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Containers & Kubernetes

Knative、CNCF のプロジェクトとして承認される

2022年3月10日
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Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2022 年 3 月 3 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

2021 年 11 月 30 日、Google は Knative がインキュベーティング プロジェクトとして考慮されるべく申請を行い、Cloud Native Computing Foundation(CNCF)に本プロジェクトの管理を引き継ぐプロセスが始まりました。このたび、同プロセスが完了し、コミュニティ主導でイノベーションを生み出す Knative は次の段階に進むことになりました。

Knative プロジェクトは、2018 年に Google が設立を発表して以降、IBM、Red Hat、VMware、SAP との緊密な連携の下で開発されてきました。この 3 年間で、Knative は Kubernetes に最も多くインストールされているサーバーレス レイヤとなっています。Google は、最新のサーバーレス ワークロードを任意の場所でビルド、デプロイ、管理するのに不可欠なコンポーネントを提供するために Knative を構築しました。そしてこの技術をオープンソース化し、イノベーションを促進するオープンソースのサーバーレス プラットフォームを業界にもたらしました。

Google は Knative の重要な目標であるポータビリティと使いやすさの実現を支援し、プロジェクトの全期間を通して現在も最大のコントリビューターであり続けます。今後も、新たな環境でのプロジェクトの成長を後押しするために、Knative のインフラストラクチャへのクレジットによってプロジェクトへの資金援助を継続していく方針です。Google は主要なコントリビューターと協力し、Knative が長期的に存続するためのガバナンス体制と適合認証プロセスを策定しました。

CNCF の承認を得たことは、Knative にとって転換点となります。Knative コミュニティの一員として、Google はさまざまなメンテナとともにプロジェクトを引き続き支援し、お客様に互換性のあるサービスをご提供できるよう努めてまいります。Google では、オープンソース テクノロジーに基づいたマネージド サービスを Google Cloud に直接組み込んでいるため、専門家でないデベロッパーでも、準備ができた時点でシームレスにアプリケーションをクラウドに移植してデプロイできます。

オープンソースの使用には、オープンソースを支援および維持し、改善する責任が伴うものと Google は考えています。そのため、Google はパートナーや財団と連携して自らの責任を果たし、お客様とコミュニティ全体のために、重要なクラウド ネイティブ プロジェクトの維持と拡大に力を注いでいます。今回の進展は本プロジェクトにとって重要な節目であり、今後の展開が大いに期待されます。Knative の支援やサーバーレス分野のイノベーション推進に向けた Google のあらゆる取り組みにぜひご注目ください。Google では、KubeCon EU において Knative Day の開催を企画しています。お客様のビジネスの拡大、イノベーション、継続的な構築を支援するために、Innovators プログラムを通してオープンソース分野の第一線で活躍する Google 社員から学んでいただく機会を設ける予定です。


- Google Cloud オープンソース マーケティングおよびコミュニティ担当責任者 Alexandra Bush
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