リテール

Google Cloud : 小売業のデジタル競争力向上を支援

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※この投稿は米国時間 2020 年 1 月 14 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

小売業界で最大規模の年次イベント、NRF 2020 に出席して数多くの大手小売企業と対話してわかったことは、デジタル変革はもはや単なる要件ではなく、競争であるということです。大きな成功をつかんでいるのは、変革を速く進めている小売業者です。継続的にイノベーションと改革を進める大手小売企業の Kohl’s や Lowe’s などがその好例です。また、Zulily や Stitch Fix などのデジタル ネイティブな企業も、優れたカスタマー エクスペリエンスを提供するための斬新な方法を生み出しています。

こうした変革の支点となっているのはテクノロジーです。Google Cloud は、以下の 3 つの方法に重点を置いて小売業者を支援しています。

  • 小売業者がデジタルとオムニチャネルでの収益拡大を加速できるよう支援

  • もっと顧客を中心に据えた、データドリブンな業務を支援

  • 業務改善を促進できるソリューションを提供

デジタルとオムニチャネルを拡大し、あらゆる中断を排除

最近の調査では、小売企業の経営幹部 10 人のうち 1 人が、昨年のブラック フライデーとサイバー マンデーの期間中に自社ウェブサイトのサービスが停止したと回答しています。また、72% が過去 5 年間にサービス停止が起きたと答えています。遅延時間が 1 秒でも長くなると、売上やカート放棄率に影響することは誰もが知っています。そのため、買い物客が 1 日に何十億ドルも消費する時期には、稼働時間とスピードを確保することが最重要課題となります。

そこで Google では、2020 年は小売業者支援プログラム(RAP)を拡大して、より多くのお客様に提供することにいたしました。このプログラムは、ウェブサイトの最適化、顧客データ表示の一元化、客足の増加に取り組む小売業者を支援するサービスです。また、顧客信頼性エンジニアリングの提供範囲も拡大します。これは小売業者が繁忙期の対応を計画し、それを完璧に実施するのを支援する最上級のサービスです。Kohl’s、Wayfair、Shopify などのお客様はすでに Google Cloud を活用して、ブラック フライデーとサイバー マンデーの懸念事項を解決しています。 

オムニチャネルの拡大を遂げるということはつまり、より優れたオンライン エクスペリエンスを構築するということです。Google Cloud では、消費者がもっと直感的に商品を見つけられるようにすることに関心を持つ小売業者向けに、いくつかのツールをご用意しています。現在、こうした新たなツールの一つである Google Cloud Search for Retail のパイロット導入を進めており、2020 年中には幅広い小売マーケット向けに提供を開始する予定です。Google Cloud Search for Retail は、Google 検索のインフラストラクチャと最先端のクラウド AI テクノロジーを活用しています。これにより、小売業者のウェブサイトやモバイルアプリに誘導する高品質な商品検索結果を提供し、適切な顧客に適切なタイミングで、適切な商品を表示できるようにします。  

最近はユーザーデータを Google の BigQuery データ分析プラットフォームで一元管理し、そのデータを基盤としてパーソナライズやおすすめのモデルを構築する小売業者が増えています。今回は、こうしたデータドリブン型ソリューションを効率的に初期費用を抑えて構築する方法に関する詳細な計画とベスト プラクティスのガイド、Google Cloud 1:1 Engagement for Retail をご紹介します。これは大規模なハイパーパーソナライズ化を目指す小売業者を支援する、Google Cloud とそのパートナーのエコシステムが提供するガイドです。 

小売業者の運営をより顧客中心かつデータドリブンに

買い物客が新しいブランドや商品を探すとき、最初に利用するのが Google です。何億もの人々が、Google 検索、YouTube、Google ショッピング、Google アシスタント、Google マップなどの Google サービスを使用して毎日買い物をしています。Google は、小売業者が Google 広告を通じてリーチを拡大すると同時に、高度な分析情報を提供して買い物客に対する理解を深め、複数のチャネル間で支出を最適化できるよう支援します。

売上に対してデジタルの影響が高まり続けていく中、「オンラインで購入して店舗で受け取る」、「店舗から出荷」といった新しい納品オプションが一般的になってきたことも受け、小売業者のサプライ チェーンにはさらなる重圧がのしかかっています。在庫計画を正確に行い、より合理化されたサプライ チェーンを運営できるかどうかが成否を分ける要因となります。Google Cloud の新しい Buy Optimization and Demand Forecasting サービスを利用すると、小売業者は適切な商品を適切な販売チャネルに供給する在庫計画やサプライ チェーン管理を行えるようになります。 

このソリューションの導入実例として挙げられるのが、フランス最大の食料品小売業者である Carrefour です。Carrefour は、適切な店舗で、適切な商品を、適切な買い物客に提供できるようにする必要がありました。そこで同社は Google Cloud を利用して商品推奨ツールを開発しました。これにより、店舗ごとにカスタマイズされた品揃えを提供するサプライ チェーンが実現し、店舗責任者は在庫ニーズへの自主対応ができるようになりました。また、Carrefour 本社がフランチャイズ店舗ごとの販売計画を立てる際にも、このツールを利用することにより、状況把握が容易になりました。

オンラインとオフラインを統合して運用と運営の効率化を促進

昨今は、ユーザーに「チャネルレス」なショッピング体験を求められるようになりました。そのため、ショッピング ジャーニーでチャネル間を移動する際に、ユーザーに一貫した体験を提供することが非常に重要です。Apigee を利用した Google Cloud API Management for Retail ソリューションを活用すると、小売業者は異なる販売チャネルを運用する複数のシステムを簡単に統合して、より統一されたショッピング体験をユーザーに提供できます。 

小売業者は倉庫で場所を取る巨大なコンピュータ サーバーの設置問題に頭を抱え、すべてのサーバー アプリケーションの一元管理に関する課題にも直面しています。そのような問題に対応し、店舗運営の合理化と最新化を支援する Google Cloud Anthos for Retail のパイロット版を、本日リリースいたしました。2020 年に拡大展開が予定されている Anthos for Retail を使用すると、小売業者はパフォーマンスや信頼性を犠牲にすることなく、複数の店舗でアプリケーションのデプロイ、構成、管理を一貫して大規模に行えるようになります。

小売業者にとって、店舗の従業員が効率的かつ効果的に共同作業できるようにすることが一番重要です。店舗の従業員のユーザー属性は急速に変化しています。技術に精通した者がオンライン担当になるようになっても、現場の従業員に最先端のツールを提供するまでには至らず、カスタマー エクスペリンスの低下につながっている小売業者は少なくありません。実際に、Google 調査によると、現場の従業員の 50% 以上が、過去 5 年間で職場のテクノロジーが変化していないと回答しています。

G Suite、Chrome Enterprise、Android を連携することで、この変革を推進できます。使いやすいツールを備えた G Suite により、小売業者は組織全体にわたってコラボレーションを促進し、生産性の改善を図れます。Chrome Enterprise を活用すれば、小売業者はクラウドネイティブな共有デバイスのデプロイが可能になり、従業員は安全なモバイル デバイスにログインして、前回中断したところからすぐに作業を再開できます。さらに、Android デバイスで動作する店員向けの動的アプリによって在庫確認や再発注などの処理をデジタル化すれば、店舗からのシグナル収集と販売員へのリアルタイムの情報提供が可能になり、よりプロアクティブなサービスを顧客に提供できるようになります。

これらのテクノロジーを活用した実例が Lowe’s です。ホームセンターを運営する Lowe’s は、Android ベースのモバイル デバイスと Google Cloud テクノロジーを利用して、店舗の販売員が価格や在庫情報を即座に確認、更新できるようにしました。先ごろは、実に 88,000 台のスマート モバイル デバイスを導入し、売り場を離れたり顧客応対を中断したりしなくて済むように、リアルタイムのデータアクセスを販売員に提供しています。

昨今、小売業界で生き残るには、大きな問題を解決するテクノロジーの活用が不可欠です。変化の激しい小売業界の競争で、後れを取らないだけでなく勝ち抜く力を与えるために、Google はイノベーションを起こし続け、業界に特化したツールを提供していきます。 

こちらで小売業者向け Google Cloud の詳細をご覧ください。 

- Google Cloud CEO、Thomas Kurian