anthos-gke aws management
のコマンドは、GKE on AWS 管理サービスのデプロイと削除を行います。管理サービスをプロビジョニングするには、init
コマンドと apply
コマンドを使用します。管理サービスの認証を行うには get-credentials
コマンドを使用します。GKE on AWS 環境をアンインストールするには、delete
コマンドを使用します。デバッグに関する追加情報を収集するには、diagnose
コマンドを使用します。
init
anthos-aws init
コマンドは、次のことを行います。
anthos-gke.yaml
ファイルを含む作業ディレクトリを準備します。- 構成を検証します。この検証では、
init
はanthos-gke.yaml
ファイルにすべての必須フィールドが含まれ、ユーザーに十分な権限があり、AWS KMS 鍵などの参照リソースが存在することを確認します。 - ステータス情報を
anthos-gke-status.yaml
に作成または追加します。このファイルには、生成されたクラスタ ID、SSH 公開鍵、暗号化された Google Cloud サービス アカウント キー、暗号化された Kubernetes CA 証明書が含まれます。
anthos-gke apply
の前に anthos-gke init
を実行します。
anthos-gke aws management init DIRECTORY
位置引数
DIRECTORY
anthos-gke.yaml
ファイルを含むディレクトリのオプションの引数。デフォルトは現在のディレクトリです。
例
現在の作業ディレクトリを初期化するには、次のコマンドを実行します。
anthos-gke aws management init
特定のディレクトリを初期化するには、次のコマンドを実行します。
anthos-gke aws management init DIRECTORY
DIRECTORY は、anthos-gke.yaml
ファイルを含むディレクトリに置き換えます。
apply
apply
コマンドは、AWS に管理サービスをプロビジョニングします。このコマンドにより、GKE on AWS が Terraform の状態を保存する Cloud Storage バケットも作成されます。
anthos-gke aws management apply DIRECTORY
位置引数
DIRECTORY
anthos-gke.yaml
ファイルを含むディレクトリのオプションの引数。デフォルトは現在のディレクトリです。
例
現在の作業ディレクトリの構成から管理サービスを作成するには、次のコマンドを実行します。
$ anthos-gke aws management apply
特定のディレクトリ(~/example/workspace
など)の構成から管理サービスを作成するには、次のコマンドを実行します。
$ anthos-gke aws management apply DIRECTORY
DIRECTORY は、anthos-gke.yaml
を含むディレクトリに置き換えます。
get-credentials
get-credentials
コマンドは、管理サービスの認証情報とエンドポイント情報で kubeconfig
ファイルを更新します。デフォルトでは、認証情報は ~/.kube/config
に追加されます。kubeconfig に別のパスを設定するには、KUBECONFIG
環境変数を設定します。
anthos-gke aws management get-credentials [--workspace DIRECTORY]
フラグ
--workspace DIRECTORY
anthos-gke.yaml
ファイルを含むディレクトリのオプションの引数。デフォルトは現在のディレクトリです。
例
現在の作業ディレクトリで定義された管理サービスの認証情報を取得するには、次のコマンドを実行します。
anthos-gke aws management get-credentials
特定のディレクトリで定義された管理サービスの認証情報を取得するには、次のコマンドを実行します。
anthos-gke aws management get-credentials --workspace DIRECTORY
DIRECTORY は、anthos-gke.yaml
を含むディレクトリに置き換えます。
diagnose
diagnose snapshot
コマンドは、Google が管理サービスのデバッグの問題をサポートできるように、サポート バンドルを生成します。サポート バンドルは、構成、クラスタ イベント、ログを含む tar ファイルです。詳細については、トラブルシューティングをご覧ください。
anthos-gke aws management diagnose snapshot
--ssh-key-path PATH \
[--bastion-ip IP] \
[--bastion-ssh-key-path PATH] \
[--cluster-ssh-key-path PATH] \
[--dry-run] \
[--mgmt-service-ssh-key-path PATH] \
[--nodepool-ssh-key-path PATH] \
[--output PATH] \
[--snapshot-config PATH] \
[--workspace DIRECTORY] \
[--quiet]
フラグ
--ssh-key-path PATH
- SSH 認証鍵ファイルへのパスを指定する必須の引数。ほとんどの場合、この値は
~/.ssh/anthos-gke
になります。
オプション フラグ
[--bastion-ip IP]
- 踏み台インスタンスの IP アドレスを指定します。
[--bastion-ssh-key-path PATH]
- 踏み台インスタンスの SSH 認証鍵ファイルのパス。デフォルトは
--ssh-key-path
です。 [--cluster-ssh-key-path PATH]
- ワークロード クラスタのコントロール プレーンの SSH 認証鍵ファイルのパス。デフォルトは
--ssh-key-path
です。 [--dry-run]
- サポート バンドルを生成せずにスナップショット構成ファイルを表示するオプション。
[--mgmt-service-ssh-key-path PATH]
- 管理サービスの SSH 認証鍵ファイルのパス。デフォルトは
--ssh-key-path
です。 [--nodepool-ssh-key-path PATH]
- ノードプール マシンの SSH 認証鍵ファイルのパス。デフォルトは
--ssh-key-path
です。 [--snapshot-config PATH]
- YAML スナップショット構成ファイルのパス(オプション)。
[--output PATH]
anthos-gke
がサポート バンドル ファイルを作成するパス。--workspace DIRECTORY
anthos-gke.yaml
ファイルを含むディレクトリのオプションの引数。デフォルトは現在のディレクトリです。[--quiet]
- コンソールに出力されたメッセージを削除します。
例
~/example/workspace
ディレクトリで定義された管理サービスのサポート バンドルを生成するには、次のコマンドを実行します。
anthos-gke aws management diagnose snapshot \
--ssh-key-path ~/.ssh/anthos-gke \
--workspace ~/example/workspace
デフォルトのスナップショット構成を表示するには、次のコマンドを実行します。
anthos-gke aws management diagnose snapshot \
--ssh-key-path ~/.ssh/anthos-gke \
--dry-run
カスタム スナップショット構成ファイル(独自の bash コマンドと kubectl コマンドを含む)を指定するには、次のコマンドを実行します。
anthos-gke aws management diagnose snapshot \
--ssh-key-path ~/.ssh/anthos-gke
--snapshot-config ~/my-snapshot-config.yaml
delete
anthos-gke aws management delete
コマンドは、管理クラスタを削除します。
anthos-gke aws management delete DIRECTORY
オプション フラグ
[--force]
- ユーザーがマネージド サービスに接続できない場合でも、マネージド サービスの削除を強制します。
位置引数
DIRECTORY
anthos-gke.yaml
ファイルを含むディレクトリのオプションの引数。デフォルトは現在のディレクトリです。
例
現在の作業ディレクトリで定義された管理サービスを削除するには、次のコマンドを実行します。
anthos-gke aws management delete
特定のディレクトリで定義された管理サービスを削除するには、次のコマンドを実行します。
anthos-gke aws management delete ~/example/workspace