VPC ネットワークでのインスタンスのプロビジョニング

このページでは、標準 VPC ネットワークで前提条件の設定、インスタンスのプロビジョニング、インスタンスの説明、インスタンスの削除に必要な gcloud CLI コマンドの一覧を示します。共有 VPC ネットワークでこれらのタスクを行う手順については、共有 VPC ネットワークでのインスタンスのプロビジョニングをご覧ください。これらのタスクを行う場合は、このページの各セクションの手順に沿って実施してください。

これらのタスクの詳細なガイダンスについては、次のページをご覧ください。

API を有効にする

まず、このセクションでは API を有効にします。Memorystore for Redis Cluster は Private Service Connect サービスの接続の自動化を使用してインスタンスの接続を自動化しているため、これらの API が必要となります。詳細については、ネットワーキングをご覧ください。

API を有効にするには、次のコマンドを実行します。

gcloud

gcloud services enable --project=PROJECT_ID networkconnectivity.googleapis.com
gcloud services enable --project=PROJECT_ID compute.googleapis.com
gcloud services enable --project=PROJECT_ID serviceconsumermanagement.googleapis.com
gcloud services enable --project=PROJECT_ID redis.googleapis.com

以下を置き換えます。

  • PROJECT_ID はプロジェクト ID です。

サービス接続ポリシーを作成する

Memorystore for Redis Cluster インスタンスをプロビジョニングするプロジェクト、ネットワーク、リージョンにサービス接続ポリシーを作成する必要があります。サービス接続ポリシーを使用すると、gcp-memorystore-redis サービスクラスに対して、ポリシーが定義されているリージョンとポリシーで指定されているサブネットで、プロデューサー VPC ネットワークとコンシューマ VPC ネットワークの間の Private Service Connect 接続の作成を許可できます。

サービス接続ポリシーの作成に必要な権限については、必要なロールをご覧ください。

このチュートリアルでは、default ネットワークと default サブネットを使用します。

サービス接続ポリシーを作成するには、次のコマンドを実行します。

gcloud

gcloud network-connectivity service-connection-policies create POLICY_NAME \
  --network=default \
  --project=PROJECT_ID \
  --region=REGION \
  --service-class=gcp-memorystore-redis \
  --subnets=https://www.googleapis.com/compute/v1/projects/PROJECT_ID/regions/REGION/subnetworks/default

以下を置き換えます。

  • POLICY_NAME は、目的のポリシー名です。
  • PROJECT_ID は、プロジェクト ID です。
  • REGION は、Memorystore for Redis Cluster インスタンスをプロビジョニングするリージョンと同じです。

サービス接続ポリシーの作成を検証する

list コマンドを実行して、ポリシーが正常に作成されたかどうかを検証します。

gcloud

gcloud network-connectivity service-connection-policies list --region=REGION --project=PROJECT_ID

以下を置き換えます。

  • PROJECT_ID は、プロジェクト ID です。
  • REGION は、サービス接続ポリシーが定義されているリージョンです。

インスタンスの作成

インスタンスを作成するには、create コマンドを実行します。

gcloud

gcloud redis clusters create INSTANCE_ID \
--project=PROJECT_ID \
--region=REGION \
--node-type=NODE_TYPE \
--shard-count=SHARD_COUNT \
--replica-count=REPLICA_COUNT \
--network=projects/PROJECT_ID/global/networks/default

以下を置き換えます。

  • INSTANCE_ID はインスタンス ID です。
  • PROJECT_ID は、プロジェクト ID です。
  • REGION は、インスタンスをプロビジョニングするリージョンです。

  • NODE_TYPE は、選択したノードタイプです。次の値が利用できます。

    • redis-shared-core-nano
    • redis-standard-small
    • redis-highmem-medium
    • redis-highmem-xlarge
  • SHARD_COUNT によってインスタンス内のシャードの数が決定されます。シャード数は、クラスタデータを保存するための合計メモリ容量を決定します。クラスタ仕様の詳細については、クラスタとノードの仕様をご覧ください。

  • REPLICA_COUNT は、必要なリードレプリカ数(シャードあたり)です。指定できる値は 012 です。

インスタンスの説明を取得する

インスタンスの詳細を表示するには、describe コマンドを実行します。

gcloud

gcloud redis clusters describe INSTANCE_ID \
--project=PROJECT_ID \
--region=REGION

以下を置き換えます。

  • INSTANCE_ID はインスタンス ID です。
  • PROJECT_ID は、プロジェクト ID です。
  • REGION はインスタンスが配置されているリージョンです。

インスタンスの削除

インスタンスを削除するには、delete コマンドを実行します。

gcloud

gcloud redis clusters delete INSTANCE_ID \
--project=PROJECT_ID \
--region=REGION

以下を置き換えます。

  • INSTANCE_ID はインスタンス ID です。
  • PROJECT_ID は、プロジェクト ID です。
  • REGION はインスタンスが配置されているリージョンです。