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パートナー

2023 年、Google Cloud はパートナー ファーストへ

2023年1月13日
Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2023 年 1 月 13 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

Google Cloud はパートナー ファーストを掲げています。2022 年、Google Cloud のパートナー エコシステムは、データセンター全体のクラウドへの移行、企業のデータ戦略のモダナイズ、業界固有の課題解決など、さまざまなイノベーションと価値をお客様にご提供しました。新年を迎え、パートナーの皆様がデジタル トランスフォーメーション(DX)を推進する機会は、これまで以上に増えていくものと思われます。お客様が最も困難な課題を解決し、最大のチャンスに挑むためには、包括的なパートナーのネットワークが必要です。

Google Cloud は、パートナー中心でなければ、お客様を中心としたビジネスの推進は不可能であると考えています。2023 年は、テクノロジー プロバイダ、独立系ソフトウェア ベンダー(ISV)、グローバル システム インテグレーター、チャネルを含む Google Cloud のエコシステム全体と密接に連携し、新しい製品やソリューションのイノベーション、お客様へのより多くの価値の提供、お客様の価値実現までの時間短縮を目指します。

そこで本日、この取り組みを推進するための新しいパートナーシップ、リソース、プログラムのアップデートを発表します。今回のアップデートは、オープン性と選択の自由へのコミットメントを強化するとともに、エコシステムに多くの知識と専門性を提供し、パートナーを通じてお客様が利用できるサービスの幅を大きく拡大するものです。

選択の自由とオープン性へのコミットメントを強化

昨年 Google Cloud は、お客様がベンダーやパートナーを柔軟に選択できるようにする新しい取り組みを導入しました。例えば、Confluent、Databricks、MongoDB などのパートナーとともに Data Cloud Alliance を立ち上げ、データ間の垣根を取り払う支援をしています。また、オープンソースの AI 開発へのコミットメントを改めて表明し、新たなパートナーシップを導入し、信頼できるクラウド エコシステムを拡大しています。

2023 年、Google Cloud はお客様の選択の自由をさらに強化します。あらゆる製品分野や業界の専門パートナーと密接に協力し、さらなるイノベーションと柔軟性を実現するために、以下のような取り組みを行っています。

  • Collibra、Databricks、Elastic、MongoDB、Palantir Foundry、SAP、ServiceNow、Striim などのパートナーや、Google Cloud のデータクラウド上に製品を構築している 800 社以上の企業と協力し、主要データ フォーマットのサポートにより、データの制限を取り除き、最もオープンなデータ クラウド エコシステムの構築を継続しています。

  • C3 AI などのパートナーを通じて、Google Cloud 上で実行される応用的な業界 AI ソリューションの幅を広げることにより、お客様が AI を使って業界の課題に対処できるよう支援しています。

  • Crowdstrike、Cybereason、Forgerock、Fortinet、Okta、Palo Alto Networks などのパートナーとの連携を拡大し、お客様が Google Cloud 上ですべての主要サイバーセキュリティ ベンダーと連携できるようにしています。

  • Google Workspace をハイブリッド ワークのためのオープン プラットフォームとして構築し続け、Asana、Atlassian、Figma、Miro、Zendesk などのパートナーによる、より多くの生産性向上とコラボレーション アプリケーションと統合しています。

  • AI、機械学習(ML)、データ分析における世界クラスのインフラと先進的な機能で ISVパートナーをサポートし、より多くのパートナーのアプリケーションとプラットフォームを Google Cloud に導入することで、お客様により多くの選択肢を提供しています。

Google Cloud Marketplace上での取引に関する新機能を追加

2022 年に Google Cloud Marketplace に導入した新機能により、お客様は Google Cloud 上でパートナーの製品をより柔軟に取引し迅速に導入することが可能になりました。また、Marketplace をパートナーにとって有効な市場参入経路として成長させるため、パートナー向けの対象ソリューションの Marketplace の手数料を 3% に引き下げ、Private Offers のオプションを導入したほか、企業が独自のプライベート マーケットプレイスを提供できるオプションを展開するなど、さまざまな施策を実施しました。

今年もパートナーやお客様がエンタープライズ アプリケーションを展開する最適な場所として、Google Cloud Marketplace を進化させています。パートナーが Marketplace 上で Private Offers を構築するための機能を拡張し、スケジュールされたオファー、複数製品のバンドル、VM ベースのサブスクリプションなどを実行するオプションを提供しています。また、オンボーディングや脆弱性スキャンの迅速化、お客様のセットアップの改善、コスト管理オプションの追加など、取引のライフサイクル全体にわたってパートナー向けの新機能を導入しています。

さらに、米国の公共部門など、特殊な技術や調達要件を持つ業界のお客様が、パートナーとともにより容易に Marketplace を活用できるよう、柔軟で統制のとれた新しい取引・管理機能を Marketplace に導入しています。

最後に、再販パートナー向けに Marketplace を通じた取引機能を追加し、チャネル パートナーに顧客開拓の機会を提供するとともに、再販パートナー経由であるかどうかにかかわらず、お客様が Marketplace を通じて製品を購入できるようにします。 

Partner Advantage の刷新によりパートナーのデリバリー エクセレンスを強化

Google Cloud のサービス パートナーは、Google Cloud やエコシステム パートナーの製品およびソリューションをお客様に提供するうえで、重要な役割を果たします。Google Cloud はパートナー主導でサービスを提供するため、グローバル システム インテグレーターとチャネルは、お客様がクラウド インフラストラクチャと製品を大規模かつ迅速に導入し、価値実現までの時間を短縮できるよう支援するという、成長著しいサービスベースのビジネスを構築する独自の機会を得ることができます。Google Cloud では、エコシステムの支援にコミットしており、2022 年にはパートナーに対するインセンティブと投資を 50% 以上増加させています。

Google Cloud は、パートナー主導のサービス機会を最適化し、お客様に最適な結果をもたらすため、Partner Advantage プログラムを進化させ、優れたサービス提供とお客様のプロジェクトを成功に導くエキスパートのスキルアップを重視しています。2023 年 7 月に、Partner Advantage プログラムは以下のように進化します。

  • お客様の導入を加速させ、大規模なデジタル変革の成功を支援できるパートナーに対する新たなインセンティブと機会を導入することで、スキルの獲得とサービス提供に注力するパートナーをより重視します。

  • パートナーが組織全体で保有する認定資格の総数のみを測定するのではなく、個人レベルでの認定資格を重視することで、エコシステムにおける Google Cloud エキスパートの認定取得数を増加させます。これにより、パートナー企業は、プロジェクトに必要な適切なサービス能力と専門知識を獲得した上で市場参入が可能になります。

  • Partner Advantage に、Google Cloud、Google Workspace、Chrome Enterprise の製品別のトラックを導入します。これにより、パートナーは戦略的製品に必要な専門知識を構築し、認定プラクティショナーを増やし、該当製品のお客様による導入成功事例を示しながら、プログラムを進めていくことができます。また、これらの新しいトラックは、お客様が必要とする適切な人材と経験を持つパートナーを特定するのに役立ちます。

  • これらの製品レベルの要件を達成し、高度なスキルと認定を取得したチームを構築し、優れたサービス提供によってお客様の価値実現までの時間を短縮するパートナーを評価するために、インセンティブを調整します。

上記の新たな要件は 2023 年 7 月に有効化されます。パートナーは 6 か月間の準備期間中に認定を取得し、製品に関する専門知識を獲得し、お客様の成功を実証することができます。

サービス パートナーへの追加リソースとツールの提供

Google Cloud のサービス エコシステムには特に大きな可能性が秘められており、パートナーのサービス向上とお客様の成功を支援するために、新しいリソース、プログラム、ツールの提供に大きな投資を行っています。パートナー支援にまつわる費用を 2 倍以上にするというコミットメントに基づいて提供する新しいリソースとアップデートは以下の通りです。

  • Google Cloud が大企業のお客様から得たベスト プラクティスを共有するための新たなアカウント別ブートキャンプ、パートナーが技術的な問題を迅速に解決し、質問に回答する新しいナレッジ ベースとサポート デスク、パートナーのプロジェクトの成功を支援する Google Cloud のエキスパートによる新しいサービス保証ツールの立ち上げなどを通じ、販売サイクル全体にわたってパートナーに Google Cloud に関する知識や専門知識へのアクセスを提供します。

  • Delivery Readiness Index(DRI)をすべてのサービス パートナーに拡大し、パートナーのサービス提供に関する対応力を評価し、お客様が自分のプログラムに対して最も対応力の高いチームを確保できるよう支援します。

  • 新たな世界クラスの移行プログラムを提供開始し、複数の移行関連の取り組みを 1 つに統合します。この包括的なプログラムは、ベストプラクティス、ツール、プレイブックをまとめ、大規模な移行を加速させ、より予測可能にすることで、お客様の確かな成功を支援します。パートナーは、他の分野と同様に、この新しいプログラムを通じて移行と実装のサービスを提供します。経験豊富な移行パートナーとともに、お客様がプロジェクトのタイムライン、運用モデル、コスト削減を計画するのに役立つフレームワークとサービスを提供します。

  • 直販パートナー向けの業界標準の報酬プランを継続的に進化させ、あらゆる市場セグメントのサービス パートナーに報酬を提供します。

  • 新しいスペシャライゼーションとエキスパティーズを導入し、データセンターのモダナイゼーション、DevOps、Contact Center AI の 3 つの新しいスペシャライゼーションを本日より提供開始します。

パートナーの皆様がイノベーションと DX を推進する機会は、今年もますます増えていきます。パートナーの皆様には、引き続きイノベーションを推進し、お客様の成功に注力いただくことに感謝いたします。新しいプログラムやリソースの詳細については、パートナー アカウント マネージャーにお問い合わせいただくか、Partner Advantage ポータル partneradvantage.goog にログインしてください。


- Corporate Vice President, Global Ecosystem and Channels, Google Cloud, Kevin Ichhpurani

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