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AI & 機械学習

AI 時代のデータ プライバシーに関する Google の取り組み

2020年10月22日
Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2020 年 10 月 15 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

ますます多くの企業が最新のクラウドベースの人工知能(AI)や機械学習(ML)テクノロジーの導入を求めていますが、対象となるデータ プライバシー規制も増えています。これは、AI や ML システムで新しいデータ プライバシー法を遵守しながらビジネス成果を向上させることに関心のあるお客様にとって重要な課題です。

本日は、お客様がクラウドに保存しているデータに対して最高水準のセキュリティと最高水準の制御を両立する必要があるという Google の考えを、AI / ML Privacy Commitment がいかに反映しているかについて概説します。Google Cloud は、データの不正アクセス防止に必要な機能をお客様に提供するために多額の投資を行ってきました。

CCS Insight のエンタープライズ リサーチ担当シニア バイス プレジデントである Nick McQuire 氏は、次のように述べています。

「この [AI / ML Privacy Commitment] は同種のテクノロジーとしては業界初であり、Google が顧客との信頼構築に注力していることの証拠です。」

Google はお客様がデータを管理している状態を常に維持し、お客様との契約に従ってお客様のデータを処理します。さらに、お客様のサービスの使用をサポートする正当な必要性がない場合、お客様のデータを閲覧しませんし、閲覧できません。そして正当な必要性があった場合でも、閲覧をお客様の許可なしには行いません。プライバシーを確保するために Google が講じる追加措置の一部を示します(参照: GCP 利用規約)。

これらの規約に加え、AI / ML 開発では、お客様から提供されたデータを使用して、お客様の許可を得ずに独自のモデルをトレーニングすることはありません。また、お客様とともにいずれかの AI / ML プロダクトを使用してソリューションを開発するために共同作業を行う場合、基本的に Google チームはお客様からご提供いただき、識別情報が削除されたデータのみを処理します。お客様の未加工データを扱うのは、同意を得てモデル開発プロセスで必要とされる場合に限られます。

Google Cloud では、お客様のデータの制御と可視性を向上させることに取り組んでいます。透明性は信頼を築き、あらゆる企業がこの分野で成功を収めるには信頼が欠かせません。そのため、プロバイダが顧客データにアクセスする際に有用な透明性を提供する取り組みを先導し、その透明性を AI と ML の処理にまで拡大しています。Google は、お客様がプライバシーとデータ保護に関するグローバルな要件に対応するのを支援することで、機械学習を適用して自信を持ってビジネスを加速できるようにしています。

CCS Insight の McQuire 氏は、次のように続けています。

「Google Cloud の AI / ML Privacy Commitment は、顧客がクラウド内のデータをより詳しく管理し、可視的に把握するための Google の最新の取り組みです。この取り組みでは、機械学習のセキュリティとプライバシーを実現するための予防的なポリシーとツールの重要性も強調しています。データに基づく機械学習は、これまで以上に重要になっています。」

Google Cloud の主権に関する 3 つの柱について詳しくは、こちらのブログ投稿をご覧ください。また、より責任あるプロダクトと責任あるイノベーションの文化に対する Google Cloud の取り組みについて詳しくは、責任ある AI への取り組みで Google の見解をご確認ください。


-Google Cloud AI および業種別ソリューション責任者 Andrew Moore

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