Gemini in Looker に追加された AI による Google スライド生成および数式アシスタント
Shashank Gandhi
Product Manager, Google Cloud
Edgar Aguillon
Product Manager
※この投稿は米国時間 2024 年 7 月 20 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
現在のビジネス インテリジェンス(BI)サービスは、組織のすべてのメンバーがアクセスできる、生成 AI を活用した強力なデータ分析ツールに急速に変化しつつあります。そうした変化の一環として、Google スライドの自動生成および AI による数式アシスタントの 2 つの主要機能が Gemini in Looker のプレビュー版に追加されました。これらの機能では、データを迅速に分析して活用することができます。
今年 4 月に Google Cloud Next でご紹介したように、Gemini in Looker では、企業にとって世界で最も価値のあるデータ、つまり自社データから、さらに優れたインサイトを入手できます。自然言語および Google の AI によって、チーム全体でのデータの発見やコラボレーション、意思決定が迅速化され、そうしたメリットを組織内の誰もが享受できます。
レポートに基づいて Google スライドを短時間で自動生成
インサイトから最大の価値を引き出すには、その内容が理解しやすいほか、実際にインサイトを利用する関係者に届けられる必要があります。Looker は長年にわたり、信頼できる指標を基盤としたデータの可視化とインテリジェントなレポート作成を牽引してきました。Google Workspace と連携しているため、チームが発見した情報を Looker に移行して、学習、共有、意思決定に活用することができます。
Gemini in Looker のプレビュー版に含まれる Google スライド生成機能を使用すると、Looker Studio Pro の洞察に富んだ要約に基づいてプレゼンテーションを短時間で作成できるため、データ ストーリーテリングを加速できます。こうして作成されるスライドにはグラフや概要が含まれ、データが変更されると、最新データが自動的に反映されます。これまでのように、BI ツールから無題のスライドに時間をかけてデータと画像を移行する作業は不要になります。Gemini in Looker では、Google の AI のおかげでそのようなコールド スタートを省きつつ、視覚的に人を引きつけてストーリー全体を伝えられるスライドをレポートから作成できます。
Gemini in Looker で Google スライドの生成を有効にするには、Looker Studio Pro レポートを開き、Gemini サイドパネルで [スライドを生成] ボタンを選択します。後は、Google の AI に面倒な作業を任せることができます。
マニュアルを参照せずに数式および計算フィールドを作成
プレビュー版では、Google スライドの生成の他に数式アシスタントも利用できます。この数式アシスタントを使用すると、自然言語のプロンプトで、独自のデータセットに基づいた指標や項目を組み合わせた計算フィールドを、これまでになく簡単に作成できます。
数式アシスタントを使用するには、Looker Studio Pro の [フィールドを追加] ボタンをクリックして [計算フィールドを追加] を選択し、フィールド エディタの [文書作成サポート] アイコンを選択します。Gemini in Looker には、どのような数式を作成したいかを尋ねる質問が表示され、それに回答すれば数式が作成されます。作成された数式が期待どおりのものであれば、フィールドに追加して使用できるようになります。
この 10 年間、誰もが多くの複雑なビジネス インテリジェンス ツールにアクセスできたわけではなく、データ分析の可能性を最大限に引き出せたのはチームのほんの一握りのユーザーに限られていました。しかし、今はそうではありません。Gemini in Looker は、誰もが自然言語でデータとチャットし、日常業務で使用するツールでデータを活用できるようにすることで、これまでの状況を大きく変えています。
Gemini in Looker を Google Cloud プロジェクトに統合して、Google スライドの生成および数式アシスタントの使用を開始するには、ヘルプセンターをご覧ください。
ー Google Cloud、プロダクト マネージャー Shashank Gandhi
ー プロダクト マネージャー Edgar Aguillon