データベース

クラウドへの移行を加速する新しい Database Migration Service のご紹介

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※この投稿は米国時間 2020 年 11 月 13 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

あらゆる業界の企業が、ビジネス インフラストラクチャとデータベースをクラウドに移行するニーズに対応しています。そこで高い関心が寄せられているのが、圧倒的な信頼性、セキュリティ、費用対効果を備えた Cloud SQL などのフルマネージド クラウド データベースです。本日、Google Cloud が掲げるビジョンの一環として、新しいサーバーレスの Database Migration Service(DMS)をリリースしたことをお知らせいたします。このサービスは、より簡単かつ迅速に、高い予測可能性と信頼性で、最新のニーズを満たす方法を提供します。

企業にとってデータベースの移行は困難を伴う場合があります。これにお応えしたのが DMS です。DMS なら簡単で安全、かつ信頼性の高い独自のエクスペリエンスをお客様に提供できます。Google は、Samsung Electronics、Adwerx、Affle、Cirruseo(Accenture)、Guichê Virtual、Ryde をはじめとした世界数十社のお客様と連携し、DMS を使用してダウンタイムを最小限に抑えながら本番環境データベースの移行を成功させてきました。では、DMS にはどのような特長があるのでしょうか。

シンプルなユーザー体験:「移行プロセスがこれほど簡単だとは想像もしていませんでした」と、Adwerx のインフラストラクチャ担当バイス プレジデントである Josh Bielick 氏は述べています。移行の設定に頭を悩ませる必要はありません。独自の調査もドキュメントの検索も必要ありません。レプリケーション用のデータベースの準備、ソース データベースとの安全な接続構成、移行の設定の検証が DMS に直接組み込まれているため、明確で素早く、そして再利用可能な設定が行えます。

最小限のダウンタイム: ビジネスを継続するうえで重要なのが、アプリケーションの稼働時間です。DMS を使用したすべての移行において、面倒な手動の手順を踏むことなく、データをソース データベースから移行先データベースに継続的に複製できます。また、データベースのダウンタイムを最小限に抑え、アプリケーションの迅速なカットオーバーを実現します。

「Ryde では、当社のカー シェアリング アプリがユーザーに活発に使われています。Google Cloud への移行を決定した際、本番環境のデータベースを Amazon RDS から Cloud SQL に移行する方法を見つける必要がありましたが、Database Migration Service のおかげで簡単に行うことができました。さらに、ユーザーへの影響も最小限に抑え、1 日もかからずに移行を完了できたのです。今では Cloud SQL に完全に移行しているため、成長を続けるうえで欠かせないスケーリングやメンテナンス、その他の運用についても心配する必要がありません。堅牢なアプリケーションの構築に思う存分集中できます」と、Ryde Technologies の CTO である Nitin Dolli 氏は述べています。

高い信頼性と完全性: 移行先のデータベースが機能するには、移行に高い完全性が必要です。移行元と移行先のデータベース エンジンが互換性を持つ同等の移行において、データベースのネイティブなレプリケーション機能を使用して完全性と信頼性を最大化する DMS は、ユニークな移行サービスと言えます。

サーバーレスかつ高セキュリティ: サーバーレス方式で大規模な移行を成功に導きます。DMS を使用すると、移行リソースのプロビジョニングや管理の手間を省けます。また、リソースがスムーズに動作しているかを確認するためのモニタリングも不要です。機密データに関しても、DMS は複数の安全なプライベート接続方法をサポートして、移行中のデータを保護します。

DMS を使用すると、MySQL、PostgreSQL、SQL Server のフルマネージド データベース サービスである Cloud SQL への高速かつシームレスな移行が可能です。Cloud SQL に移行するメリットとして、エンタープライズ グレードの可用性、安全性、堅牢性を得られることが挙げられます。さらに、Google Kubernetes EngineBigQuery など他の Google Cloud サービスとのユニークな統合もメリットの一つです。

「オンプレミスとクラウドの両方からデータを取得するため、BigQuery にライブ ダッシュボードを作成する必要がありました。Google Cloud の Database Migration Service を使用して、これを簡単に行うことができました。継続的なレプリケーション機能を使用してデータを Cloud SQL に移行した後、BigQuery のフェデレーションを利用して直接クエリを実行しました。さらに、Cloud SQL を MySQL 用のマネージド サービスとして使用し、運用に必要な時間を 75% 以上節約できました」と、Cirruseo(Accenture)のエンジニアである Sofiane Kihal 氏は述べています。

Database Migration Service の仕組み

DMS を使用すると、高い完全性を保ち、最小限のダウンタイムで MySQL ワークロードと PostgreSQL ワークロードを移行できます。DMS は、クラウドでクラウドのために構築された、真にクラウドネイティブなシステムです。ログ配布を使用して、非常に低いレイテンシで移行元データベースから移行先データベースにデータを複製します。データの初期スナップショットをストリーミングした後、新しいデータが移行元データベースに記録されるたびにデータを取得し、継続して複製します。

データベースのネイティブなレプリケーション機能を使用することで、移行元データベースと移行先データベースが最新の状態に保たれます。この複製手法により、非常に低いレイテンシで転送されたデータの完全性が最大化されます。つまり、データベースをプロモートするタイミングを自由に決めることができます。あとは、任意のアプリケーションをプライマリ データベースとして Cloud SQL に指定するだけで、最小限のダウンタイムでプロモートが可能です。

DMS はサーバーレスのため、移行のためのリソースをプロビジョニング、管理、モニタリングする必要がありません。移行元データベースのデータ、スキーマ、その他のデータベース機能(トリガーやストアド プロシージャなど)は、高い信頼性を保ち、大規模かつ自動的に移行先の Cloud SQL データベースに複製されます。

Database Migration Service スタートガイド

今すぐ Database Migration Service を使用して、Cloud SQL for MySQL に移行する設定を開始していただけます。Google Cloud Console の [データベースの移行] セクションに移動し、[データベース] で [移行ジョブを作成] をクリックします。次のことが可能です。

  1. 移行の作成を開始し、移行を成功させるために、移行元の設定に必要なアクションを確認する。

  2. 移行元を定義する。移行元の接続情報は接続プロファイルとして保存され、他の移行で再利用できます。

  3. 移行先を作成する。移行元データにサイズに合わせ、費用を最適化するように適切に調整された Cloud SQL インスタンスが移行先となります。

  4. 接続方法を定義する。ビジネスニーズに合わせてプライベート接続とパブリック接続の両方をサポートします。

  5. 移行ジョブをテストし、移行時に正しく動作することを確認する。


移行ジョブを開始し、移行元と移行先が同期されると、新しい Cloud SQL インスタンスをプライマリ データベースへ昇格し使用できるようになります。

詳細を確認し、データベースの移行を開始する

現在プレビュー版の Database Migration Service は、オンプレミスまたはクラウドでセルフホストされている MySQL データベースの移行と、他のクラウドから Cloud SQL for MySQL へのマネージド データベースの移行をサポートしています。現在のところ、PostgreSQL データベースの移行サポートは一部のお客様にのみプレビュー版で提供されており、SQL Server データベースの移行はまもなくサポートされる予定です(PostgreSQL と SQL Server の両方をリクエストしていただけます)。Cloud SQL への同等なネイティブ移行を行うために、追加料金なしで Database Migration Service の使用を開始できます。

移行の開始に役立つその他のリソースについては、移行のベスト プラクティスに関するブログ、または Database Migration Service のドキュメントをご覧ください。

- データベース エンジニアリング担当ゼネラル マネージャー兼バイス プレジデント Andi Gutmans