Cloud Run サービスレベル契約(SLA)

最終更新日: 2019 年 12 月 23 日

Google Cloud Platform ライセンス契約(該当する場合、「本契約」)の期間中、Google は少なくとも 99.95% の稼働率でお客様に対象サービスを提供します(「サービスレベル目標」または「SLO」)。

Google が SLO を満たしておらず、かつお客様が本 SLA に基づく義務を満たしている場合、お客様は下記の返金を受けることができます。本 SLA は、Google による SLO へのあらゆる不履行に対して、唯一かつ排他的にお客様を救済する手段を定めるものです。本 SLA で使用されているが本 SLA で定義されていない用語は、すべて本契約で定義される意味で使用します。契約により、Google Cloud パートナーまたは販売パートナー プログラムによる Google Cloud Platform の再販または供給が承認された場合、本 SLA では「お客様」は「パートナー」または「販売パートナー」(該当する場合)を意味し、返金は本契約で影響を受けたパートナーまたは販売パートナーの注文に対してのみ適用されます。

定義

本 SLA における用語の定義は次のとおりとします。

  • 「バックオフの要件」とは、エラーが発生したときに、クライアントは 2 度目のリクエストを発行する前に一定期間待機する(待機が可能で、また合理的でもある場合)ことを意味します。これは、最初のエラーの後、1 秒間の最小バックオフ間隔があり、連続するエラーごとにバックオフ間隔が最大 32 秒指数関数的に増加することを意味します。

  • 「対象サービス」とは、プロジェクト内の Cloud Run サービスを意味します。

  • 「ダウンタイム」とは、エラー率が 10% を上回る状態を意味します。

  • 「ダウンタイム期間」とは、連続 1 分間以上のダウンタイムを意味します。期間が 1 分間に満たない断続的なダウンタイムは、ダウンタイム期間にはカウントされません。

  • 「エラー率」とは、Cloud Run(フルマネージド)サービスのエンドポイントに送信され、Cloud Run インフラストラクチャの障害により HTTP ステータス 5XX が返された有効なリクエストの数を、有効リクエストの総数(測定期間中の有効リクエストの総数が 100 以上の場合に限る)で割った数値を意味します。繰り返される同一のリクエストは、バックオフ要件に準拠していない限り、エラー率にカウントされません。

  • 「返金」とは、以下のことを指します。

    各月の稼働率 対象サービスが SLO を満たさなかった場合、お客様の翌月以降の請求書に対して返金される月次請求額の割合
    99.00%~99.95% 未満 10%
    95.00%~99.00% 未満 25%
    95.00% 未満 50%
  • 「各月の稼働率」とは、月間総分数から当月のすべてのダウンタイム分数を差し引き、月間総分数で割った数値のことです。

  • 「有効なリクエスト」とは、ドキュメントに準拠し、Cloud Run サービスに送信され、通常はエラーでないレスポンスを返されるリクエストのことです。

返金の申請義務

上記の返金を受けるには、返金の対象になった時点から 30 日以内に、お客様が Google のテクニカル サポートに通知する必要があります。また、お客様はダウンタイム期間とその発生日時を示すログファイルを Google に提出する必要があります。お客様がこれらの要件を満たさなかった場合、返金を受ける権利は失効します。本 SLA について紛争が発生した場合、Google は、システムログ、監視データレポート、構成レコード、および利用可能なその他の情報に基づいて、誠意をもって判断します。

返金の最大額

1 か月の請求期間に発生するすべてのダウンタイム期間に対して Google がお客様に発行する返金の最大額は、該当月のサービスに対してお客様に請求する金額の 50% を超えないものとします。返金は将来のサービスの利用に対して振り替えられる形で行われ、返金が申請されてから 60 日以内に適用されます。

SLA の免責

本 SLA は以下の場合には適用されません。(a)アルファ版またはベータ版に指定された機能またはサービス(関連ドキュメントで明記されている場合を除きます)、(b)関連ドキュメントで本 SLA から除外された機能またはサービス、(c)エラー。エラーには以下が含まれます。(i)Google の合理的な制御が及ばない要因によって発生したエラー、(ii)お客様のソフトウェアやハードウェアまたは第三者のソフトウェアやハードウェア、あるいはその両方によって発生したエラー、(iii)不正行為、またはその他の本契約に違反する行動によって発生したエラー、(iv)システムによって適用された割り当て、または管理コンソールに表示された割り当てによって発生したエラー。