App Engine の Python サポートを強化
Google Cloud Japan Team
デベロッパーは常に Google Cloud Platform(GCP)の中心を占めてきました。App Engine のもとでは、デベロッパーはサーバー管理やキャパシティ プランニングといったタスクから解放され、ビジネスの原動力となるコードの開発に集中できます。
私たちは今年始めに App Engine フレキシブル環境を正式リリース(GA)し、その後、フレキシブル環境を europe-west(欧州西部)リージョンでも利用できるようにしました。そしてこのたび、App Engine で Python をご利用のお客様向けに、フレキシブルとスタンダードの両環境でアップグレードを実施しました。
App Engine フレキシブル環境をご利用のお客様は、Python 3 の最新バージョン 3.6 に対応したアプリケーションをデプロイすることができます。
私たちが App Engine フレキシブル環境で Python 3 を初めてサポートしたのは 2016 年のことです。以来、コミュニティが Python 3 と Python 2 の新しいバージョンをリリースするたびに、私たちも Python ランタイムのアップデートを続けてきました。これからも、Python の最新バージョンに合わせてアップデートする体制を維持していきます。
以前このブログで紹介した、10 分足らずでデプロイできるシンプルな Python 3 の Flask ウェブ アプリケーション “Hello World” のデモは、こちらからご覧いただけます。
App Engine スタンダード環境では、Python 2.7.5 のもとで実行されていた 200 万以上のアプリケーションを、ユーザーからの入力なしに Python 2.7.12 対応へとアップデートしてきましたが、今後は新たにデプロイされたアプリケーションはすべてこの新ランタイムのもとで動作するようになります。
数秒でデプロイでき、1 分足らずで毎秒数百万リクエスト規模にスケールアップするシンプルな Flask ウェブ アプリケーション “Hello World” のデプロイ方法が、Getting Started のページに掲載されています。
私たちは、Python 2 の最新バージョンに合わせてランタイムをアップデートする体制を取っており、同時に App Engine スタンダード環境の Python 3 対応も視野に入れています。ご期待ください。
ライブラリの話に移りましょう。App Engine フレキシブル環境のお客様は、今後も引き続き、デプロイ時に requirements.txt ファイルを用意するだけで、Python アプリケーションが必要とするあらゆるライブラリを取り込むことができます。
また、App Engine スタンダード環境でもランタイム提供のライブラリがアップデートされています。組み込みライブラリとサードパーティ ライブラリの完全なリストについては、スタンダード環境のドキュメントを参照してください。Python の新バージョンに合わせて、これらのライブラリもアップデートしていきます。
今日、Python デベロッパーが App Engine にデプロイしたアプリケーションは 600 万を超え、大小さまざまな規模の企業が、インフラストラクチャのことを気にせずにイノベーションを続けています。App Engine には、マイクロサービス、自動スケーリング、ロード バランシング、トラフィック スプリッティングなどの機能が組み込まれています。
App Engine は、オープン ソースやオープン クラウドへの取り組みを続けるとともに、ランタイムとライブラリの両面でデベロッパー コミュニティからのコントリビューションをこれからも歓迎します。Python サポートの最新情報については、App Engine のスタンダード環境およびフレキシブル環境のリリース ノートをご覧ください。
質問などがあれば、Twitter の @googlecloud を通じて気軽にお問い合わせください。Slack にも Google Cloud コミュニティがあります。招待リクエストを送って Slack Python チャンネルにご参加ください。
充実したコーディング ライフを!
* この投稿は米国時間 6 月 2 日、Product Manager である Amir Rouzrokh によって投稿されたもの(投稿はこちら)の抄訳です。
- By Amir Rouzrokh, Product Manager