックアップをより迅速に取得でき、関連データの送信に必要なネットワークの帯域幅を削減できます。また、バックアップが消費するストレージの量を最小限に抑え、ストレージの消費コストを削減できるというメリットもあります。

https://storage.googleapis.com/gweb-cloudblog-publish/images/2_Google_Cloud_Backup_and_DR.max-1300x1300.jpg

ストレージ コストとデータ保持時間の望ましいバランスも柔軟に調整できます。たとえば、Google Cloud Storage にバックアップを保存する場合、ニーズに合わせて適切な Cloud Storage クラスを選択できます。

さあ、魅力を発見しましょう

Google Cloud のバックアップと DR の導入は、クラウド インフラストラクチャをより簡単に管理、高速化、低コスト化し、より復元性に優れたビジネスの構築を支援するという、Google の大きな決意の表れです。バックアップ管理を一元化し、最先端のストレージとデータ管理技術を適用することで、組織のデータ保護に伴う従来の複雑さ、時間、コストの多くを排除しています。

百聞は一見にしかずです。Google Cloud コンソールで、ぜひご自身でお確かめください。無料で提供される $300 分の Google Cloud クレジットを利用して、2022 年 9 月下旬から始まる Google Cloud のバックアップと DR をお試しいただけます。クラウドに統合されたバックアップと復元をぜひご活用ください。

- Google Cloud プロダクト マネージャー Jaswant Chajed

投稿先