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コンピューティング

あらゆるコアを有効活用: Compute Engine の CPU のオーバーコミットを発表

2020年9月1日
Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2020 年 8 月 20 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。


クラウドでワークロードを実行するために、企業にとって最も身近でインテリジェント、かつ費用対効果の高いオプションを提供する取り組みの一環として、このたび、単一テナントノードの CPU のオーバーコミットを一般提供することになりましたので、お知らせします。

単一テナントノードの CPU のオーバーコミットにより、専用ホストの仮想 CPU リソースを最大 2 倍までオーバー プロビジョニングできます。CPU のオーバーコミットは、アイドル状態の VM インスタンスから追加のリソースを必要とする VM インスタンスに、単一テナントノード全体で仮想 CPU を自動的に再度割り振ります。これにより、専用ハードウェアでエンタープライズ ワークロードを実行する際に、CPU サイクルをインテリジェントにプールしてコンピューティング要件を減らすことができます。

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単一テナントノードの CPU のオーバーコミットは、次のような企業の一般的な課題に対処します。

  • クラウドで費用対効果の高い仮想デスクトップを実行する- 単一テナントノードの CPU のオーバーコミットにより、ライセンス要件に基づく専用のハードウェア要件が存在する場合、使用状況に応じて VM 間でリソースをインテリジェントに共有することで、費用対効果の高い仮想デスクトップ ソリューションを構築できます。

  • ホストの使用率を改善してインフラストラクチャ費用を削減する - CPU のオーバーコミットにより、各単一テナントノードで使用可能なホスト CPU をさらに増やすことができます。カスタム マシンタイプと組み合わせることで、CPU のオーバーコミットはメモリ使用量を最適化し、メモリ占有容量の小さいワークロードの使用率を高めることができます。

  • ライセンス費用を削減する- Windows Server や Microsoft SQL Server のお客様所有ライセンスなど、ホストの物理コアに基づくライセンスでは、CPU のオーバーコミットにより、ライセンスを付与された各サーバー上の VM 数を増やすことができます。これにより、オンプレミスのライセンス構成を維持し、Google Cloud 上で実行する場合のライセンス費用の負担を大幅に削減できます。

柔軟な制御

単一テナントノードの CPU のオーバーコミットは、VM ごとの保証された仮想 CPU の最小数と VM ごとのバースト可能な仮想 CPU の最大数を設定することにより、VM インスタンス レベルで制御されます。これにより、VM ごとの柔軟な制御が可能になり、1 つの単一テナントノード上で VM サイズとオーバーコミット レベルを混在させて、特定のワークロードのニーズを満たすことができます。たとえば、従来の仮想デスクトップのワークロードを実行する場合、単一テナントノードのすべてのインスタンスを均等にオーバーコミットすることを選択できます。一方、カスタム アプリケーションのデプロイでは、パフォーマンスの感度が高いワークロードに合わせて調整された CPU のオーバーコミット レベル(またはオーバーコミットなし)を選択できます。 インスタンスごとに最大 2 倍のオーバーコミットを設定することで、各単一テナントノードのベースの仮想 CPU 数を最大 2 倍までオーバーサブスクライブできます。つまり、80 個の仮想 CPU を持つ n2-node-80-640 では、CPU のオーバーコミットにより、最大 160 個の仮想 CPU があるかのようにノードを扱うことができます。

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インスタンス レベルの CPU のオーバーコミットを構成

インテリジェントなモニタリング

単一テナントノードの CPU のオーバーコミットは、VM インスタンスをモニタリングするための詳細な指標を提供し、インスタンスのオーバーコミットの設定をより適切に調整するために役立ちます。Cloud Monitoring で利用可能な組み込みのスケジューラの待ち時間の指標を使用すると、インスタンス レベルの待ち時間の統計情報を表示して、ワークロードへのオーバーサブスクリプションの影響を確認できます。スケジューラの待ち時間の指標により、インスタンスが CPU サイクルを待機する時間の測定が可能になるため、ワークロードのニーズに基づいてオーバーコミット レベルを適切に調整できます。速やかに対処するために、インスタンスの待ち時間のしきい値に関するアラートをトリガーするように Cloud Monitoring を設定できます。

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料金と可用性

CPU のオーバーコミット用に構成された単一テナントノードには、25% の固定プレミアム料金がかかります。CPU のオーバーコミットで構成された単一テナントノードは、単一テナントノードの可用性を備えたリージョンとゾーンの N1 ノードと N2 ノードで使用可能です。

Compute Engine と単一テナントノードの詳細については、こちらをクリックしてください。

 

-プロダクト マネージャー David Cheng / プロダクト マーケティング マネージャー Adam Levin

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