メディア企業が Transcoder API を使用して一般ユーザー向けのストリーミング形式を作成するための支援
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2020 年 11 月 17 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
現在、世界中のメディアおよびエンターテイメント企業が、一般ユーザーに直接(D2C)ストリーミング体験を提供すべく転換期を迎えています。2020 年は外出自粛要請の発令に伴い、視聴者の在宅時間が増えたことで、これまで以上に新しいストリーミング サービスが採用されやすくなったことが後押ししたといえるでしょう。より多くのコンテンツが高解像度でストリーミングされ、運用が分散化される中、今日のメディア企業は、コスト効率に優れ、高速かつスケーラブルな方法で動画コンテンツを処理し、増え続けるエンドデバイスやプラットフォームに配信することが求められています。
Google Cloud は、メディア企業が運用を簡素化し、可能な限り多くの視聴者にコンテンツを配信するのに役立つ業界のサービスやソリューションの構築に取り組んでいます。動画に特化した一連の API を構築し、デベロッパーが柔軟で高品質な動画体験を容易に構築してデプロイできるよう支援しています。
こうしたサービスの第一弾として、本日 Transcoder API のプレビュー版が利用可能になりましたことをお知らせいたします。Transcoder API は、一般ユーザー向けのストリーミング形式を作成するのに使いやすい API であり、MPEG-4(MP4)、Dynamic Adaptive Streaming over HTTP(DASH、MPEG-DASH とも呼ばれます)、HTTP Live Streaming(HLS)などに対応しています。
多くの D2C ストリーミング プラットフォームはマルチコーデック戦略を採用しており、Transcoder API は、H.264、VP9、HEVC などの一般的なコーデックをサポートしています。この戦略により、プロバイダはより多くの視聴者に、より優れた高画質の視聴体験を提供することができます。また、この API は大容量の動画ファイルを高速でエンコードするための完全なパーティショニングもサポートしているため、全体で数時間ほどの映画も数分で準備できます。
デベロッパーは、世界中の視聴者にコンテンツを効果的に配信するために、REST API を使用してコード変換ジョブを送信し、Google Cloud Storage でファイルをコード変換して、Google Cloud CDN またはサードパーティの CDN を使用してすぐに使い始めることが可能です。Transcoder API について詳しくは、ドキュメントや料金のページをご覧ください。
-プロダクト マネージャー John Pallett