合成モニタリングの無効なリンク チェッカーでウェブサイトの信頼性を確保
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2023 年 12 月 16 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
今日の世界では、信頼できるオンライン プレゼンスがあらゆるビジネスの成功の鍵となります。ウェブサイトは仮想店舗として機能しており、専門知識をアピールし、信頼性を育み、ビジネスのアイデンティティを確立する場となっています。しかし、ウェブサイトの有効性はその機能にかかっています。ウェブページの無効なリンク、高いレイテンシ、エラーの発生は、ユーザーからの信頼を急速に失うだけでなく、ビジネス チャンスの損失にもつながります。情報源、顧客エンゲージメント、販売促進をウェブサイトに依存しているビジネスにとって、デジタル プレゼンスを適切に管理することは不可欠です。
2023 年 11 月に発表した Google Cloud Monitoring の合成モニタリング サービスは、実際のユーザーの視点からウェブ アプリケーション、API、主要なビジネス ワークフローのパフォーマンスをプロアクティブかつ継続的にモニタリングすることで、組織におけるアプリケーションの信頼性の目標達成を支援します。これは、夜間や週末など、時間帯や季節によってトラフィックが少なくなる期間でも、継続的に行われます。一般提供に伴って、合成モニタリング サービスにテンプレートのコンセプトが導入されました。まずは Mocha.js ベースのテンプレートが提供され、Mocha.js フレームワークを使用して JavaScript テスト スクリプトを簡単に作成できるようになりました。Mocha.js は、人気のある多用途のテスト フレームワークであり、すっきりとした直感的な構文と豊富な機能を備えています。
このたび、Cloud Monitoring の最新の合成モニタリング テンプレートとして「無効なリンク チェッカー」をご利用いただけるようになりました。無効なリンク チェッカーを使用すると、アプリケーションのオーナーは、ウェブサイト自体やウェブサイト上の埋め込みリンクまたはホストされているコンテンツ(画像、動画、ドキュメント ファイルなど)が利用できなくなったり、削除または移動されたりした場合に検出することが容易になり、アラートを受け取れます。また、リンクの有効性、各リンクの HTTP レスポンス コードやレイテンシなどの詳細情報を包括的なレポートで確認できます。企業は、無効なリンク チェッカーを使用することで、ウェブサイトがエンドユーザーに提供するエクスペリエンスの品質を積極的かつ継続的にモニタリングできます。
無効なリンク チェッカーを作成する
利用を開始するには、[Monitoring] > [合成モニタリング] で [+ 合成モニターを作成] > [Broken link checker] を選択します。


URI 構成を入力し、有効なオプションをすべて確認します。


[+ 関数を作成] をクリックすると、設定したすべてのオプションが取り込まれ、スクリプトが作成されて Cloud Functions にデプロイされます。
Google Cloud の合成モニタリングはスケーラビリティに優れています。1 つのアカウントで数千もの URI をモニタリングできます。また、Google Cloud を活用した機能であるため、確かな信頼性と正確性を備えています。
無効なリンク チェッカーの結果を確認する
合成モニタリングの詳細ページから、具体的な実行をドリルダウンすることで、各実行中に何が起こったかのきめ細かい分析情報を把握できます。
各実行には以下の情報が含まれます。
- チェックされた全リンクの表。リンクの有効性、ステータス コード、ステータスの説明、ターゲット URI、レイテンシ、リンクがスクレイピングされた HTML 要素、要素テキストの詳細が含まれます。
- 実行に関連するすべてのログが表示されるログパネル


詳細情報
無効なリンク チェッカーを初めて作成する場合の詳しい情報と手順については、ドキュメントをご覧ください。
また、今回ご紹介した新機能についてご不明な点やフィードバックなどがございましたら、Cloud Operations コミュニティのページでお知らせください。
ー ソフトウェア エンジニア Adam Weidman
ー シニア プロダクト マネージャー Amol Devgan