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Google Maps Platform

EV 関連情報やユーザー補助機能などに対応した新しい Places API のご紹介

2023年11月6日
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Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2023 年 10 月 27 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

新しい Places API が登場し、デベロッパーは Google マップの新たなタイプの情報をエンドユーザーと共有できるようになりました。Text Search、Place Details、Place Photos、Nearby Search における新機能により、デベロッパーは構築するプロダクトに世界中の有益な情報をより簡単に表示できます。また、Nearby Search が EV 充電関連情報に対応しました。

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Place Details、Nearby Search、Text Search のアップデートされたユーザー補助機能

より充実したデータ

電気自動車(EV)充電スタンドのリアルタイム データ

EV の人気の高まりに伴って、充電スタンド検索の需要も高まっています。ユーザーは、最適な旅行計画を立てるために、充電スタンド、自分の自動車との互換性、空き状況に関する情報を必要としています。新しい Places API によって、EV 充電スタンドのリアルタイム データを確認できるようになりました。たとえば、充電スタンドの空き状況や各スタンドの最大充電速度など、充電スタンドに関するリアルタイムの情報に基づいて最適な運転プランを立てることができます。

充電用コネクタには複数のタイプがあるため、充電スタンドが対応しているコネクタのタイプを確認することもできます。これにより、自動車製造業や不動産事業などのビジネスで、より豊かで動的なユーザー エクスペリエンスを実現できるようになります。Google マップに表示されている充電スタンドすべてを、この API から返すことができます。

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新しい Places API によって、EV 充電スタンドのリアルタイム データを確認可能に

新しい場所のタイプ

新しい Places API で提供できる詳細と場所のタイプが増加したため、ユーザーは、おすすめの寿司店や近くのハイキング エリアなど、タイプ別に関心のある場所に関する詳細な情報を検索できます。また、タイプ別の場所の検索で、付近の場所を含めることも除外することもできます。新しい Places API では、サポートされている場所のタイプの数が以前のバージョンの約 2 倍になりました。現在、コーヒー ショップや遊び場など、約 200 種類の場所に対応しています。

車椅子対応の場所

新しい Places API では、場所ごとに最新のユーザー補助関連情報(車椅子対応の席、トイレ、駐車場など)を提供することもできます。その土台となっているのが、2022 年に Places API に導入された [車椅子対応の入り口があるお店] フィールドです。これらのユーザー補助機能は、Google マップに表示されている場所であればどこでも利用できます。また、対応しているのは新しい Places API の Place Details、Nearby Search、Text Search のみです。

強化された検索機能

付近の検索で人気のある場所を表示する新しいランキング機能を使えば、付近のおすすめの場所を簡単に見つけることができます。パフォーマンス強化のため、検索でフィールド マスキングもサポートし、Place Details のフォローアップ呼び出しを行わなくても必要な場所に関する情報を返すことができるようにしました。

以前は、ユーザーが「コーヒー ショップ」などのキーワードでテキスト検索を行わなければならず、必ずしも適切な結果が返されるとは限りませんでした。場合によっては、検索クエリと似てはいるけれど正確とは言えない結果、たとえばコーヒーの焙煎工場などが表示されることがありました。現在では、カフェを検索するときに「コーヒー ショップ」をフィルタとして追加するなど、より詳細な場所のタイプのセットで Text Search をフィルタできるようになりました。

新しい Places API では、場所ごとに、最も重要なタイプを示す「プライマリ タイプ」も表示できるようになります。たとえば、あるレストランに返されたプライマリ タイプが「和食レストラン」の場合、そのレストランにバーが併設されていたとしても、「バー」は「プライマリ タイプ」とはみなされません。

新しい Text Search では、場所の制限が改良され、最小レベルの評価とさまざまな価格帯でフィルタもできるようになったため、ユーザーの検索クエリにより適切に一致する結果を表示したり、新しいユースケースに対応したりできます。

新しい料金体系と Google Cloud サービス インフラストラクチャ

さまざまな業界のデベロッパーから寄せられたフィードバックに基づき、新しい Places API の料金体系を簡素化しました。Place Details、Text Search、Nearby Search でフィールド マスクを利用できるようになったため、アプリで必要な情報のみをリクエストすることで費用を抑制できます。たとえば、Nearby Search のベーシック データティアに含まれるフィールドのみをリクエストする場合は、Nearby Search(Basic)SKU のみが課金されます。レビューや場所に関するその他の詳細なデータ(レストランでデザートが提供されているか、など)をリクエストする場合は、Nearby Search(Preferred)SKU が課金されます。

新しい Places API には OAuth ベースの認証による最新のセキュリティ設定も備わっており、Google Cloud のサービス インフラストラクチャを基盤としているため、さらに安心して開発作業を行うことができます。この認証は、新しい Places API へのリクエストの API キーベースの認証の代替となりますが、API キーベースの認証も引き続きサポートされます。

新しいフィールドと検索機能でモダナイズされた新しい API により、優れたプロダクトの構築とリリースに注力できるようになります。新しい Places API について詳しくは、Google のウェブサイトドキュメントをご覧ください。

- プロダクト マネージャー James Harrison

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