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リテール

消費者は自分が欲しいものを知っている - ウェブサイトで検索の傾向を把握する

2022年4月11日
Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2022 年 3 月 31 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

消費者がショップのウェブサイトで商品を検索した際、関連性のない結果が表示されたり、最悪の場合、検索結果がまったく表示されないことは珍しくありません。ほとんどの EC サイトが検索機能を備えていますが、「お客様が欲しい商品を簡単に見つけられるようにする」という最終目標を達成できているウェブサイトはほとんどありません。

The Harris Poll と Google Cloud が実施した 2021 年のアンケート調査によると、米国の消費者の約 94% が、無関係な検索結果を受け取ったことが理由でショッピング セッションを閉じてしまっていることが明らかになりました。この現象は、「検索放棄」と呼ばれる現象です。実際、商品検索が上手くいかない場合、購入が途中で止まってしまい、消費者は不満を抱いたままになってしまいます。小売業者は検索放棄により、米国だけでも毎年 3,000 億ドルという巨額の損失を被っています。

本日、最新の検出ソリューション、Retail Search の一般提供が発表されました。世界中の小売業者は、Google の質の高い検索で自社のウェブサイトやモバイルアプリを強化できるようになります。このソリューションは、ユーザーの趣向とコンテキストを理解できる Google のテクノロジーをベースに構築され、企業のあらゆるデジタル タッチポイントにおいて、検索やショッピング全体のエクスペリエンスの改善を支援します。

すでに、Lowes、Fnac Darty、Casas Pernambucanas などのアーリー アダプターは、Google Cloud の検出ソリューションを使用して、販売のコンバージョンの増加、バスケット サイズの増加、顧客エンゲージメントの向上を実現しています。

検索におけるユーザーの趣向の理解は難しい問題である 

キーワードとブール値ルールによる検索が主流だった時代からは大きく進歩したものの、消費者が探しているものを発見するのは未だに簡単ではありません。小売業者のサイト内検索エンジンが理解できるような正しい文言を使ったクエリを考えなければならないことも多く、消費者は、目的の結果が得られるまでに(関連するものが見つかるまでに)何度も文言を変えて検索をする必要があります。

現代のネット通販では、1 つの EC サイトで何万点、何十万点という商品を扱っていて、従来の検索技術は通用しません。

https://storage.googleapis.com/gweb-cloudblog-publish/images/retail_search_KgBOrWt.max-2000x2000.jpg

今日、消費者は、パーソナライズされたおすすめを見て新しい商品を簡単に見つけるために、検索エンジンが自身の趣向をもっと理解して、関連する結果をよりすばやく返すことを期待しています。

マーケティングやデータ サイエンスの知見と、機械学習や人工知能に基づく高度な検索技術を組み合わせることで、消費者は小売サイトにおける商品検出で、より優れた、コンテキストに沿ったエクスペリエンスを享受できるようになりました。

Retail Search を活用すれば、消費者は e コマースサイトで「袖が短く、着心地の良い黒のロングドレス」を検索すると、すぐに検索結果に当てはまるドレスを見つけることができるはずです。何度も検索を絞り込む必要や、最悪買い物を諦めたりすることはなくなります。

小売企業の検索エクスペリエンスの悩みを解決する 

Retail Search は、直感的でコンテキストに沿った検索結果を表示してショッピング エクスペリエンスを変革し、消費者が関連商品を簡単に見つけられるようにします。

このフルマネージド サービスは、簡単にカスタマイズ可能で、消費者にフォーカスした検索エクスペリエンスを構築できます。Google のサイト内検索ソリューションは、数十年にわたる Google の検索インデックス、取得、ランキングにおけるエクスペリエンスとイノベーションに基づいて構築されています。小売業者は、以下のような高度な機能により、消費者が商品を簡単に見つけられるようにして、ビジネス目標に最適化できます。

  • 高度なクエリの理解: 商品検索以外のクエリを含む、もっと広範なクエリからより良い結果を得る。

  • セマンティック検索: 商品の属性とウェブサイトのコンテンツを効果的にマッチングさせ、関連性の高い商品を迅速に検出。

  • 最適化された結果: 特定のビジネス目標を達成するために、ユーザーとのインタラクションやランキング モデルを活用。

  • 最先端のセキュリティおよびプライバシー慣行: 強力なアクセス制御で小売業者のデータが隔離され、自社のプロパティで適切な検索結果を提供するためにのみ使用されるようにする。

小売業者は Google Cloud をフルに活用することで、関連性がありパーソナライズされた商品をタイミング良く探し出せる優れたショッピング エクスペリエンスを提供できるようになります。  

即効性を実感するアーリー アダプター  

世界中のいくつかの大手小売業者は、Google Cloud の商品検出ソリューションを使用して、より良いオンライン ショッピング エクスペリエンスをすばやく提供し、オンラインのオムニチャネルを大きく成長させています。

Low's のテクノロジー / e コマース / マーケティング / マーチャンダイジング担当シニア バイス プレジデントの Neelima Sharma 氏は次のように話します。「顧客シグナルが限られ、過去のデータがない状態では、説明的なロングテール検索は、最も難しいクエリの一つになります。当社は Google Cloud と提携し、お客様のロングテール検索に対して適切な結果を提供しています。開始以来、クリックスルーと検索コンバージョンが増加し、『一致する結果は見つかりませんでした』の発生率は低下しました」。

「ウェブサイトの検索エンジンの継続的な改善は、お客様によりシンプルでカスタマイズされた、より優れたオンライン ショッピング体験を提供することを目指す私たちにとって、常に最優先事項です」と話すのは Fnac Darty のチーフ e コマース&デジタル オフィサーである Olivier Theulle 氏です。「私たちは、フランスの小売業者としては初めて、ウェブサイトに Google Cloud のサイト内検索ソリューションを導入しました。このソリューションがコンバージョン率の向上と、より高い顧客満足度を提供することを期待しています」。

Pernambucanas の最高情報責任者である Fabiano Rustice 氏は、「Google Cloud を利用することで、Pernambucanas のデジタル プラットフォームにおける検索結果のインデックスと品質が改善され、お客様により良いエクスペリエンスを提供して、売上のコンバージョンを向上させることができました」と話します。「ブラジルの小売業者にとって最大のかき入れ時となる 2021 年 11 月のブラック フライデーにおいて、ユーザーあたりの再検索数が 20% 減少しました。アーリー アダプターであること、そして Google Cloud を戦略的イノベーション パートナーとして利用できることを誇りに思います」。

Google Cloud が直接お客様と行う取り組みに加え、GroupBy、Lucidworks、GridDynamics、SpringML などの主要パートナーのエコシステムも、Google Cloud Disocery Solution を活用して、お客様に付加価値の高いサービスを提供しています。

GroupBy の CEO である Roland Gossage 氏は次のように話します。「急速に競争が激化している e コマース環境において、将来を見据えた革新的な小売業者は顧客による商品の発見を優先していることがわかります。GroupBy は Google Cloud と提携し、いくつかの顧客の環境でプロダクト発見ソリューションを開始しました。すでにオンライン売上は 10% 以上増加しており、これは数百万ドルに相当します。そして、これはほんの始まりにすぎません」。

詳しくは、小売向け検索ソリューションをご覧になるか、Google Cloud のフィールド営業担当者にお問い合わせください。

- Google Cloud、グループ プロダクト マネージャー Srikanth Belwadi
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