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クラウド マイグレーション

Google Cloud に移行しながら Windows Server 2008 R2 を簡単にアップグレード

2020年2月19日
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Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2020 年 2 月 12 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

ほとんどの場合、クラウドへの移行プロジェクトでは、複数のアプリケーションやテクノロジー、プラットフォームにまたがるコンポーネントに対処する必要があります。このため通常は、移行を完了するには複数のプロダクトやソリューションを組み込んだ包括的な戦略も必要となります。万能なアプローチがあればよいのですが、そのようなものは存在しません。

移行を検討している現在稼働中のアプリケーションのうち、いくつかは Windows Server 2008 R2 で実行されている可能性があります。事実、世界中のシステムの 60%は、依然としてこのバージョンの Windows Server を実行していると推定されています。3 年間の優雅なバケーションから戻ったばかりという方でなければ、Windows Server 2008 R2 のサポートが先月終了したことはご存知かと思います。これに対処するために、新しいバージョンへの移行スケジュールの前倒しや、システムの再プラットフォーム化に頭を悩ませている方もいらっしゃることでしょう。

この移行を実施するための時間と専用リソースが限られている方に朗報があります。Google Cloud では、Windows Server 2008 R2 から Windows Server 2012 への移行と再プラットフォーム化を同時に行うことができる Migrate for Compute Engine の新機能をリリースしました。この機能を使用して移行を完了させると、元のシステムで実行していた環境をすべて残したまま、新しい OS である Windows Server 2012 が実行されている状態になります。オンプレミスにある物理サーバーや仮想サーバーだけでなく、AWS や Azure で実行中の VM も同様に移行できます。1 回のシームレスな処理でアップグレードと移行の目標を達成でき、他の選択肢よりも優れた方法です。  

他の選択肢とは、どのようなものがあるか見てみましょう。1 つ目は、Windows Server 2008 R2 VM で、手動でインプレース アップグレードを行う方法です(現在のガイダンスとインストール メディア)。2 つ目は、サポートされているバージョンの OS(Windows Server 2012、2016 など)を実行する別の VM を手動で作成してから、手動でアプリとデータを移行する方法です。ただし、どちらの方法も時間と作業者が必要になるという問題があります。そこで役に立つのが、Migrate for Compute Engine の新機能です。この機能を使用すると、移行中に Windows Server 2012 に再プラットフォーム化できるため、時間と作業者に関する問題は完全に回避されます。

厳密に言えば、Windows Server 2008 R2 の問題を解決する方法はもう 1 つあります。それは、Microsoft に高額を支払ってセキュリティ更新プログラムをあと数年間購入する方法です。しかしこれは費用がかさみ、問題解決を先送りしているにすぎません。以上の理由から、Migrate for Compute Engine を使用して、より積極的な取り組みを行うことをおすすめいたします。これは迅速かつ簡単で、費用も少なくて済む方法でもあります。

最終的にどの方法を選ぶにせよ、ベスト プラクティスとして、サポートされている最新バージョンの Windows Server をシステムで実行するようにしましょう。従来の再プラットフォーム化の方法よりも、よりスムーズに移行を実現できる Migrate for Compute Engine を、自信を持っておすすめいたします。

移行の際には、さまざまなことを把握しておく必要があります。Google Cloud の使命は、リスクが低く、作業負担が少なく、成功率の高い移行方法を提供することです。詳細については、Migrate for Compute Engine またはデータセンター移行ソリューションのページをご覧ください。 

- By プロダクト マーケティング マネージャー Tom Nikl

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