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API 管理

API ファースト アプローチがアプリケーションの統合に最適と言える理由

2021年9月9日
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Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2021 年 9 月 1 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

現代の顧客志向の環境で競争優位性を獲得するために、企業にはこれまでにないアジリティが求められています。商品とサービスの製品化までの時間は、年単位から日単位へと劇的に短くなりました。IT チームにはすばやい初動と反応、継続的なイノベーションを盛り込んだビジネス戦略を可能にする土台作りが求められます。

こうしたデジタル トランスフォーメーションとは、単に最新のテクノロジーを取り入れることだけでなく、効率と生産性の改善、エンゲージメントと成長の促進、そして究極的にはお客様、パートナー、従業員の生活の向上のために、既存のデータとサービスを最大限に活用することです。既存のデータとサービスがテクノロジーに組み込まれ、API で簡単にアクセスできるようになると、その後の道筋が明確になります。つまり、新しいテクノロジーやマネージド サービス、エコシステム、サポートを駆使して企業価値を一層拡大できる土台が整うのです。

現代の組織が直面する問題は、レガシーデータやレガシー システムだけではありません。ビジネスのニーズを満たし、革新的なサービスをお客様に提供するためのクラウド アプリケーションがあまりに多種多様であるという問題もあります。

そうしたデータの管理、ソースの接続、アプリケーションの統合を行い、開発のためにそれらを使いやすい API に集約することは、あらゆる IT 組織にとって極めて重要な課題です。

アウトサイドインで考える API 設計

これまで IT 組織の多くは、この課題を「インサイドアウト」手法で解決することばかり考えていました。つまり、まずインテグレーション レイヤから始め、次にフローの構築、最後に API の開発という流れです。しかし、この手法は非効率的で、モデルが「公開」された段階で問題点が明らかになるという根本的な欠陥があり、デベロッパーなど API 利用者のビジネス ユースケースに合わせた設計になっていませんでした。Google の首脳陣は、こうしたデータ、接続、統合はすべて「最低限必要な初期設備」であると結論付けています。したがって、このビジネス価値に関し、ビジネス上の主な関係者の意見をあえて求めることはありません。

主な問題は公開ではなく、データ、サービス、システムをどのように活用すれば、デジタルのバリュー チェーン全体によい影響を与えられるかという点です。利用者数や売上の拡大、複数の事業分野での費用削減、製品化までの時間の短縮、カスタマー サポートに費やされる時間の削減といった目標はどれも、現実に手が届くものになりえます。システムを中途半端に公開するのではなく、使いやすい API を公開することは、こうした一連の改善の出発点となります。API の設計はほぼ例外なくアウトサイドイン手法であり、かつ、ビジネス目標達成に向けてその API を実際に使用するチームの視点で行われます。

API ファーストの統合を採用する

開発のペースを加速させるため、企業の IT チームは統合に API ファースト アプローチを採用し、システムのデータ構造ではなく、利用者のユースケースから取り掛かるべきです。

アウトサイドイン手法の概念は、お客様に共感し、お客様の見地に立って物事を考えることが習慣になっているプロダクト マネージャーにとっては馴染みのあるものでしょう。もしチームにプロダクト オーナーがいるなら、データを使ったどのような機能が必要なのかをその人たちが決定できる環境を整えてください。

適切なテクノロジーを選んで API の効果を最大限に高める

API ファーストの戦略は、API をミドルウェアとしてではなく、デベロッパーに力を与え、パートナーシップ構築を可能にし、イノベーションを加速するソフトウェア製品として扱います。このことは、API が作成後に忘れ去られることの多い統合ファーストの運用とは大きく異なります。

API を持つことは方程式の一部にすぎません。企業が貴重なデジタル アセットを外部ユーザーと共有する場合は、API 管理ツールで以下を行う必要があります。

  • 認証や認可などのセキュリティ保護を適用する

  • 悪意のある攻撃からアセットを保護する

  • デジタル サービスをモニタリングして可用性と高パフォーマンスを確保する

  • アセットの使用状況を測定、追跡する

適切なツールを導入することで、API で卓越したビジネス チャンスを開拓できます。これこそが、すべての企業が API ファーストを希望する理由です。

Google Cloud を使用した API 管理について詳しくは、ウェブサイトをご覧ください。

-Google Cloud ビジネス アプリケーション プラットフォーム プロダクト担当責任者(ディレクター)Vikas Anand

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