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AI & 機械学習

Gramercy Tech が Imagen を活用して革新的なカンファレンス体験を実現

2024年7月26日
Jeremy Patuto

Chief Executive Officer, Gramercy Tech

※この投稿は米国時間 2024 年 7 月 17 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

編集者注: 今回のゲスト投稿では、お客様とベンダーの両方の立場で Google Cloud を使用した経験について、Gramercy Tech にお話を伺います。魅力的なイベントを開催することはとても大変なことですが、Gramercy チームはカンファレンス全体を通じて Google Imagen を活用することにより、リアルタイムの体験を創出する生成 AI の可能性を示すことができました。


昨今の競争環境、特に Gramercy が力を入れている体験分野やイベント管理分野では、カスタマイズが鍵となります。Gramercy は、Vertex AI Imagen モデルを活用して、カスタマイズのレベルをさらに高める方法を見つけました。

たとえば、先日の Google Cloud イベントで開発されたアクティベーションの一つに「Imagine Tree」(インタラクティブなストーリーテリング)があります。Gramercy は、Imagen を活用することにより、各参加者のニーズに合わせてハイパーリアルなビジュアル ストーリーを作成することができました。そして最終的に Imagen を利用したカスタム画像のコラージュが完成しました。参加者が Pixelbook のキオスクでフォームにテキスト プロンプトを入力すると、その内容に応じた画像が生成されます。プロンプトをあらかじめ選ぶことはしていませんが、表示されるすべての画像が公共の場にふさわしいものになるよう、フィルタは使用しました。プロンプト、実際に生成されたイベント画像、「Imagine Tree」の全体像については、以下をご覧ください。

https://storage.googleapis.com/gweb-cloudblog-publish/images/image1_yGXfK9U.max-1900x1900.png

Gramercy は、Imagen がさまざまな方法でお客様とのやり取りを、アクセスしやすい、インクルーシブなものにしていることにも気付きました。Imagen には言語のアクセシビリティが備わっています。テキストが画像に変換されるため、言葉の壁が取り除かれます。これにより、異なる言語を話す個人の間で、理解しやすい明確なコミュニケーションが促進されました。また、Imagen にはステップごとのイラストや図を作成する機能も用意されており、複雑な手順や構成も簡単に理解できます。Imagen の使用にあたって気付いた別の重要な点として、組み込みの高度なテキスト モデレーション機能により、コンテンツを積極的に管理できることが挙げられます。公共の場にふさわしくないキーワードが入力プロンプトにあった場合、生成のためモデルに到達する前に API システムによってインターセプトされます。このテクノロジーが備えるこうした高度な機能により、参加者には自由に入力してもらっても、イベントに適した画像が確実に生成されるという安心感が得られました。

Imagen の活用により、運用効率も向上しました。画像生成はオンデマンドで実行できるため、10,000 人を超える参加者が独自の画像をすばやく作成し、効率的でパーソナライズされた体験をすることができました。より広い観点から見ると、これはマーケティングやカスタマー サポートの効率化にも活用できます。その場で独自の画像を生成できるため、時間のかかる写真撮影やストック画像が不要となります。

Imagen を活用してアクセシビリティ、インクルーシブネス、運用効率を優先することで、Gramercy はイベント管理における技術革新の最前線に立ち続けています。Google Cloud とのコラボレーションにより、オーダーメイドの忘れられないデジタル体験の創出に貢献することができました。両社の継続的なパートナーシップと技術革新に限界はありません。Vertex AI Imagen について詳しくは、ドキュメント ページをご覧ください。

ー Gramercy Tech、最高経営責任者 Jeremy Patuto 氏

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