すべてを 1 か所で: Compute Engine VM のフリート全体をモニタリング
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2020 年 9 月 25 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
Cloud Monitoring はこれまで常に、個々の Compute Engine 仮想マシン(VM)を包括的に可視化して管理する機能を提供してきました。しかし、Google Cloud のお客様の多くは、数百、数千、あるいは数万もの VM を管理する必要があります。このたび Cloud Monitoring では、Compute Engine VM フリート全体を、構成なしですぐに可視化できるようになりました。Cloud Monitoring エージェントのインストールやフリート全体でのアラートの構成などの高度なモニタリング機能にもすばやくアクセスできます。新しいインフラストラクチャの概要ダッシュボードと拡張された VM Instances ダッシュボードを使用すれば、トラブルシューティングをすぐに開始することができます。設定は一切不要です。
インフラストラクチャの概要で VM フリートの状態をモニタリング
1 つの画面にまとめて表示できる新しいインフラストラクチャの概要ダッシュボードにより、フリート全体の統計情報を集約して一目で確認でき、CPU、ディスク、メモリ、ネットワークの主要な指標について、選択したグループの上位 VM に関する分析情報を得られるようになりました。左上のクイックリンクから、ロードバランサ、ネットワーク、VM インスタンスに関する詳細なトラブルシューティング ダッシュボードにジャンプすることができます。また、フィルタバーを使用すれば、ビューの表示対象を絞り込んで VM の特定のサブセットを表示できます。
VM インスタンス フリート全体のビューでの問題のトラブルシューティング
Cloud Monitoring では、これまでも常にすべての VM インスタンスの表示とフィルタが可能でしたが、このたび、さらに機能が追加されました。VM Instances ダッシュボードにエージェントの表示とインストールの機能が追加され、その新しいタブで主要な指標に関するフリート全体の情報を確認できるようになりました。
CPU、ディスク、メモリ、ネットワークの主要な指標についての上位 VM を表示
CPU、ディスク、メモリ、ネットワークの専用タブには、各カテゴリの主要指標で外れ値を示している VM が表示されるため、異常値を視覚的に確認して、問題のある領域や VM をすばやく掘り下げて調査できます。どのタブでも、表示する VM をフィルタで絞り込み、詳細な分析を行うことができます。
Monitoring エージェントのステータスの表示と UI でのインストール
Cloud Monitoring エージェントの VM ごとのステータスをメイン インベントリ ページで確認できるようになり、組み込みウィザードを使用してエージェントを VM にインストールできるようになりました。エージェントを使用して、次のような指定したシステム指標やアプリケーション指標を追跡できます。
メモリとディスクの指標
高度なシステム指標
MySQL、Apache、Java 仮想マシンなどのようなワークロードの指標
高度な指標の把握
[Explore] タブには、Cloud Monitoring で現在収集している高度な指標についての分析情報と、その他の指標の送信方法に関する情報へのクイックリンクが表示され、さらに多くの指標を 1 か所で確認できるようになりました。
推奨アラートの有効化
事前定義された推奨アラートを VM フリート全体にわたって簡単に有効にできるようになりました。たったワンクリックで、フリート内のすべての VM の過剰な使用率(メモリ、ディスク、ネットワークなど)を継続的にモニタリングして、さまざまなチャネル(メール、SMS、Slack、PagerDuty、Cloud Console、モバイルアプリ、Cloud Pub/Sub、Webhook)を介してアラート通知を受信するように設定できます。推奨アラートのしきい値は必要に応じて変更可能です。
一連の新機能
他のあらゆる運用ツールと同様に、Google では VM が 1 インスタンスでも数千インスタンスでも関係なく、環境の管理に必要なあらゆる機能を Cloud Monitoring に含めたいと考えています。Cloud Monitoring を開始するには、こちらのデモをご覧ください。
-Google Cloud プロダクト マネージャー Marie Cosgrove-Davies