一般提供が開始された Dataplex のまったく新しいカタログ エクスペリエンス
Dorota Sławińska
Technical Program Manager
Andrew Ikonnikov
Product Manager
※この投稿は米国時間 2024 年 7 月 18 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
データの量と種類が膨らみ続けるなか、データアセットの一元的なカタログの必要性がますます高くなっています。Google Cloud の次世代データアセット インベントリ プラットフォームである Dataplex Catalog は、リソースが Google Cloud にあるかオンプレミスにあるかに関係なく、すべてのメタデータの統合インベントリを提供します。このたび、この Dataplex Catalog が一般提供となりました。
Dataplex Catalog の使用目的
Dataplex Catalog を使用すると、組織に散在するデータを検索して発見し、そのコンテキストを理解してデータ消費ニーズへの適合性をこれまで以上に適切に評価し、データアセットに対するデータ ガバナンスを実現できます。また、追加のビジネス メタデータと技術メタデータでデータをさらに充実させて、データ領域に関するコンテキストと知識を取得することも可能になります。
Dataplex Catalog は、データの発見とガバナンスに関して日々生じる問いの回答に次のように役立ちます。
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データ アナリストまたはビジネス アナリストは、組織に散在するデータリソースを検索し、関連するメタデータを調査できます。
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データのプロデューサーまたはガバナーは、データリソースに注釈を付けて、追加の技術メタデータ、セマンティック メタデータ、ビジネス メタデータをキャプチャできます。
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データのオーナー、スチュワード、またはガバナーは、注釈とカスタム リソースの標準を定義することで、メタデータに整合性をもたらすことができます。
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データ エンジニアは、Google Cloud のリソース(Dataplex Catalog によって自動的に収集される)やサードパーティ システムのリソース(自分で収集して Dataplex Catalog に取り込んだもの)を含む、リソースの統合インベントリを利用できます。
Dataplex Catalog は、堅牢なメタモデルと単一の使いやすい API を提供します。Dataplex Catalog を使用する利点をいくつかご紹介します。
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機能性に優れたメタデータ構造により、リスト、マップ、配列などの複雑な構造を含む、幅広いメタデータ タイプを保存および操作できます。
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効率的な取り込みと整合性を実現するために、カスタム リソースのメタデータ構造を自己構成できます。
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単一のアトミックな CRUD 操作を通じて、エントリに関連付けられたすべてのメタデータとやり取りし、検索やリストの応答に関連付けられた複数のメタデータ注釈を取得できます。
Dataplex Catalog の個々のリソースに対して実行される基本的な API 操作(作成、読み取り、更新、削除)と検索に料金はかかりません。ただし、メタデータ ストレージには料金がかかります。Dataplex Catalog は、Google Cloud コンソール、API、`gcloud` CLI から利用でき、Terraform プロバイダをフルサポートしています。
Google Cloud は、パートナー様と Google Cloud との統合を簡単に進められるよう努めており、Google Cloud 全体の価値を高めています。また、さまざまなパートナー様と緊密に連携して、データ マネジメント機能をハイブリッド環境やマルチクラウド環境に拡張しています。現在、Dataplex Catalog は Collibra と統合されています。お客様は Dataplex と Collibra の両方を使用して、クラウド、オンプレミス、セルフマネージド、エッジ ロケーション全体のガバナンスを合理化することができます。Google Cloud のデータ マネジメント機能を一層強化し、お客様にさらに大きな価値を提供する追加のパートナーシップについて今後もお知らせしてまいりますので、お楽しみに。
Dataplex Catalog の利用にご興味のある方は、ガイドをご覧いただくか、Dataplex 検索ページでその機能とコンセプトをご確認ください。