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Chrome Enterprise

企業が Chrome Enterprise に切り替えるべき 3 つの理由

2020年8月13日
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Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2020 年 8 月 1 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。


企業が戦略的な転換を図っている場合でも、拡大するリモートワークをサポートしている場合でも、2020 年の IT 部門は従業員の生産性と安全性、仕事に対する充実感を保つうえで非常に重要な役割を担っているといえるでしょう。そして多くの企業が、クラウドを利用してメンテナンスの負担が大きいインフラストラクチャを削減し、柔軟な作業環境を実現して、従業員への最高水準のセキュリティを維持しています。Forrester が実施した最近の調査によると、85% の企業がクラウド ファースト戦略を採用しているか、特定のユースケースに対してクラウドを優先しています1。

Synchrony Financial のようにコールセンターの業務を在宅勤務に移行しても、London Borough of Hackney のように 4,000 人の公務員に重要な公共サービスをリモートで提供できるようにするソリューションに移行しても、IT 部門はビジネスの継続に向けて革新的なソリューションを提供する任務を負っています。ユーザー、デバイス、ネットワークに物理的にアクセスすることなく、リモートで作業環境を提供しなくてはならないため、ビジネスを継続させるにあたって IT 部門が注目しているのが Chrome Enterprise です。

この投稿では、企業が Chrome Enterprise に切り替えるべき 3 つの理由について説明します。また、最近の Chrome Enterprise の導入レポート、フル機能のレガシー アプリケーションを実行するための新しいソリューション、IT 部門が技術的な目標を達成できるよう支援する Chrome 84 で現在利用可能な新機能をはじめとして、そのリソースや機能についても紹介していきます。

理由 1: Chrome Enterprise はデバイスのライフサイクル全体を通じて業務を効率化します

Chromebook を使用すると、IT 管理者は競合他社よりも低コストで高い基準のセキュリティ、エンドユーザーの生産性、IT の監視を実現できます。ただし、総所有コストは、デバイスのコストを節約するだけではなく、業務を効率化することが重要といえます。お客様は、デバイスの初期導入から新規ユーザーへの Chromebook の再導入、ライフサイクルが終了したデバイスのプロビジョニング解除まで、デバイスのライフサイクル全体を通じた時間の節約を確認できます。

Enterprise Strategy Group(ESG)は最近、PC の導入と比較した場合の、ライフサイクルを通じた時間の節約を明らかにするための調査を行いました。同社のラボでは、デバイスの導入、再導入、プロビジョニング解除に必要な手順と、それぞれにかかった時間についてまとめられました。調査結果によると、PC と Chromebook を比較した場合、Chromebook の使用により、デバイスの導入で 76%、新規ユーザーへの再導入で 96%、プロビジョニング解除で 92% の時間を節約できることが判明しました。詳しくは、ESG のレポートをご確認ください。

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理由 2: Chrome Enterprise はフル機能の専用のエンタープライズ アプリケーションを使用できます

ウェブサイト、プログレッシブ ウェブアプリ、Android アプリのいずれにアクセスする場合でも、Chromebook はこれらのエコシステム全体にわたって安全なコラボレーションを促進する基盤を提供します。しかし、企業がワークフローをクラウドに移行しても、従業員の生産性を維持するために、フル機能の専用のレガシー アプリケーションの一部にアクセスしなくてはならない場合があります。

Google Cloud はこの度、Parallels Desktop とのパートナーシップを発表し、IT 部門がその他のクラウドベースのアプリケーションに移行する際のギャップを埋めるソリューションを提供することにいたしました。リリースに向けて、このソリューションについて知っておくべき 3 つの事実をご紹介します。
 

 1. Parallels Desktop は、Chrome デバイスの Chrome OS のユーザー セッション内でローカルに実行されます。インターネット接続は必要ありません。

 2. Parallels Desktop for Chromebook Enterprise はビジネス ユーザーを対象としています。IT 管理者は、Chrome Enterprise Upgrade に登録されているデバイスへのアクセスのみを有効にできます。

 3. Parallels Desktop for Chromebook Enterprise は、指定の Chrome デバイス メーカーや販売パートナーを通じて購入できます。

Parallels Desktop for Chromebook Enterprise の提供開始についての通知を受け取るには、こちらのフォームにご記入ください。最新情報をお届けします。また、こちらから Parallels Desktop のサイトをご覧になれます。

理由 3: Chrome Enterprise はセキュリティとユーザー エクスペリエンスの強化に向けて進化し続けます

OS の更新がバックグラウンドで行われるため、エンドユーザーは操作を中断することなく最新の機能拡張とセキュリティ アップデートにアクセスできます。Chrome OS には 6 週間ごとに新規アップデートがあり、エンドユーザーと IT の両方に関するエクスペリエンスが向上します。

最近リリースされた Chrome 84 には、エンドユーザーの生産性と IT を監視する新機能が含まれています。詳細は次のとおりです。

拡張機能とアプリの管理の容易化: 管理者は Google 管理コンソール内の Chrome ウェブストアからドメインで制限されたアプリや拡張機能を追加できるようになったため、Chrome OS と Chrome ブラウザの両方で企業ユーザー向けのカスタムの拡張機能の管理やデプロイが容易になります。

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  • 強化された概要モード: 概要モードでは、ウィンドウを左端または右端にドラッグすると、簡単に分割画面で表示できます。また、マルチモニタ設定にも対応できるため、2 つのディスプレイ間で概要モードでウィンドウを移動することもできます。
  • Chrome OS デバイスのユーザー補助の管理: Chrome OS デバイスを使用するユーザーのアクセス性を向上させるために、15 個の新しいポリシーが Google 管理コンソールに追加されました。これらのポリシーは、ユーザー補助機能をデフォルトで有効にしたり、ユーザー補助機能へのアクセスを制限したりできます。音声フィードバック、拡大鏡、大きなカーソル、選択して読み上げなどが、ユーザー補助のポリシーに含まれます。

Chrome 84 について詳しくは、リリースノートをご確認ください。また、新しいリリースノートを入手するには、こちらのフォームからお知らせメールにご登録ください。

最後になりますが、今日はシステム管理者の日です。IT 管理者の皆様が、どのような状況下においても業務をサポートするだけでなく、業務を継続していくための革新的なソリューションを探し続ける姿勢に感謝いたします。


1. Cloud Workers Are Key To Disruption Preparedness、2020 年 5 月、Google の委託により Forrester Consulting が実施した調査  

-Chrome Enterprise グループ プロダクト マネージャー Cyrus Mistry

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