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Inside Google Cloud

#IAmRemarkable プログラムで国際女性デーを祝う

2023年3月16日
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Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2023 年 3 月 9 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

ここ 10 年間、私たちはより公平な職場に向けて大きく前進しました。特に 2020 年以降の進展は目覚ましく、国際女性デーを迎えるにあたって祝福すべき成果です。また、偏見に立ち向かい、職場のすべての人々に力を与えることで、公平な活動の場を今後も作り出していくにはどうすればよいか考える良い時期でもあります。

テクノロジー業界のベテランとして、私たちは男性優位の職場でさまざまな課題を経験してきました。会議で発言をさえぎられたり、貢献が評価されなかったり、知識やスキルが過小評価されたり、男性社員と同じ機会が与えられることを期待して長時間労働に励んだりしたこともありました。また、DEI プログラムを通じて、根深い偏見を職場で経験した同僚の女性や有色人種のチームメイトの断固とした生の声を聞いてきました。

こうした経験は、職場とコミュニティの双方における DEI の熱心な取り組みを後押してきました。私たちは前の世代の女性たちを手本にして活動を続けてきました。ですから、これからの世代の女性たちのためにより公平な基盤を築くことが、私たちが情熱を注ぐべき責務であると考えています。

#IamRemarkable プログラムで一歩前進

私たちは、職場における協力者や ERG オーガナイザーとしての経験もありましたが、Google の #IAmRemarkable イニシアチブに参加することで、自分の仕事についての新しい考え方を発見し、DEI への取り組みを活発なものにすることができました。Google Cloud を通じて #IamRemarkable ワークショップに参加する機会があり、2 月に開催された Geotab Connect のパネル ディスカッションでは、Deloitte、Geotab、Google Cloud との共同関係の一環として、私たちの考えを共有することができました。#IAmRemarkable は、セルフ プロモーション スキルを向上させ、自己 PR に関する社会的認識に異議を唱えることを目的としている点で、他の DEI トレーニングとは一線を画しています。これまでに 178 か国に及ぶ 45 万人以上の人々がワークショップに参加し、アンケートに回答した参加者の 87% が以前よりも頻繁に自己 PR を行うようになったと述べており、82% がより自信を持てるようになったと述べています。

女性や有色人種の方々が、自分の成果やスキルをアピールすることをためらう理由はたくさんあります。私たちの多くは、自己 PR を思いとどまらせ、非礼な自慢とみなすジェンダーや文化的規範の中で育ってきました。自分の能力や、機会や昇進の価値に疑問を抱くインポスター症候群も非常に一般的になっており、偏見に関わる過去の経験によってはさらに悪化する可能性があります。そして、チームを基本とする今日の職場では、両方について話す余地がありながらも、私たちの個人の貢献についてではなく、チームの成果について話すことが通例であるため、意図せず火に油を注ぐ結果になることがあります。

しかし、自分のスキル、価値、成功について自信を持って明確にしなければ、自己 PR をためらわない仲間に遅れをとってしまうかもしれません。#IamRemarkable の体験は、時として非常に個人的で内省的なものです。自分に問いかけてみてください。あなたを際立たせているものは何ですか?思い当たる節がいくつかあるかもしれませんが、それを認めて声に大にして言うことが不快に感じられるかもしれません。あるいは、自信を持ってそれを明確にする方法がわからない場合もあります。#IAmRemarkable は、こうした先入観を捨て去り、問題を紐解いて明確にするためのツールを提供します。

たとえば、#IAmRemarkable のおかげで、私たちは鏡を見て、自分の成果をアピールする機会を逃したかもしれないタイミングについて考えるようになりました。執筆者の一人、Madhavi がキャリアの早い時期に経験したことについて検討してみましょう。昇進を主張するための 5 分間のプレゼンテーションで、Madhavi は約 4 分の 3 の時間を使ってチームの成果について話しました。女性のリーダーは Madhavi を制止し、自分のスキル、経験、成功について話すように促しました。

これは、#IAmRemarkable が呼び覚まそうとしている自信の好例であるだけでなく、職場の仲間を向上させるためにこうした教訓をどのように活用できるかも示しています。自分自身についての否定的な考えを手放し、自分の肯定的な特質や貢献について自信を持って提示できるようになると、他人への自己 PR に関する社会的認識も変えることができます。

DEI を職場に導入する: 自分自身や他人をアピールするために日常で役立つ 3 つのアイデア

#IAmRemarkable プログラムにおける私たちの経験と、DEI およびコミュニティの推進活動への関わりに基づいて、組織の中の女性やその他の過小評価されている人々のための前進を止めないためにできることを以下に 3 つほど挙げていきます。

  1. あなたの影響が及ぶ範囲で応援できる人たちを増やしましょう。たとえば、週次や月次の会議で、最近の成果を共有することに抵抗を感じない人たちに、そうするように頼んでみてください。自己 PR を習慣化させるように仕向けましょう。自己 PR が難しいと感じている人たちのメンターになり、インポスター症候群がその人に「いいえ」を突き付けたとしても、機会を追求していくように励まします。

  2. 明らかな偏見と見えにくい無意識の偏見の両方を認識し、払拭するように努めましょう。たとえば、服装のスタイルに基づいて人を判断してしまうことがよくあります。女性らしい服装をしている技術部門の女性を能力が低いとみなすなどです。年齢や経験も偏見につながる可能性があります。チームの若いメンバーは貢献度が小さい、または年配のメンバーは自分たちのやり方に凝り固まっていると考える人もいるかもしれません。職場の文化も偏見を助長する可能性があります。たとえば、勤務時間外で交流のある人をひいきにするなど、ネットワーク形成の機会が妨げられます。

  3. エグゼクティブの賛同と DEI への参加は、成功している組織を特徴づける要素です。口先だけで実行しない C-suite は、実際にどのようなメッセージを発信しているでしょうか?あなたがリーダーであれば、舞台に躍り出て、ERG やその他のイニシアチブの協力者として積極的な役割を果たしてください。あなたの ERG にエグゼクティブ スポンサーがおらず、あなたが指導的役割を担っていない場合は、協力者と連携して、関心を示す可能性のある人物を見つけてください。

自分自身と他人のスキル、経験、成果をアピールする方法について、より多くのことを知る機会を提供している私たちの活動にぜひご参加ください。貴社の DEI 管理者または人事チームに、職場への #IAmRemarkable の導入を提案することをご検討いただければ幸いです。私たちは皆、解決策の一端を担うことができます。私たち自身について語ることは、その素晴らしい出発点となります。


- Geotab、マーケティング担当 SVP Roula Vrsic 氏
- Deloitte Consulting LLP、サプライチェーンおよびネットワーク運用担当シニア マネージャー Madhavi Patel 氏
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