Cloud OnAir 番組レポート :Google Cloud における RDBMS の運用パターン
Google Cloud Japan Team
Cloud OnAir は、Google Cloud の製品をわかりやすく解説し、最新の情報などをいち早く皆様にお伝えする Online 番組です。
11 月 19 日の放送では リレーショナルデータベースにフォーカスし、Google Cloud のソリューションがどのように課題解決に役立つかをご紹介します。 グーグル・クラウド・ジャパン合同会社 データマネジメント スペシャリストの 江川 大地 と、 ビジネス インサイト & アナリティクス チーム データアーキテクトの 常 昱がお伝えしました。
RDBMS 運用における課題
昨今のデータベースシステムの運用において、次の 3 点が課題とされています。「導入・保守コスト」、「俊敏性・拡張性」、「機会損失の防止・可用性」です。
まず、データベースの初期費用、固定費や人件費を含む運用費用をできるだけ削減したいと言われるお客様が多いです。ところが、データベース運用にはマシンとOS、ネットワークの準備、マシンのメンテナンスの計画など多岐にわたるタスクが発生するため、通常は作業量も大きく、多額の費用がかかります。
また、ビジネスの機会損失を避けるためには可用性向上が必要ですが、それを実現するには高度な知識、設計ノウハウが必要です。しかしながら、こうしたスキルを有する人材は希少です。
そこで、ビジネスにおいて差別化につながりにくい機能はマネージドデータベースを活用することでコストを削減しつつ、データベース運用を省力化するというトレンドになっています。ビジネスに直結する課題の解決に専念することで優秀なエンジニアの生産性を向上することが求められています。
Cloud SQL による課題の解決とその特徴
番組ではマネージドサービスの具体例として Cloud SQL を紹介します。 Cloud SQL は MySQL、PostgreSQL、SQL Server 向けのフルマネージド リレーショナル データベース サービスです。Cloud SQL を利用して、高可用性、バックアップ、暗号化、 パッチ適用、容量増加などの作業を効率的に実施することができます。
アーキテクチャイメージの解説や最新のアップデート情報を紹介します。番組内で紹介している主なアップデート情報は以下です。
Cloud SQL インスタンスのメンテナンス事前通知とスケジュール変更
メンテナンス拒否期間の設定
リージョン間の Private IP 接続
クロス リージョン レプリカのサポート (PostgreSQL、MySQL エンジンでサポート)
確約利用割引 (CUD) をサポート
MySQL 8.0 をサポート
PostgreSQL 12 をサポート
PostgreSQL 13 をサポート
PostgreSQL にて新たに 8 つの拡張機能をサポート
pgAudit (監査に利用可能な拡張機能 )をサポート
SQL Server エンジンをサポート
詳しくはリリースノートをご覧ください。
Cloud Spanner による課題の解決とその特徴
運用負荷軽減を図るには、クラウド ネイティブ データベースも重要です。 Cloud Spanner は無制限のスケーリング、強整合性、最大 99.999% の可用性を備えたフルマネージド リレーショナル データベースです。テーブル構造に対して SQL でのクエリや、 ACID トランザクションをサポートしています。
番組の最後に Cloud Spanner の最新のアップデート情報を紹介しています。番組内で紹介している主なアップデート情報は以下の通りです。
Cloud Spanner エミュレータをサポート
バックアップとリストアをサポート
外部キー制約をサポート
気になる方はリリースノートもご覧ください。
番組で説明した資料はこちらで公開しています。
Cloud OnAir では、各回 Google Cloud のエンジニアがトピックを設け、Google Cloud の最新情報を解説しています。見逃した放送、説明資料、さらには視聴者からの質問と回答はこちらよりご覧いただけます。
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