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Google Maps Platform

次世代の Autocomplete の一般提供を開始

2024年6月20日
https://storage.googleapis.com/gweb-cloudblog-publish/images/autocomplete_hero.max-1900x1900.png
James Harrison

Product Manager, Google Maps Platform

※この投稿は米国時間 2024 年 5 月 28 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

この 2 月、Google は Places API でプレビュー段階の Autocomplete をリリースしました。Address Validation とシームレスに統合し、新たに結果ベースの課金となり、新しい Places API で拡張されたプレイスタイプをサポートするものです。このたび、この次世代の Autocomplete が、Places API、Maps JavaScript API、Places SDK for Android、Places SDK for iOS で一般提供になったことをお知らせします。

新しい結果ベースの料金

ユーザーが Autocomplete をどのように利用状況しているかを反映するセッション結果に基づいて、Autocomplete から得られる価値により適切かつ公平に一致するように次世代の Autocomplete の料金設定を更新しました。

  • 1 つ目のシナリオは、ユーザーが Autocomplete のセッションを完了しない場合です。たとえば、ユーザーが検索ボックスに数文字を入力してブラウザを閉じたときなどが挙げられます。このシナリオでは、ユーザーが行ったリクエスト(入力した文字)に対して、最大 12 件のリクエストが Autocomplete Requests SKU に基づいて課金されます。
  • 2 つ目のシナリオは、ユーザーが Autocomplete の候補から住所を選択してセッションを完了する場合です。この場合、都道府県、市区町村、郵便番号など、場所に関する補足情報を提供する Autocomplete with Place Details(Location Only)SKU に基づいて課金されます。

3 つ目のシナリオは、ユーザーが Autocomplete のセッションを完了し、商品を発送してもらうために住所情報を検証する場合です。このシナリオでは、e コマースのユースケース向けに設計された Autocomplete with Address Validation Preferred SKU に基づいて課金されます。

これらのシナリオに加えて、Autocomplete with Place Details Preferred SKU も提供されるようになりました。この SKU は、ユーザーが場所を正確に見つけられるようにするだけでなく、営業時間、ユーザーの評価、クチコミ、価格帯などの豊富な情報を見てその場所の詳細を確認できるようにする場合に適しています。

新しい Places API がすべてのプラットフォームで一般提供に

多くの新機能が追加された新しい Places API は、Autocomplete ウィジェットを除けば、以前のバージョンとほぼ同様にご利用いただけます。このたび、すべてのプラットフォームで一般提供が開始されたことで、最新化された API と SDK を使って、選択したあらゆるデバイス向けに優れたプロダクトの構築とリリースに注力できるようになります。

新しい Places API は、Text Search、Place Details、Place Photo、Nearby Search、Autocomplete の新機能を提供し、皆様が構築するプロダクトが対象とする地域の有益な情報を簡単に表示できるようにします。新機能ではテキスト検索が向上し、サポートされているプレイスタイプの数が以前のバージョンの約 2 倍になり、場所のアクセシビリティ情報が追加されました。

アクセシビリティや移動の新たなユースケース

新しい Autocomplete と Place Details を組み合わせれば、新たなユースケースを実現できます。たとえば、アクセシビリティ情報を追加すると、車椅子対応の座席、トイレ、駐車場のオプションが提供可能となり、車椅子の利用者が簡単に移動できるよう支援できます。また、EV 充電スタンド、燃料と駐車場のオプションなど、場所に関する新しい情報により、特定の燃料オプションを備えたガソリン スタンドや利用可能な駐車場を表示したり、最適な EV 充電スタンド(リアルタイムの空き状況、コネクタタイプ、最大充電速度までわかります)を検出したりして、ドライバーが移動計画をさらに最適化できるよう支援することも可能です。

さらに、新しい Places では、Places API の Gemini モデルの新機能により、AI を活用した地点周辺エリアの要約を提供する機能などもご利用いただけます。

ご利用方法

次世代の Autocomplete を利用するには、Google Cloud プロジェクトで「Places API (New)」を有効にしてください。新しい Places API について詳しくは、Google のウェブページドキュメントをご参照ください。また、さまざまな使用量レベルの料金を確認するには、料金計算ツールをご利用ください。

-Google Maps Platform、プロダクト マネージャー James Harrison

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