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Chrome Enterprise

Gemini in Chrome Enterprise で AI を活用して従業員の生産性を安全かつ飛躍的に高める

2025年10月8日
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Mark Berschadski

Director, Product Management, Chrome Enterprise

Lorena Crowley

Group Product Marketing Manager, Chrome Enterprise

エンタープライズ グレードの保護機能を備えた Gemini in Chrome が Google Workspace に登場

※この投稿は米国時間 2025 年 9 月 19 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

AI は、人々の働き方や企業の運営方法を変革しています。しかし、これらの強力なツールには非常に重要な疑問が伴います。企業のデータを確実に保護しながら、チームに AI を活用させるにはどうすればよいのでしょうか?

鍵となる答えは、ほとんどの従業員が毎日、1 日のほとんどの時間使用しているアプリであるブラウザにあります。本日、Google は Chrome に搭載されるいくつかの新しい AI 機能を発表しました。これらの機能は、人々が日常で行うタスクをブラウザがどのようにサポートできるかを再定義するもので、仕事も例外ではありません。ブラウザに組み込まれた強力な AI 機能により、ビジネス ユーザーはこれまで以上に生産性を高めることができます。また、IT チームとセキュリティ チームには、企業データを保護し続けるために必要なエンタープライズ グレードの制御機能が提供されます。

エンタープライズ グレードの保護機能を備えた Gemini in Chrome

仕事中は、プロジェクト間でコンテキストを絶え間なく切り替えたり、作業のスピードを低下させる反復的なタスクを行うなど、さまざまなことに気を取られます。そのため、これらのワークフローの多くが実行されるブラウザに、Google は新しいレベルの支援機能を直接導入します。

Gemini in Chrome1 は、業務に取り組むユーザーをサポートする AI ブラウジング アシスタントです。タブを切り替えながら情報を探して利用する煩雑さを解消し、作業をより迅速にこなせるようにします。従業員は、Gemini in Chrome を使用することで、長くて複雑なレポートやドキュメントを簡単に要約したり、動画から重要なインサイトを抽出したり、新しいプロジェクトのアイデアをブレインストーミングしたりできます。Gemini in Chrome はユーザーが開いたタブのコンテキストを理解できるので、最近開いたタブを呼び戻すのにも一役買ってくれるようになります。

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Gemini in Chrome が過去に開いたタブを呼び戻してくれるようになります

Google は、エンタープライズ グレードのデータ保護対策を備えたこれらの機能を Google Workspace のビジネスおよび教育機関のお客様に提供し、IT チームが会社のデータを確実に管理できるようにします。

Gemini in Chrome は、日々の業務に必要な情報を見つけるのに役立つだけでなく、Google カレンダー、Google ドキュメント、Google ドライブなど、人々が毎日使用する Google アプリとの統合を通じて、Gemini in Chrome でアクションを実行することもできます。なので、従業員は今行っているワークフローで直接会議をスケジュールできます。

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Gemini in Chrome にお気に入りの Google アプリが統合がされます

Gemini in Chrome は米国で Mac と Windows のユーザー向けに提供されるようになります。また、米国ではモバイル版の Gemini in Chrome も提供されます。Android の Chrome やその他のアプリを使用しているときに、電源ボタンを長押しして Gemini を起動することもできます。また、iOS では、Gemini in Chrome がまもなくアプリに組み込まれます。

IT チームは、Chrome Enterprise Core のポリシーを通じて Gemini in Chrome を構成できます。エンタープライズ グレードのデータ保護機能は、対象となる Google Workspace エディションをご利用のお客様に自動的に適用されます。

Chrome での Google 検索の AI モード

Gemini in Chrome に加えて、ユーザーがウェブの閲覧に使用する Chrome のアドレスバーもアップグレードされます。AI モードでは、ユーザーはすでに検索を行っている場所で、ニーズに特化した複数の部分からなる複雑な質問をすることができます。AI が生成した回答を得て、追加の質問や関連リンクでさらに詳しく探索できます。IT チームは、Chrome Enterprise Core の生成 AI ポリシーを通じてこの機能を管理できます。

プロアクティブな AI 保護

ブラウザの最大の価値は、ユーザーの安全を確保できることだと Google は考えています。AI によって生成された詐欺やフィッシング攻撃によるセキュリティ脅威が高度化するにつれ、防御側も同じくらい迅速に進化する必要があります。そのため、セキュリティは Chrome の AI 戦略の重要な柱の一つとなっています。

セーフ ブラウジングの保護強化機能は、AI の活用によりさらに安全になりました。Google は、テクニカル サポート詐欺などのますます巧妙化する脅威をプロアクティブにブロックするためにこの機能を使用しており、偽のウイルス対策ソフトウェアやブランドを模倣したウェブサイトにも間もなく対応を拡大する予定です。また、詐欺やスパムのサイト通知を検出してブロックする AI も追加しました。これにより、Android 版 Chrome ユーザーに毎日送信される通知がすでに数十億件も減少しています。

エンタープライズ管理ツールを備えた AI

組織は、生産性を高めるために AI で従業員を支援したいと考えていますが、セキュリティを犠牲にすることは決してしたくありません。Chrome Enterprise は、IT チームがこれらの新機能を効果的に管理するために必要なツールを提供します。包括的なポリシーにより、IT チームとセキュリティ チームは、Chrome のどの AI 機能をどのユーザーに対して有効にするか、そのデータをどのように処理するかを正確に決定できます。

Chrome Enterprise Premium を使用すると、組織はさらに多くの保護対策を講じることができます。たとえば、URL フィルタリングを使用して、承認されていない AI ツールをブロックし、従業員を企業がサポートする AI サービスに誘導できます。セキュリティ チームは、AI ツール内で、機密データに対してデータ マスキングを適用したり、アップロードやコピー/貼り付けなどの制限を適用したりできます。これらの高度な機能により、AI ツールやその他のウェブサイトを介して機密情報が誤って、または悪意を持って共有されるのを防ぎます。

Chrome Enterprise では、ブラウザの AI を利用することで、AI によって強化された生産性の高いユーザー エクスペリエンスと、企業がデータを保護するために依存するエンタープライズ グレードのセキュリティという、2 つのメリットを企業に提供します。これらの新機能について詳しくは、最近公開された「ブラウザの背後:AIエディション」動画をご覧ください。

1 回答の正確性をお確かめください。一部のデバイス、国、言語でのみご利用いただけます。18 歳以上のユーザーが対象です

ー Chrome Enterprise、プロダクト管理ディレクター、Mark Berschadski

ー Chrome Enterprise、グループ プロダクト マーケティング マネージャー、Lorena Crowley

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