Future Mode パート 1: 企業向けのインテリジェントで安全なブラウザ

Mark Berschadski
Director, Product Management, Chrome Enterprise, Google
Chrome Enterprise Premium
Add advanced security protections on top of streamlined management with Chrome Enterprise Premium.
Learn more※この投稿は米国時間 2026 年 1 月 29 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
編集者注: Future Mode シリーズでは、Chrome Enterprise のブラウザにおける AI について、どのような取り組みが行われているかを企業向けにご説明します。このシリーズの今後のブログにもご期待ください。
ブラウザはすでに進化をとげ、現代の企業にとってもはや単なるアプリケーションではなく、コラボレーション、機密データへのアクセス、従業員による毎日の重要なタスクが行われる主要なワークスペースになりました。さらに従業員が、増え続ける新しい強力な AI ツールやサービスにアクセスする場所にもなっています。
数億人もの従業員がすでに職場で使用しているブラウザである Chrome Enterprise に携わっている人々にとって、現在はこれまでになく刺激的な時期です。このブラウザは、現代の企業のニーズを満たすことができる独自の強みを持つと Google は考えています。ブラウザはすでに、従来の役割を超え始めています。従業員の生産性向上に役立つインテリジェンスの提供、タスクを自動化するエージェントの導入、さらに効率化されたセキュリティによるユーザーの安全確保を通じて、Google は、ブラウザでエージェント機能と安全性を両立できる未来を形作っています。組織がイノベーションまたは安全性のどちらかの選択を迫られることがなくなるのです。
このブログシリーズ「Future Mode」では、Google のプロダクトとエンジニアリングの専門家が、Google がどのようにアプリ、データ、ウェブの利用方法を変革しているかを紹介していきます。今回は、Chrome Enterprise における AI のビジョンと、企業がこうした新しい働き方に安全に移行できるよう Google がどのようにサポートしているかの概要をお伝えします。
職場におけるエージェント ブラウジングの役割


次世代のブラウジングは、インテリジェントでエージェントの機能を備え、より安全です。ブラウザは単なるツールではなく、ユーザーに代わって操作を実行する機能がさらに強化されます。自動化機能は、すでに Gemini in Chrome として作業をサポートしている AI アシスタントを基盤にして構築が進められています。エージェント機能と自動化機能を備えたブラウザを職場に導入すると、ブラウザがユーザーの意図を予測し、ビジネス指向の反復的なタスクを処理し、アプリやウェブ全体で情報を統合できるようになります。また同時に、会社のデータを動的に保護するセキュリティ ポリシーも適用します。ブラウザが自ら操作を実行することで、従業員の生産性が高められると同時に、主要な操作は引き続きユーザーが制御することで安全性を確保できます。このようなブラウザが、今年中に企業向けに提供される予定です。
エージェント ブラウザは、複数ステップのタスクを合理化することで企業の生産性を高めるため、従業員が目の前の主な業務に集中できるようになります。たとえば、プロジェクト マネージャーが 5 人の主要な関係者とのフォローアップ ミーティングをスケジュール設定する必要があり、最新の「プロジェクト スコープ」ドキュメントを関係者に確実に配布したいとします。エージェント ブラウザは、最近のチームチャットを分析し、カレンダーを確認して招待状を送信し、関連するドキュメントを自動的に共有できます。このように従業員の作業を代行することで、エージェント ブラウザは時間のかかるタスクから従業員を解放します。これは一例ですが、まもなく企業向けに提供されるこの自動ブラウジング エクスペリエンスが、日々の業務への取り組み方をどのように変えるのかは容易に想像できます。
セキュリティを基盤として構築


特に企業環境では、セキュリティが確保できなければイノベーションは成功しません。IT チームは、AI を避けて通ったり、長期的にその利用を完全に止めたりすることはできませんが、これらの機能を安全な方法で企業に導入するという大きな責任を負っています。
一部のツールでは、厳格なセキュリティまたは AI の自由な活用のどちらかの選択を迫られますが、Chrome Enterprise では、これら 2 つの重要要素が統合されます。Google は、企業がセキュリティを損なうことなくイノベーションを迅速に進めることを可能にする、きめ細かい制御と管理ツールを提供します。Chrome Enterprise Premium の強化された DLP 機能(リアルタイムのコピーと貼り付けの制限、LLM に入力された機密データを削除するデータ マスキング、ダイナミック透かしなど)は、ウェブ上での機密データの意図しないまたは悪意ある共有を防止するのに役立ちます。これには、従業員が職場で利用する機会が増えている AI サービスへの保護も含まれます。また、どのユーザー グループに対してどの AI 機能を有効にするかの制御と、承認されていない外部の生成 AI ツールへのアクセス制限も可能です。
Chrome に新しいエージェント機能を導入するにあたり、Google は厳格なセキュリティ基準を適用し、まったく新しい防御機能をリリースすることで、新しい種類のオンライン脅威からユーザーを保護します。Gemini in Chrome の既存の保護機能に加えて、AI による操作を個別に確認して安全性を確保するダブルチェック システムを Google は追加しました。また、当面のタスクに関連する特定ウェブサイトへのアクセスのみが AI に許可されるよう厳格な境界を設定し、それ以外のウェブサイトとのやり取りは一切許可されないようになっています。これにより、エージェントとプロンプトを通してやり取りするユーザーが常に保護されます。これらのセキュリティ機能はすべて、あらゆるユーザー向けに Chrome に直接組み込まれており、企業のお客様にも自動的に適用されます。
最高水準の AI モデルを企業に導入
Chrome Enterprise には Google の最高水準の AI モデルが使用されており、組織のニーズに合わせて調整できます。最近発表された Gemini 3 モデルをブラウジング環境に直接統合することで、Google は世界最高水準の推論機能とエージェント機能を Chrome に組み込みました。つまり、AI はスタンドアロンのツールではなく、企業データや閲覧中のウェブページを理解するコンテキスト エンジンとして機能するということです。こうした AI 活用による生産性をあらゆるオペレーティング システムで提供することで、どこで作業していても、プラットフォーム全体で一貫性のある安全かつインテリジェントなエクスペリエンスを実現できます。
Gemini 3 は、マルチモーダル理解において世界最高水準のモデルです。また、Google の最も強力なエージェント型モデルであり、バイブ コーディング モデルでもあります。ベンチマークの動向を追っている方ならご存知の通り、このモデルは LMArena リーダーボードで 1501 Elo という驚異的なスコアを獲得し、首位に立っています。また Humanity's Last Exam(「人類最後の試験」:ツールを一切使用せずに 37.5%)と GPQA Diamond(91.9%)でトップスコアを獲得し、博士レベルの推論能力を実証しています。
また、Google の AI モデルが進化するにつれて、企業は Google による急速なイノベーションの恩恵を継続的に受け、そのブラウザから直接、可能な限り最高水準の AI モデルにアクセスできるようになります。
企業による AI 導入をサポート
ブラウザは、従業員が業務を遂行するうえで必要なウェブ上のアプリ、データ、情報の接点であるため、Chrome Enterprise が人々の働き方を再構築し、改善するまたとない機会となります。Google はこの機会を非常に重要視しており、Chrome の新しい AI 機能を企業が管理できる機能を組み込むことに全力を注いでいます。さらに Google は、主要な AI 機能を企業ユーザーに提供する前に、企業がそうした機能を評価する時間をとっているほか、Google Workspace チームと緊密に連携しながら Chrome の AI 機能のエンタープライズ データ保護機能を企業ユーザーの皆様に拡張できるよう取り組んでいます。
企業の皆様とのパートナーシップを通じて、企業アプリ、データ、ウェブ、AI の力を最大限に活用できる方法を見つけられることを楽しみにしています。Chrome Enterprise のお客様向けに今後提供される機能の簡単な紹介や、参考になる例をぜひご期待ください。
- Google Chrome Enterprise、プロダクト管理ディレクター、Mark Berschadski



