Looker を AWS Marketplace で提供開始、AI 主導の BI がマルチクラウド環境で活用可能に
Rishabh Dhingra
Outbound Product Manager
Deb Dasgupta
Partner Strategy Manager
※この投稿は米国時間 2024 年 12 月 17 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
Google Cloud の AI 主導 BI プラットフォームである Looker が AWS Marketplace で入手可能になりました。AWS をご利用のお客様には、ご自身の環境で Looker の強力な分析機能と報告機能をご活用いただけます。これは Looker のオープンなマルチクラウド戦略の次のステップとなるマイルストーンで、AWS クラウドや Amazon Redshift などのデータベースを利用する企業が調達を簡素化できるようになるほか、Looker の AI を活用した高度な可視化や分析情報を、既存のインフラストラクチャに統合できるようになります。
昨今の企業は競争力の強化にデータを活用していますが、生成 AI の導入が加速し、その傾向はますます強まっています。データの可能性を最大限引き出すには、以下の要件を満たすビジネス インテリジェンス プラットフォームが必要です。
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セルフサービスが可能で、従業員全員がデータにアクセスしてメリットを得られる
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組織内のどこにでも、AI を活用した分析情報を瞬時に届けられる
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企業を支える基盤となるデータに基づいて意思決定が行われるように、セマンティック レイヤを備えている
Looker は、AI を活用した新しい機能の考案を支援するエンジンで、データ分析情報を視覚的にわかりやすい方法で示してくれます。会話分析機能を備えた Gemini in Looker を使用すると、データと自然言語でやり取りして、Looker の Studio で高度なデータ可視化が可能です。このような完全な AI 主導の BI ソリューションにより、チームは複数の異なるデータソースに接続して情報の全体像を把握し、トレンドを発見したり、分析に基づく意思決定をアプリケーションや企業全体に埋め込んだりできるようになります。
従業員は、期待されている精度の高い仕事をするために、日々決まったデータやツールを活用しています。今回のアップデートにより、Looker のセマンティック レイヤを AWS 環境に新たに組み込めるため、組織内で、一貫性と信頼性がある管理されたデータの定義が可能になります。この仕組みにより、AI モデルは高品質なデータに基づいて分析を行い、その分析情報の精度と信頼性を高められます。
AWS Marketplace から Looker を導入すると、以下を実現できます。
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マルチクラウドの柔軟性: Looker により、組織は強力な AI 主導の BI 機能を、AWS を含むマルチクラウド環境で利用できるようになります。その結果、希望する環境内で分析情報を得られるようになり、ベンダー ロックインを回避できるほか、ニーズの変化に応じて進化するクラウド戦略に簡単に適応できます。
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調達の簡素化: AWS Marketplace から Looker を直接購入して、調達の効率化や請求の統合を行うことで、AWS への投資の効果を最大限に高められます。これによってクラウドへの投資が簡素化され、AWS 環境の価値が向上します。
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ユニバーサル セマンティック レイヤによる信頼できるデータの実現: AWS Marketplace のお客様向け Looker では、AI による分析情報を得るための、信頼性と一貫性を備えた基盤を構築できます。データの定義とガバナンスをプラットフォーム間で標準化することで、データサイロが最小限に抑えられ、データ アクセシビリティが強化されるため、組織はよりスマートかつ正確でデータドリブンな意思決定を行えるようになります。
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AWS で Google AI を BI に活用: 強力な ML、予測分析、AI による分析情報を含む、Google Cloud の高度な AI 機能を、会話分析による自然言語でのやり取りを通じで既存の AWS 環境で活用できます。
Looker は、AI 主導の未来を見据えた BI エンジンです。このマルチクラウド BI ソリューションの機能を体験するには、AWS Marketplace で Looker をご確認ください。Looker について詳しくは、cloud.google.com/looker をご覧ください。