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アプリケーション開発

Cloud SDK および CLI の再設計で開発を簡単に

2022年3月11日
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Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2022 年 3 月 4 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

Google Cloud では、絶えずツールの調整を繰り返して、デベロッパー エクスペリエンスを向上させるとともに、Google Cloud テクノロジーの利便性を高めています。その一環として、このたび、リブランディングした Google Cloud SDK を発表いたします。SDK の構成は次のようになりました。

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見つけやすくするためにコマンドライン ツールの名前を変更

コマンドライン デベロッパー ツール セットの名前を Google Cloud CLI に変更し、このコマンドライン インターフェースが Google Cloud のどのプロダクトやサービスでも使用可能であることを明確にしました。これまでと同様に、gcloud、gsutil、bq、kubectl のほか、ローカルでの開発に使用するさまざまなデータ エミュレータなどのツールが含まれています。コマンド プロンプト関連の変更はないため、すべての既存のスクリプトは今後も機能します。インストール パッケージ名を変更しましたが、以前の名前も使用していただけます。たとえば、Debian で apt-get install google-cloud-sdk を実行することも、新しい apt-get install google-cloud-cli を使用することもできます。お客様がこの変更に適応するために必要な期間、古いパッケージ名は引き続きサポートされますが、新しいスクリプトでは、新しいパッケージ名を使用することをおすすめします。

優れたクライアント ライブラリを含む言語指向 SDK でコーディングの労力を軽減

Google Cloud はすべてのサービスのクライアント ライブラリを長い間提供していますが、Cloud クライアント ライブラリという、改善したスタイルのクライアント ライブラリも繰り返しリリースしています。本日、大部分の Google Cloud サービスに対応する Cloud クライアント ライブラリの一般提供が開始されたことをお知らせいたします。これらのライブラリは、サポートされている各言語の Google Cloud SDK の一部になりました(JavaGoNodeJSPythonC#RubyPHP)。

Cloud クライアント ライブラリは Google Cloud の API との統合を簡素化し、代替のライブラリや未処理のサービス API 呼び出しに次のような大きなメリットをもたらします。

  • 短い習得時間:
    クライアント ライブラリは、ユーザーが選択したプログラミング言語の慣用的なスタイルに従っているため、親しみやすく使いやすく感じられます。そのため、すばやく効率的にコーディングを開始できます。

  • ページ分け、長時間実行オペレーション、その他のヘルパー メソッドとの迅速な統合:
    大規模なデータセットでの作業や非同期プロセスの処理など、一般的なユースケースにヘルパー関数を活用して、ボイラープレート コードの繰り返しを減らすことができます。

  • 複数のプロダクト間の容易な統合:
    認証、セットアップ、構成の一貫したパターンの概要がわかるため、複数の Google Cloud プロダクトで作業を迅速に進められます。

  • 一元化された最新のドキュメント:
    自動ドキュメント生成機能(cloud.google.com で使用可能)により、一貫性が高く正確な技術リファレンス ドキュメントが利用可能になり、信頼できる一元化された場所でドキュメントを見つけることができます。

  • コード スニペット:
    開発プロセスに役立つ、各メソッドのサンプルコード スニペット* を表示できます。
    *数か月以内にサポートする言語を追加予定

    内容の理解や使用を容易にし、ドキュメント体験を簡素化するために、従来のライブラリ(Google API クライアント ライブラリ)の推奨を取りやめ、代わりに、すべての新しいプロジェクトで Cloud クライアント ライブラリを推奨しています。レガシー プロジェクトについては、以前のスタイルの Google API クライアント ライブラリとそのドキュメントがまだ幅広く使用されているため、これらすべてのサポートと更新を継続する予定です。

使用可能な言語指向のフレームワーク、ガイド、ツールをバンドル

プログラミング言語別に SDK を構成することで、各 SDK には、言語に依存しない基本的なツールとともに、すべての言語固有のフレームワークとツールも含める予定です。

たとえば、次のようになります。

Google Cloud SDK for Java

|

|--Cloud SDK ライブラリ(Java 用 Cloud クライアント ライブラリ)

|--Spring Cloud GCP(Google Cloud 上の Java 用 Spring Framework)

|--Google Cloud CLI

|--ユースケースとガイド(今後追加予定)

|--オプションのツール(Cloud Code IDE 拡張機能)

Google Cloud SDK の次の展開

引き続き、お客様からのフィードバック(任意の技術ドキュメント ページで [フィードバックを送信] をクリックしてください)を参考にして、クラウド ファーストの世界における SDK の構成やその内容を判断してまいります。これまでどおり、Google Cloud SDK で Google Cloud が目指すのは、生産性を高め、習得時間を短縮し、必要なツールに簡単にアクセスできるようにして、お客様が Google Cloud を最大限に活用できるようにすることです。

- Google Cloud SDK プロダクト マネージャー Wael Manasra
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