Looker Modeler のご紹介: BI 指標のための信頼できる唯一の情報源
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2023 年 3 月 30 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
データドリブンの組織では、共有された定義の不足、ビジネス ロジックの競合、および増え続ける古いデータ抽出に起因する、一貫性のない指標に手を焼くことが少なくありません。その結果、KPI の不一致が発生して、チームは月間アクティブ ユーザー数やパイプラインの拡大といった基本指標に関する見解の相違が生じ、信頼を損なったり、データ文化の育成が脅かされたりします。指標を定義したら、すべての場所で一貫してそれを使用することで、分析情報の取得時間を短縮し、リスクを軽減して、ガバナンス、セキュリティ、コスト管理を改善することが可能です。
10 年前に現在のビジネス インテリジェンス(BI)業界の進化を加速させたインテリジェント エンジン、Looker’s の革新的なセマンティック モデルは、今では、ビジネスのための信頼できる唯一の情報源を作成するために使用されています。このスタンドアロンの指標のレイヤは Looker Modeler と呼ばれ、第 2 四半期にプレビュー版が利用可能になります。
指標を定義して Looker Modeler に保存することで、コネクテッド シート、Looker Studio、Looker Studio Pro、Microsoft Power BI、Tableau、ThoughtSpot などの一般的な BI ツールを含むあらゆる場所で指標を利用できます。Looker Modeler はクラウド データベースをまたいで機能するため、データ抽出の管理をすることなく、最新のデータをクエリできます。また、財務上の決定に影響するような分析情報とレポートが何日間、何週間も更新されない状態になるリスクを最小限に抑えるのに役立ちます。
この 10 年間で、データ コラボレーションとデータ分析の機能は、Looker ファミリーにあって当たり前の機能になりました。Looker Modeler は、これらの機能をさらに拡張するものです。モデルを同僚と共有したり、新しい LookML のドラフトを企業の中核データチームに提出して確認してもらうことができます。一貫性のあるわかりやすい指標により、データの関係性とビジネス上の優先事項に対する進捗状況を、幅広いユースケースで定義できます。企業は、セマンティック レイヤで自社データのビジネス表現を定義できます。基盤となるデータベースにはデータを必要とするユーザーが直接アクセスすることがないので、関連インフラストラクチャの変更時に中断が発生しません。
Looker Modeler は、いくつかの一般的な可視化ツールとの直接統合だけでなく、SQL を実行するツールが JDBC 経由で Looker に接続できる新しい SQL インターフェースを提供します。この新しい機能は、Looker をよりオープンな BI プラットフォームにするという Google のビジョンを実現するための次の一歩であり、あらゆるユーザーに使い慣れたツールを通して信頼できるデータをお届けするものです。ユーザーがデータを使用するツールをサポートすることで、企業はデータドリブンのワークフローとカスタム アプリケーションを作成できます。これにより、強固なデータ文化の発展が促され、業務の効率化が進み、イノベーションが醸成されます。
Looker Modeler について詳しくは、Data Cloud & AI Summit のセッション「Trusted Metrics Everywhere」をご覧ください。ご使用の環境で Looker Modeler をテストするには、こちらから登録してください。
- Google Cloud、プロダクト マネジメント担当シニア ディレクター、Kate Wright