Appathon で学生や兵士がコード不要のアプリ開発の容易さを体験
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2023 年 3 月 25 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
複雑な問題に対する創造的な解決策をすばやく導き出すための手段として、ハッカソンが非常に有効だということは間違いないでしょう。練り上げられた企画概要と運用面での制約事項が一通り用意されていれば、ハッカソンの参加者は迅速なイノベーションと自由なコラボレーションができるようになります。そして、これがきっかけとなって、素晴らしいソフトウェアの進化が生まれることも少なくありません。この迅速なイノベーションの精神が発揮されたのは、国防総省とオースティン コミュニティ カレッジ(ACC)が参加して最近開催された Google Workspace の「Appathon」イベントのときでした。Appathon は、学生と Army Software Factory の兵士が参加して、Google AppSheet を使用したミッション特化型のアプリを構築するというイベントです。
Google Public Sector と ACC が共同開催した Appathon では、学生と兵士が協力し、排他的な開発よりも市民のエンゲージメントに重点を置いたアプリを構築するために新しいアイデアを出し合いました。
Appathon では Google AppSheet を利用
Appathon の期間中、参加者はチームを組んでわずか 2 時間でアプリを構築し、審査チームに提出します。今年の Appathon の審査員は、オースティン コミュニティ カレッジのサイバーセキュリティ准教授である Fred Lover 氏、同カレッジのビジュアル デザインの教授である Josiah Spence 氏、そして Army Software Factory の最高技術責任者である Matt Flautt 氏が務めました。アプリは以下の基準に基づいて審査されました。
創造性: アプリの問題領域に対するアプローチに独自性があり、短時間で開発したアプリとしては野心的または創造的であるか。
完全性: ユーザー インターフェースがプロフェッショナルで魅力的、かつユーザー フレンドリーで直感的であるか。
設計: アプリがエンド ツー エンドで期待どおりに機能し、高度なデザインを体現しているか。
有用性: 影響を受けるユーザーの数と運用可能な規模はどのくらいで、企業や個人にもたらされるメリットはどのようなものであるか。
Appathon の優勝アプリは「Totally Not Stolen」に決定
提出されたすべてのアプリが審査され、優勝者に選ばれたのは、学生や兵士が本の交換を通じてお金を節約できるようにするアプリを構築したチームでした。この学生と兵士のペアが作成したのは「Totally Not Stolen」というアプリで、経済的にゆとりのない学生のために、教科書の値上げという共通問題を解決することを目指したものでした。このアプリを通じて、ユーザーは自分の教科書を登録して無料のマーケットプレイスに出すことができます。マーケットプレイスでは、誰でも簡単に教科書の交換や貸し出しをリクエストできるようになっています。Google Public Sector チームは Appathon に参加したすべてのチームから刺激を受けました。今後どのようなアプリが構築されるかを拝見するのも楽しみです。
Google AppSheet を使ってアプリを迅速かつ簡単に構築
参加者の多くにとって、アプリを構築したのは今回が初めてでした。AppSheet を使用してわずか 2 時間で完全に機能するアプリを構築できたことは、政府機関や教育機関全体で迅速なイノベーションを促進するために Google AppSheet が役立つ可能性があることを示しています。
Google AppSheet は、クリック&ドラッグで簡単に操作できるインターフェースを備えたローコード / ノーコードのアプリです。これを使うことで、ユーザーは開発経験がなくてもモバイルアプリやデスクトップ アプリを作成できます。すばやくアプリを作成してテスト可能なため、複数のソリューションを生成し、最も価値のあるものを見極めることができます。このような開発に対する意識転換により、開発チームには、成長に必要な柔軟性も、ミッション クリティカルな業務に費やす時間ももたらされます。
AppSheet は、Google Workspace スイートの一部として Enterprise Plus レベルのライセンスまたは別売りで提供されています。これは、ワークフローを合理化してイノベーションを生み出すために、各機関が活用できる多数の Google Workspace ツールの一つにすぎません。
Appathon の開催に関心をお持ちですか?Appathon プログラムの開催やプログラムをスケジュールする方法について詳しくは、政府および行政機関向け Google Workspace のページをご確認のうえ、Google までお問い合わせください。
- Google Public Sector、Google Workspace カスタマー エンジニアリング担当 Nicolette Stepakoff
- Google Public Sector、Google Workspace イノベーション担当責任者 Katie Tobin