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Intel との提携でクラウドネイティブ 5G を加速化

2021年3月4日
Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2021 年 2 月 23 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

クラウドネイティブのテクノロジーを採用し、5G を接続ソリューションとしてだけでなく、ネットワーク エッジにアプリケーションを提供するためのビジネス サービス プラットフォームとして活用しようとする通信サービス プロバイダが増えています。2020 年に Google は通信業界に関する戦略を発表しました。これは、5G 接続を利用してクラウドの機能を最大限に活用したいという企業ユーザーからの増え続ける要求に通信サービス プロバイダが対応できるよう支援するためのものです。

アプリケーション プロバイダ、携帯通信会社、通信サービス プロバイダ、ハードウェア メーカー、グローバル通信企業といった通信業界の各分野の企業と連携することで、通信業界がクラウドネイティブ 5G にシフトするために必要なコストを削減し、製品化までの時間を短縮します。さらに、企業ユーザー向けクラウドネイティブ 5G の提供において、通信サービス プロバイダのための新しいビジネス チャンスを切り開きます。

通信業界向けクラウドネイティブ サービスが成長を続ける中、Google は Intel と共同でリファレンス アーキテクチャおよび統合ソリューションの開発を進め、通信サービス プロバイダが 5G およびエッジ ネットワーク ソリューションを迅速にデプロイできるよう支援することになりました。

Intel でネットワーク プラットフォーム グループ担当バイス プレジデント兼ゼネラル マネージャーを務める Dan Rodriguez 氏は、次のように述べています。「ネットワーク変革の次の波では 5G が推進力となり、クラウドネイティブ テクノロジーへの移行は急激に進んでいます。5G ネットワーク インフラストラクチャの構築において、通信サービス プロバイダが新しい 5G およびエッジ ユースケースに対応するアジャイルでスケーラブルなソリューションを提供できるよう、当社は Google Cloud および広範なエコシステムと協力して取り組みます。」

このパートナーシップのもと、Google と Intel は主に、1)次世代のインフラストラクチャとハードウェアを提供して通信サービス プロバイダによる仮想化 RAN(vRAN)ソリューションおよび Open Radio Access Network(ORAN)ソリューションのデプロイを促す、2)新しいラボ環境を立ち上げてクラウドネイティブ 5G における通信サービス プロバイダのイノベーションを支援する、3)通信サービス プロバイダがビジネス アプリケーションをネットワーク エッジに簡単に提供できるようにする、という 3 つの主要分野での連携を図ります。

Google Cloud の Anthos 上の 5G vRAN と Intel のクラウドネイティブなプラットフォームおよびソリューションの統合

業界の 5G への移行とエッジサービスの拡大に伴い、Google Cloud と Intel は vRAN ソリューションでも提携していきます。vRAN はネットワーク パフォーマンスとスペクトル効率の向上、コストの効率化、柔軟なデプロイモデルなど、オペレーターにとって大きなメリットをもたらします。同時に、これらのソリューションは通信サービス プロバイダに対して、ネットワーク、タイミング、処理に関する厳しい要求をもたらします。ネットワーク機能をデプロイ、管理、アップグレードできる能力は、大規模な 5G vRAN デプロイの実現には不可欠です。

通信サービス プロバイダが vRAN、すなわち 5G を効率よく展開できるよう、Google Cloud のグローバルなインフラストラクチャと機能を Intel のソリューションと組み合わせて活用します。これには、以下のものが含まれます。

  • Intel の FlexRAN リファレンス ソフトウェア

  • Intel のクラウドネイティブな Open Network Edge Service Software(OpenNESS)デプロイモデルと Anthos に適用できるベスト プラクティス

  • Data Plane Development Kit(DPDK)および Intel Xeon プロセッサをベースにしたハードウェア インフラストラクチャ

  • アプリケーション プラットフォーム Anthos での 5G vRAN の実現を加速化するための新しいリファレンス アーキテクチャとソリューション

ネットワーク機能検証ラボ

Google Cloud は Intel と共同でネットワーク機能検証ラボを立ち上げ、Google Cloud の Anthos for Telecom プラットフォームで稼働しているコア ネットワーク機能のテスト、最適化、検証においてベンダーをサポートします。このラボ環境は、お客様が 5G およびエッジ アプリケーションの戦略を考案、計画、検証できるよう、拡張される予定です。

ネットワーク エッジへの ISV アプリケーションの提供

5G ネットワークの展開により、通信サービス プロバイダはネットワーク エッジを企業向けサービス プラットフォームに変換できるようになり、企業向けアプリケーションをエッジに提供して新しいビジネス チャンスを開拓できます。たとえば、Google は先日、Google Cloud のネットワークと 5G を介して 200 以上のパートナー アプリケーションをエッジに提供するイニシアチブを発表しました。

ネットワーク機能に加え、通信サービス プロバイダがアプリケーションをより簡単にエッジに提供できるよう、Intel のコンピューティング最適化テクノロジーを利用したエッジ ソリューションを Intel と共同開発する予定です。また、Intel との緊密な連携のもと、製造業や小売業などの主要産業におけるエッジ変革を加速化するための青写真とソリューションを作成します。

通信業界向けのサービスや Intel との連携について詳しくは、Google Cloud パートナーまたは担当者までお問い合わせください。

-Google Cloud ネットワーキング担当バイス プレジデント兼ゼネラル マネージャー Shailesh Shukla

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