Places Insights API プレビュー版公開: エリアに関する詳しい分析情報を表示し、よりスマートな意思決定を支援
Ahsan Ashraf
Product Marketing Manager, Google Maps Platform
Erika Yamasaki
Group Product Manager, Google Maps Platform
※この投稿は米国時間 2024 年 11 月 13 日に、Google Maps Platform blog に投稿されたものの抄訳です。
Places Insights API をご紹介します。現在プレビュー版が公開されているこの新しい API により、デベロッパーは単なる場所情報の提供を超えて、ユーザーが探索する場所についての深い理解を支援できるようになります。Google Maps Platform の場所データを活用すると、デベロッパーは地域特性を形作る特徴(レストラン、公園、娯楽施設など)を明らかにすることが可能になります。
たとえば、ユーザーが初めて訪れる都市で、ニーズに合う理想的なホテルを探しているとしましょう。Places Insights API を使用すると、アプリを通じてエリアに関するさまざまな情報を表示できます。各地域の独自の特徴を明らかにし、カフェが多く集まるエリアがあればそれを示したり、ユーザーの好み(「価格帯」や「評価」など)に基づいて結果を絞り込んだり、歩きやすさや緑地の有無といった地域の特性を表示したりできます。これにより、ユーザーはナイトライフやアクティビティなど、関心のある要素が豊富な場所にあるホテルを見つけることができます。
カフェや観光スポットが集中しているエリアを示す、マウンテン ビューのヒートマップ。
分析情報に基づくダイナミックな体験を創出
Places Insights API は、豊富なデータを活用したダイナミックなエクスペリエンスを生み出すための分析情報を提供します。定義されたエリア内で、280 を超える場所タイプをもとに、これらの密集度を可視化して、ユーザーがレストラン、ショップ、公園などの分布を把握できるようにします。顧客評価、営業状況、価格帯などの特定の属性に基づいて結果を絞り込み、個々のニーズに対応します。Google は場所データを継続的に拡充しており、最近では 104 種類の新しい場所タイプを追加しました。現在サポートされている場所タイプの詳細については、ドキュメント ページをご覧ください。
カスタムスコアで本質を捉える
デベロッパーは、Places Insights API を活用してカスタムスコアやヒートマップなどの可視化を行い、エリアの独特の雰囲気を捉えることで、よりユニークな体験を創出できます。Places Insights API は基盤となるデータを提供し、デベロッパーは歩きやすさ、ナイトライフ、特定の料理の普及率といった要素をどのように重み付けして数値化するかを決定できます。分析情報データを独自のデータソースと組み合わせることで、その地点固有の特徴を反映した真にユニークな指標を作り出すことができます。たとえば、旅行者は近隣にどのような飲食店があるかに基づいてホテルの立地を比較でき、住宅購入者は学校や公園などへの距離に基づいて地域を評価することでしょう。
地域の数値情報を使用したファミリー向け度のカスタムスコア。
Google マップのパワーとスケールを活用して構築
Places Insights API は、Google Maps Platform の事実に基づいた包括的な最新のデータを活用して構築されています。このデータは、250 の国と地域にわたる 2 億 5,000 万以上の事業所や場所を網羅しています。毎日 1 億回マップは更新されるため、ユーザーは最新の情報にアクセスでき、アプリを信頼して、探索しているエリアを詳細に把握できます。
ご利用の開始にあたっては、デベロッパー向けドキュメントにアクセスして、Places Insights API のプレビュー版に関する詳細をご確認ください。また、こちらのフォームにご記入いただき、ご利用体験についてお聞かせいただければ幸いです。API の将来に向けたご意見やフィードバックもお待ちしております。
Places Insights API で皆様が構築されるサービスを楽しみにしております。
-Google Maps Platform、プロダクト マーケティング マネージャー Ahsan Ashraf
-Google Maps Platform、グループ プロダクト マネージャー Erika Yamasaki