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Compute Engine VM のモニタリングとロギングの向上

2020年10月6日
https://storage.googleapis.com/gweb-cloudblog-publish/images/Compute_workload.max-2600x2600.jpg
Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2020 年 9 月 26 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。


Google Cloud ではここ数か月間、Compute Engine のオブザーバビリティと運用ワークフローの改善に努めてまいりました。こうした機能強化の第 1 弾がこのたびリリースされました。次のような点が改善されています。

  1. Cloud Monitoring エージェントと Cloud Logging エージェントのオペレーティング システムのサポートが大幅に向上しました。
  2. わずか 1 つの gcloud コマンドで、ポリシーに沿って VM のグループやすべての VM にエージェントを速やかにデプロイ、更新、削除できます。
  3. Cloud Monitoring コンソール内に VM 固有の新機能が追加されました。この機能については今後のブログ投稿でご説明します。

エージェントを理解する

依然としてエージェントは仮想マシンのホスト オペレーティング システムを詳細に確認するための重要な方法であり、Compute Engine で実行されるアプリケーションにおいてもそれは同じです。

すべての Compute Engine インスタンス(またはマネージド インスタンス グループ)は、CPU 使用率、稼働時間、ディスクのスループットと操作、ネットワーク操作の指標など、一定レベルのテレメトリーをデフォルトで提供しています。メモリ消費量やディスク使用率などのより高度なオペレーティング システム指標、よく使用されるアプリケーション(データベース、ウェブプロキシなど)からの指標、アプリケーションのログをキャプチャするには、Cloud Monitoring と Cloud Logging のエージェントを各 VM にインストールする必要があります。

エージェントのインストールと管理を自動化

VM 環境において、エージェントはきわめて重要です。そのため、新しい gcloud コマンドのセットを使用して Compute Engine VM のグループまたはフリート全体に Cloud Monitoring Logging エージェントをインストール、更新、削除するプロセスを自動化しました。わずか 1 つのコマンドで、既存と新規の VM を管理するポリシーを作成して、2 種類のエージェントの適切なインストールとオプションの自動アップグレードを徹底できます。これは、Cloud Monitoring や Cloud Logging の使用をすぐに開始し、指標とログの収集を 1 つの VM からプロジェクト内のすべての VM にスケールするのに最適な方法です。

これらのポリシーはパブリック アルファ版の一部として Linux 仮想マシンに適用できます。また、まもなく Windows VM にも適用される予定です。

オペレーティング システムのサポートの向上

この 1 年で、Cloud Monitoring と Cloud Logging のエージェントのサポートを多数の新しいオペレーティング システムに追加しました。

Linux

Monitoring と Logging のエージェントは、30 種類の Compute Engine で利用可能な Linux イメージに対応するようになりました。以下はその例です。

  • CentOS 7 以降

  • Red Hat Enterprise Linux 7 以降

  • Debian 9 以降

  • SUSE Linux Enterprise Server 12 以降

  • Ubuntu 16 以降

こうしたサポート拡大により、Cloud Monitoring Linux エージェントを Container Optimized OS 以外のあらゆる Compute Engine ホスト オペレーティング システムで使用できます(Container Optimized OS では、OS 自体にモニタリングとログの機能が組み込まれています)

Windows

Windows エージェントのおかげで、Cloud Monitoring では 2015 年以前から Windows 仮想マシン向けのシステム指標と SQL Server 指標をキャプチャできています。現在、以下の機能強化を提供する新しいエージェントを使用して、Windows サポートの互換性、品質、機能の改善に取り組んでいます。

  • 互換性のない一連の小規模なものではなく、Cloud Monitoring Linux エージェントと同じ高度な OS 指標をキャプチャ

  • より多くの Windows バージョンに対応

  • IIS、SQL Server、Windows のパフォーマンス カウンタからアプリケーション指標をキャプチャ

新しいエージェントはプレビュー中です。初期段階テストへの参加を希望される場合は、アカウント マネージャーにお問い合わせください。

まとめ

ご紹介した Cloud Monitoring と Cloud Logging の機能強化を活用していただければ幸いです。今後、さらに多くの機能を Google Cloud Platform に追加していく予定です。上記の新機能を確認するには、新機能のドキュメントをご覧になるか、Google Cloud Console の Cloud Monitoring や Cloud Logging にアクセスしてください。


-プロダクト マネージャー Morgan McLean

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