クラウド オペレーション

Managed Service for Prometheus で世界規模のモニタリングを実現

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※この投稿は米国時間 2021 年 11 月 16 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

Kubernetes のモニタリングの事実上の標準ツールとなっている Prometheus は、多くの基本的なデプロイでうまく機能しますが、Prometheus インフラストラクチャの管理は大規模で困難になる場合があります。Kubernetes のデプロイは企業の IT において大きな役割を果たし続けているため、多くの組織は、グローバル規模で多数の指標を使用できるように Prometheus を早急にスケーリングする必要に迫られています。そこで本日、Google Cloud Managed Service for Prometheus の公開プレビュー版を発表いたします。これは、オープンソースの Prometheus のエコシステムとの互換性を維持する、スケーリングと使いやすさを考慮して設計された新しいモニタリング サービスです。

Google Cloud Managed Service for Prometheus を使用すると、Prometheus または Thanos スタックを自己管理し続ける必要がなくなります。Prometheus インターフェースによるグローバルかつグローバルにスケーラブルなモニタリングが可能になり、オープンソース エコシステムの互換性とポータビリティを維持できます。

現在プレビュー版の Google Cloud Managed Service for Prometheus に関する詳細

Managed Service for Prometheus は、Prometheus 指標の収集、保存、クエリに対応する Google Cloud のフルマネージド サービスで、Monarch 上に構築されています。Monarch は、Google のすべてのアプリケーション モニタリングに使用されているものと同じグローバルにスケーラブルなデータストアです。Managed Service for Prometheus では、Prometheus インフラストラクチャを大規模に手動で管理、運用しなくても、Prometheus を使用して Kubernetes のデプロイをモニタリングしたり、Kubernetes のデプロイに関するアラートを送信したりできます。このサービスは Prometheus の代わりとして簡単に使用できるように構築されているため、Thanos や Cortex のようなセルフマネージド ソリューションは不要です。

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Google Cloud Managed Service for Prometheus は、Google のすべてのアプリケーション モニタリングに使用されている Monarch 上に構築されています

オープンソース インターフェースを備えた使いやすいサービス

Managed Service for Prometheus は、Prometheus の代わりとして簡単に使用できるツールです。既存の Prometheus 構成を再利用することで、簡単に使用を開始できるよう設計されています。マネージド コレクタをデプロイして、さらに使いやすくすることもできます。ハイブリッド クラウドやマルチクラウドと互換性があるため、Prometheus を実行できるあらゆる環境をモニタリングできます。

データ収集以外にも、クエリを変更することなく、Grafana の既存のダッシュボードや、PromQL ベースのルールとアラートを保持できます。これは、独自開発のマネージド ソリューションでは通常サポートされないオープンソース対応のインターフェースでポータビリティを維持できることを意味します。

Managed Service for Prometheus は、Google 独自の指標で使用されているものと同じグローバルかつグローバルにスケーラブルなバックエンド上に構築されています。このサービスは、6 京 5,000 兆のポイントを保持している 2 兆以上のアクティブな時系列を収集しているため、お客様のビジネスで生成される指標ボリュームがどれだけ多くても対応できます。このシステムは、リージョンごとに保存される元の指標データを対象とした、クエリ時のグローバルなアドホック集約をサポートしています。さらに、追加料金なしに、デフォルトでデータを 2 年間保持できます。

Managed Service for Prometheus は、Google Cloud の他のモニタリング サービスと同じバックエンド上にあるため、Cloud Monitoring と互換性があります。実際、Cloud Monitoring 内で Managed Service for Prometheus 指標とともに無料の Google Cloud プラットフォーム指標に対してクエリを実行できます。

お客様によるプレビュー版導入成功事例

Next '21 でこのプレビュー版を初めて発表した際には、OpenX の Bartosz Jakubski 氏にも参加していただき、Managed Service for Prometheus が Prometheus と Thanos の管理の負担を軽減し、同社のビジネスの成長をサポートしている様子について説明していただきました。

Horizon Blockchain Games もこのプレビュー版を利用しているお客様であり、すでにメリットを実感しています。同社の CEO 兼チーフ アーキテクトの Peter Kieltyka 氏は次のように述べています。「当社は GKE 指標のために自社だけで Prometheus を運用してきましたが、継続的なメンテナンスによって非常に多くの開発時間が奪われ、拡大するビジネスに応じた指標インフラストラクチャのスケーリングに自社では対処したくないと考えていました。そこで Google Cloud Managed Service for Prometheus の使用を開始したところ、うまく機能しています。Google が使用しているものと同じバックエンド上に構築されているので、どれだけのボリュームにも対応できます。また、オープンな標準とプロトコルを確保しながらも、以前と同じ Grafana ダッシュボードを使い続けることができています。」

ご利用方法

Managed Service for Prometheus の取り込みの構成は簡単です。既存の Prometheus バイナリを Managed Service for Prometheus バイナリに置き換え、新しいデータソースを設定して、指標を読み取るよう Grafana を構成するだけです。ご利用を開始するには、Managed Service for Prometheus のドキュメントをご覧ください。


- プロダクト マネージャー Lee Yanco