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データ分析

最新のデータ分析ツールで業界をリードする BigQuery

2020年3月9日
Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2020 年 2 月 27 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

Google Cloud では、増加していくデータを活用できるようにするには適切なツールとサポートが必要だと考えています。大企業やデジタル ネイティブな企業は Google Cloud のスマート アナリティクス プラットフォームを活用して、データから素晴らしい価値を生み出しています。このプラットフォームの中核となっているのが、クラウド ネイティブなエンタープライズ データ ウェアハウスである BigQuery です。BigQuery は、デジタル変革を進める企業が、非常にスケーラブルでデータドリブンなインテリジェント アプリケーションを開発して運用化できるよう支援します。   

BigQuery で超高速にビジネスを分析してモダナイゼーションを進めている企業

企業では、オペレーションの最適化、カスタマー エクスペリエンスの改善、総所有コストの低減を目的として、ミッション クリティカルなアプリケーションを大規模に実行するために BigQuery を活用しています。BigQuery のお客様の中には、100 兆行に及ぶ巨大なデータセットに対しクエリを実行している企業や、組織内で 1 万個以上の同時実行クエリを実行している企業もあります。BigQuery は、さまざまな地域や業種(小売、通信、金融サービスなど)で採用されています。

リテール銀行、クレジットカード業務などを扱うの KeyBank 社は、オンプレミスのデータ ウェアハウスよりもスケーラビリティが高くコストの低い BigQuery への移行を進めています。同社の最高データ責任者である Michael Onders 氏は、次のように述べています。「オンプレミスのデータ ウェアハウスから Google のクラウド ネイティブなデータ ウェアハウスである BigQuery に移行することで、データ分析戦略の最新化を図っています。この変革により、コンピューティングとストレージのニーズに応じてシームレスにスケールして、総所有コスト全体を抑えられるようになります。Google Cloud のスマート アナリティクス プラットフォームでは、データ変換ツールや高度な機械学習ツールを幅広く利用できるので、データから簡単に予測的な分析情報を引き出し、新たな知見を得ることができます。」

他にも、Google Cloud のスマート アナリティクス で成果を上げているお客様として Sabre 社Lufthansa 社が挙げられます。こうした企業ではもれなく、データを取り巻く環境の変化の中で競争力を維持していくために、データ分析戦略の最新化とビジネス変革を推し進めています。

プロダクトのイノベーションによる移行の簡易化と料金予測可能性の改善

Google Cloud では、BigQuery によりデータ ウェアハウスのモダナイズを簡易化する取り組みを継続しています。このたびお知らせするプロダクトの新機能は、誰でも高度な分析を利用できるようにし、料金を予測可能にし、大規模な移行を容易にするうえで役立ちます。

  • 大規模な移行を容易に: BigQuery へのデータ ウェアハウスの移行を急速に進めるお客様を支援する、Redshift と S3 向けの移行ツールの一般提供を開始いたします。これにより、BigQuery Data Transfer Service を使用して、Amazon Redshift と Amazon S3 から直接 BigQuery にシームレスに移行できるようになります。John Lewis PartnershipHome DepotReddit、Discord などのお客様は、いずれも Teradata 環境や Redshift 環境におけるパフォーマンスや分析機能の制限から解放され、BigQuery を活用してビジネス分析を加速しています。Discord 社で機械学習の技術リーダー兼マネージャーを務める Spencer Aiello 氏は、次のように述べています。「Redshift から BigQuery に移行したことで、状況は大きく変わりました。パフォーマンスのボトルネックとキャパシティの制約を克服できただけでなく、ビジネスに関する実用的な分析情報を大胆に活用できるようになりました。」

  • 企業での体制整備と料金予測が可能に: 企業のお客様にとって、料金の予測可能性は今後を正確に予測して計画を立てるうえで必要な要素です。先日、Google Cloud では Reservations を使用したワークロード管理をリリースしました。このたびさらに BigQuery Flex Slots のベータ版もリリースされることになりました。この機能を使用すると、料金の予測可能性を維持しながら、分析の需要に応じて BigQuery データ ウェアハウスを簡単にスケールできます。Flex Slots では、短期間(最短では秒単位)の BigQuery コミットメントを単発で購入していただけます。そのため、企業における急な分析の需要にすばやく対応し、大規模なビジネス イベント(小売業の年末商戦やゲームのリリースなど)に向けて計画することが可能になります。詳しくは、Flex Slots を紹介したこちらのブログ投稿をご覧ください。また、BigQuery で列レベルのアクセス制御のベータ版もリリースされることになりました。BigQuery の列レベルのセキュリティでは、アクセス ポリシーの適用対象をデータ コンテナ レベルだけでなく、企業のデータ ウェアハウス全体の列に含まれるデータの定義やコンテンツにまで広げることができます。さらに、BigQuery のテーブルで DML ステートメントと DDL ステートメントを無制限で使用できるようになりました。詳しくはこちらをご覧ください。

  • 詳細な分析が誰でも可能に: Google Cloud では、企業のあらゆるユーザーが高度な分析を行えるようにするため取り組んでいます。そしてこのたび、BigQuery BI Engine の一般提供を開始いたしました。BigQuery BI Engine では、大規模で複雑なデータセットをインタラクティブに分析していただけます。クエリのレスポンス時間は 1 秒未満で、インタラクティブなダッシュボードとレポートを同時に多数実行可能です。Fortune 500 に名を連ねる世界的な報道機関は、BigQuery BI Engine の使用感について次のように述べています。「編集者、ジャーナリスト、経営陣にタイムリーな分析情報を提供するには、質問に迅速に答えられることが重要です。BigQuery BI Engine の利用を開始してすぐに、既存のデータポータル ダッシュボードのパフォーマンスが向上しました。データの詳細な分析、フィルタリング、探索を、誰でもすばやく行えるようになったからです。」詳しくは、こちらをご覧ください。

Google Cloud ではこうしたプロダクトの革新などを通して、お客様がデジタル変革を効率よく進められるようサポートしています。

密接なパートナー エコシステムが築く強固な基盤

Google Cloud では、パートナー エコシステムに徹底して投資し、グローバルおよび地域のシステム インテグレーター(GSI)などの技術パートナーと連携しています。これは、計画段階から移行を簡易化し、専門知識を提供してマーケットでの提供開始を容易にするためです。Wipro、Infosys、Accenture、Deloitte、Capgemini、Cognizant などの GSI パートナーは、専用のセンター オブ エクセレンスと Google Cloud パートナー チームを利用しています。こうしたチームでは、共同ビジネスプランの定義と実施に取り組んでいます。エンドツーエンドの移行プログラム、支援プログラム、サービスを開発し、BigQuery のモダナイゼーション実現までのステップを効率化しています。Accenture Data Studio、Infosys Migration Workbench(MWB)、Wipro の GCP Data and Insights Migration Studio はすべて、大規模な移行をサポートして企業における分析業務のモダナイズを促進するパートナー ソリューションの好例です。

多くの場合、クラウドに移行するにはパートナーの存在が不可欠です。Infosys 社でデータ分析部門のエグゼクティブ バイス プレジデントを務める Satish H.C. 氏は、次のように述べています。「今日、企業ではデータドリブンでデジタル変革を進めることを求めています。当社ではクライアントがこの変革を達成できるように、Digital Brain、Information Grid、Data Marketplace、Next Gen Analytics プラットフォームなどのソリューションを提供しています。これらには BigQuery、BigQuery ML、AI Platform、Cloud Functions といった Google ネイティブのテクノロジーが利用されています。」

Accenture 社で北米データ エンジニアリング リーダー兼マネージング ディレクターを務める Sriram Anand 氏は、次のように述べています。「Google Cloud と提携することで、BigQuery へのデータ ウェアハウスの移行を合理化でき、組織はデータの可能性を最大限に引き出せるようになります。当社のクライアントは、急速に変化するビジネスニーズに対応する必要があります。そのため、パフォーマンスを犠牲にせずにオンデマンド処理のデータ量をペタバイト規模までスケールアップし、極めて高速にクエリを実行してビジネス革新を推進する方法を模索しています。」

技術パートナーは、データ ウェアハウスのモダナイゼーション ソリューションの中核でもあります。Informatica を使用すれば、お客様はオンプレミスのアプリケーションやシステムから BigQuery にデータとそのスキーマを簡単かつ安全に移行できます。Datometry と CompilerWorks の両社は、お客様がクエリを書き換えずにワークロードを移行できるように支援します。クエリの書き換えを不要にする代わりに、Datometry では受信リクエストをターゲット言語にその都度変換します。一方、CompilerWorks ではクエリのソース言語 SQL をターゲット言語 SQL に変換します。これらの技術パートナーは、コア製品に加えて、他にも移行を加速するための製品を開発しています。

このたび、世界有数のビジネスおよびテクノロジー コンサルティングのマネージド サービス プロバイダである SADA 社が、Google Cloud との複数年契約を発表いたしました。同社では、組織が Google Cloud を利用してデータ分析やデータ ウェアハウジングをモダナイズできるようにする新しいソリューションを導入する予定です。これには、Netezza、Teradata、Hadoop から BigQuery への移行も含まれます。これらのソリューションにより、新しいリリースの価値創出までの時間を短縮し、データドリブンな洞察により意思決定を迅速化して、お客様がイノベーションに集中できるようにします。詳しくはこちらをご覧ください

BigQuery 旋風を起こす

Google ではスマート アナリティクス ポートフォリオ全体でこの機運を感じています。なぜなら、Gartner や Forrester などの業界アナリストが、過去 1 年間の 5 つの新しいアナリスト レポートで、Google Cloud をリーダーに認定しているからです。これには新しい Forrester Wave™: Data Management for Analytics, Q1 2020 も含まれます。

これらの機能リリース、アップデート、新しい移行方法はすべて、企業が業務をデジタル変革できるように設計されています。BigQuery サンドボックスを使用して BigQuery を今すぐお試しください。データ ウェアハウス移行サービスでモダナイゼーションを今すぐ始めて、専門家による設計ガイダンスやツール、パートナー ソリューション、課金のサポートを利用してクラウドへの移行を迅速化してください。

- By BigQuery プロダクト管理ディレクター Jordan Tigani

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