コンテンツに移動
管理ツール

Cloud Monitoring での新しいダッシュボード作成エクスペリエンスのご紹介

2021年1月14日
https://storage.googleapis.com/gweb-cloudblog-publish/images/G-Management-banner-05.max-2600x2600.jpg
Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2020 年 12 月 18 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

優れたオブザーバビリティを確保することは、クラウド インフラストラクチャとアプリケーションの健全性を維持するうえで必要不可欠です。また、その情報を効果的に活用するためには、関連する指標を表示するダッシュボードを作成する必要があります。

Google は本日、Cloud Monitoring における新しいダッシュボード作成エクスペリエンスを発表します。これにより、より豊富な種類の可視化が可能となり、ダッシュボード レイアウトの柔軟性が高まり、データ操作が簡単になるため、自身のニーズに合ったダッシュボードを作成できます。

では、ダッシュボードの新機能をご紹介しましょう。

柔軟性の向上

今回のアップデートでモザイク レイアウトがサポートされるようになり、サイズ変更が容易なドラッグ&ドロップグラフを使用できるようになりました。マウスを数回クリックするだけで、グラフを好みの位置に配置できます。また、ダッシュボードあたりのグラフ総数が 25 から 40 に増えました。

新しいコンポーネント タイプ

ダッシュボード作成 UI で、3 つの新しいコンポーネント タイプ(ゲージ、スコアカード、テキスト)を使用できるようになりました。これらの新しいコンポーネント タイプは、既存の 4 つのタイプ(折れ線、積み上げ面、積み上げ棒、ヒートマップ)に追加されます。

ゲージグラフでは、時系列データの単一の値を表示して、その値のパフォーマンスを評価できます。たとえば以下のグラフは、すべての VM により使用されている CPU の使用率を、プロジェクト全体における平均値として示しています。最小値や最大値など、他の集計タイプも利用できます。また、グラフの警告や危険しきい値の範囲を指定して、色を変えることも可能です。

https://storage.googleapis.com/gweb-cloudblog-publish/original_images/Cloud_Monitoring_dashboard.gif

スコアカード グラフでも単一の値を表示できますが、ゲージグラフとは異なり、時間とともに変化する値がトラックされます。

https://storage.googleapis.com/gweb-cloudblog-publish/images/Cloud_Monitoring_new_component_type.max-1700x1700.jpg

テキスト コンポーネントでは、マークダウンを使用して別のダッシュボード、ハンドブック、インシデント ページ、特定のインスタンス ID にリンクできるため、必要な情報へのアクセスがすばやくスムーズになります。たとえば、Google Cloud Console へのリンクを追加する場合、下のスクリーンショットに示すように、マークダウンは [Google Cloud Platform] (https://console.cloud.google.com/) になります。また、改行する代わりに複数のテキスト コンポーネントを配置して、ダッシュボードのセクションを区切ることもできます。

https://storage.googleapis.com/gweb-cloudblog-publish/images/Cloud_Monitoring_markdown.max-2000x2000.jpg

高度な可視化構成

Google はこれらの新機能に加え、高度な構成機能の導入や、ほぼすべての可視化タイプでの Monitoring Query Language(MQL)のサポートの追加を進めています。

Cloud Monitoring の基本モードには、ほとんどのニーズに対応できる設定が用意されているため、複雑な構成を行わずに時系列を可視化できます。データの可視化で基本構成以上のものを必要とする場合には、詳細モードを利用します。詳細モードには、カスタムの集計や、複数の時系列を単一のグラフに表示する機能が用意されています。

MQL を使用すれば、複数の指標を用いた計算を実行して時系列同士の比率を生成したり、他の高度なクエリを適用してデータからより深い分析情報を導き出したりできます。

下位互換性

アップデート後の新しいエディタで、以前のダッシュボードを引き続き表示、編集することができますのでご安心ください。また、新しいエディタでは各段に高度なデータ処理を実行できます。たとえば、分布値タイプ(複数の数値を格納するバケット)の指標を一度のクリックで前処理して単一の数値に変換できます。

https://storage.googleapis.com/gweb-cloudblog-publish/images/Cloud_Monitoring_backwards_compatibility.max-2000x2000.jpg

これらの新しいダッシュボード作成機能は、デフォルトで今すぐ利用できます。Google Cloud Console のモニタリング ダッシュボード セクションに移動してぜひ試してみてください。お客様の体験談やフィードバックなどをお待ちしております。

-プロダクト マネージャー Joy Wang

-エンジニアリング マネージャー Eric Clayberg

投稿先