Dataplex Catalog を使用して Cloud SQL データを最大限に活用
Akash Gangil
Engineering Manager
※この投稿は米国時間 2024 年 7 月 31 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
データドリブンな意思決定が急速に進む世界においては、データアセットを簡単に検出、把握、管理できることが非常に重要です。Google Cloud の次世代データアセット インベントリ プラットフォームである Dataplex Catalog が最近一般提供となり、Cloud SQL のお客様は、Dataplex Catalog の中で Cloud SQL データを簡単にカタログ化できるようになったことをお知らせいたします。このインテグレーションにより、Cloud SQL リソースに関するより深い分析情報を取得し、データ マネジメントを効率化し、データドリブンな取り組みを加速できます。
データの検出に関する課題
組織のデータ環境の拡大に伴って、Cloud SQL のインスタンス、データベース、テーブル、ビューの追跡はますます複雑になりかねません。分析に適したデータを見つけ、データ品質を確保し、データリネージを維持するには、時間がかかり、エラーが発生しがちです。Cloud SQL と Dataplex Catalog のインテグレーションは、これらの課題に正面から取り組みむものであり、多くのメリットがあります。
容易なカタログ化と検出
Dataplex Catalog により、Cloud SQL メタデータが自動的に抽出および整理され、すべての Cloud SQL アセットの一元化されたリポジトリが作成されます。つまり、直感的なツールとフィルタを使用して、Cloud SQL データを簡単に検索、参照、探索できるようになります。カタログには、名前、ロケーション、作成日、スキーマ、説明などの重要なメタデータが含まれており、必要なデータを簡単に見つけることができます。
データ マネジメントの強化
Dataplex Catalog は、基本的なカタログを作成するだけでなく、カスタム メタデータとビジネス コンテキストを使用して Cloud SQL アセットを拡充することもできます。データエントリにアスペクトをアタッチして、データの機密性や所有権などに関する情報を追加できます。この拡充されたメタデータにより、きめ細かいデータ ガバナンスを実装し、データリネージを追跡し、データの規制を確実に遵守できるようになります。
データドリブンな取り組みの加速
Cloud SQL と Dataplex Catalog のインテグレーションにより、データドリブンな取り組みにおいて次のようなさまざまなメリットが得られます。
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データ分析の改善: 分析プロジェクトに適したデータを簡単に特定して、そのデータにアクセスできるため、時間と労力を節約できます。
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データ パイプラインの合理化: データの依存状態や関係を把握できるため、データ パイプラインの開発や管理が簡素化されます。
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効果的なチェンジ マネジメント: Cloud SQL のスキーマとメタデータの変更を追跡することで、データの整合性を確保して中断を最小限に抑えます。
使ってみる
Cloud SQL データのために Dataplex Catalog を活用するには、次の簡単な手順に従います。
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Dataplex Catalog のインテグレーションを有効にする: Cloud SQL Admin API を使用して、Cloud SQL インスタンスでのインテグレーションを有効にします。
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カタログを探索する: Google Cloud コンソールの Dataplex Catalog 検索ページにアクセスして、Cloud SQL アセットを検出し、管理します。
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メタデータを拡充する: Cloud SQL エントリにカスタム アスペクトをアタッチしてビジネス コンテキストを追加し、データ ガバナンスを拡充します。
Cloud SQL と Dataplex Catalog のインテグレーションは、Cloud SQL のお客様がデータの検出と管理を簡素化するうえで大きな前進となります。Dataplex Catalog により、Cloud SQL メタデータの一元化された検索可能なリポジトリが得られるため、データに関するより深い分析情報を取得し、データ運用を効率化し、データドリブンな取り組みを加速できます。今すぐ Dataplex Catalog の活用方法を確認し、Cloud SQL データの可能性を最大限に引き出しましょう。Dataplex Catalog では多数の Google Cloud ソースに対応しており、Cloud SQL はその最新の追加となります。詳細については、一般公開ドキュメントをご覧ください。
-エンジニアリング マネージャー Akash Gangil