多くの情報を時短で入手: AI を活用した場所、エリア、クチコミの要約が一般提供開始

※この投稿は米国時間 2025 年 9 月 23 日に、Google Maps platform blog に投稿されたものの抄訳です。

生成 AI が当たり前の機能になるにつれ、単なる情報だけでなく、コンテキストも求められるようになってきました。自信を持って意思決定できるように、コンテキストを認識し、ニュアンスに富むインサイトを提供してほしいというユーザーの期待値が上がると、デベロッパーの皆様のハードルも上がります。Google Maps Platform では、簡単に統合できるモジュールや、独自のカスタム エクスペリエンスを強化するビルディング ブロックを用意して、情報豊かなコンテキストを即座に提供して顧客やユーザーの期待に応えられるよう、デベロッパーの皆様を全力でサポートしています。

昨年の Google I/O で発表した試験運用版に続き、このたび Places API での AI による要約機能の一般提供と提供地域の拡大を発表できることを嬉しく思います。

Gemini を活用したこれらの要約により、情報豊かな説明を数分で生成してアプリケーションに追加できます。ご利用いただけるのは、場所、クチコミ、エリアの 3 種類の要約です。

最新情報: グローバル展開と新機能

皆様からのフィードバックは常に、最新のアップデートの指針として活用しております。

クチコミの要約でより詳細なインサイトを取得: ユーザーのクチコミから注目を集めているテーマを抽出してまとめた要約を初めて提供できるようになりました。これにより、自信を持った迅速な意思決定を助けることができます。

• 提供地域と言語サポートの拡大: 場所の要約がインド（英語）で利用可能になり、クチコミの要約が英国（英語）、インド（英語）、日本（英語と日本語）で利用可能になりました。

• さらに便利になったエリアの要約: エリアの要約では、全般的な近隣地域と特定の EV 充電スタンドの設備について、それぞれ詳細な情報が提供されるようになりました。また、米国では EV 充電に関する要約も更新され、情報の最新性と収集範囲が向上しました。

あらゆる業界で活躍する機能

昨年、AI を活用した要約機能を取り入れてインパクトのあるエクスペリエンスを実現したデベロッパーは、世界中で数百にものぼります。

不動産とソーシャル メディア: コミュニティのインサイトを提供

新しい家を選ぶときやグループでの外出を計画するときに、他者の体験や意見は欠かせません。クチコミの要約を組み込めば、活発なコミュニティの投稿者から寄せられた地域のインサイトに基づいて、簡潔でわかりやすい要約をユーザーに提供できます。これは、その場所の見どころやおすすめについて、地元の住民を集めて尋ねるようなものです。さらに、場所の要約も組み込んで、賃貸物件の近くにある公園やジムなどの関心スポットをひと目で把握できるようにすることができます。

旅行: ユーザーにぴったりの宿泊先を提案

旅先での宿泊先を予約する前に、周辺の雰囲気を知りたいものです。この要望に応えるのがエリアの要約です。有名なランドマークから街全体の雰囲気まで、そのエリアならではの特徴を物語のように豊かに描き出し、瞬時に伝えることができます。

自動車: EV ドライバー向けの車内検索を強化

電気自動車のドライバーが充電スタンドを選ぶときに、周囲の施設が決め手となることが大いにあります。EV 充電エリアの要約を組み込めば、充電器から徒歩圏内にあるものを、カフェから食料品店までドライバーにわかりやすく示すことができます。ドライバーは、食事や用事を済ませるのに最も便利な場所をもとに充電スタンドを選択できます。

準備ができたら

これらの新しい AI による要約は、ソリューションへの組み込みも簡単です。ぜひインタラクティブなデモでご確認ください。技術的な詳細や実装ガイドのドキュメントもご用意しています。

皆様が構築されるアプリケーションを楽しみにしております。

-Google Maps Platform、ソフトウェア エンジニア Dantong Xue 
-Google Maps Platform、プロダクト マーケティング マネージャー Rashmita Redkar