Cloud Scheduler: GCP の 23 リージョンで利用可能に
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2022 年 2 月 12 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
スケジュールに従ってタスクを確実に実行することは、データ エンジニアリングからインフラストラクチャ管理、アプリケーションのメンテナンスに至るまで、あらゆる作業に欠かせません。本日、エンタープライズ グレードのスケジュール設定サービスである Google Cloud Scheduler で、ご利用になれる GCP リージョンが増えます。以前はプロジェクトごとに 1 つのリージョンに限られていましたが、1 つのプロジェクトから複数のリージョンを使用できるようになります。
数多くの大手企業が複雑な分散型クラウド システムを導入していますが、Cloud Scheduler により、単一サーバーにおける cron のスケジュール設定が単一障害点になる問題を解決しやすくなりました。この更新を通じて、別個のクラウド リージョンにまたがる Scheduler ジョブを作成できるようになり、リージョン間の可用性とフェイルオーバーのシナリオに対応できます。
また、Cloud Scheduler を利用するために、App Engine アプリケーションを作成する必要がなくなりました。既存の Cloud Scheduler ジョブの場合、プロジェクト内で App Engine アプリケーションを無効にしてもかまいません。ジョブは App Engine アプリケーションがなくても引き続き機能します。
複数のリージョンでジョブを作成するのは簡単です。ジョブを実行したいロケーションを選ぶだけです。gcloud コマンドラインからジョブを作成するときにロケーションを指定できます。
HTTP ターゲット
Pub/Sub トピック
App Engine サービス
また、Cloud Console からジョブを作成するときにロケーションを選択することもできます。
Google Cloud Scheduler は GCP の 23 リージョンで利用可能になり、今後も数が増える予定です。以下を実行することで、サービスが提供されているリージョンの最新リストをいつでも確認できます。
皆さまも、私たちと同じく、今回のリリースをお喜びいただけていましたら幸いです。ご意見、ご質問がございましたら、公開バグトラッカーからご連絡ください。
- プロダクト マネージャー Daniel Joseph