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Google Cloud Next '22 が開幕:未来は今日始まる

2022年10月12日
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Google Cloud Japan Team

データ、オープン インフラストラクチャ、コラボレーション、セキュリティ、サステナビリティに関する新しい顧客、パートナー、イノベーションを発表

Google Cloud は本日より「Google Cloud Next '22」を開催し、コンピューティングの未来についてのビジョンとともに、データに関する意思決定者、開発者および構築者、IT チーム、サイバーセキュリティの専門家、そして従業員など、組織全体の人々が影響力のある、持続可能な変革を実現できるようにするための新しい製品イノベーションを発表しました。

グーグル・クラウド・ジャパン合同会社 日本代表の平手智行は、次のように述べています。「今年度は、クラウド業界における転換期です。クラウド コンピューティングの時代では、デジタル トランスフォーメーション(DX)が必要不可欠です。データと AI は私たちを取り巻くすべてを変革しており、オープンなエコシステムは、何をするにも欠かせません。この度、お客様やパートナーの功績を称え、企業が課題に正面から取り組むためのクラウド イノベーションを発表できることを嬉しく思います。私たちは、お客様の重要な変革パートナーとなる独自の強みを持っています。まず、Google 全体のイノベーションを結集することで、Google のスケールとコンシューマ製品およびエコシステムでの経験に基づいた、差別化され、使いやすく、費用対効果の高いクラウド テクノロジーを提供しています。また、高いパフォーマンスと可用性を実現する、安全で持続可能なインフラを提供しています。さらに、業界で最も強力なデータ、AI、コラボレーション製品により、チームがアプリケーションを迅速に開発し、あらゆる場所で人々をつなぎ、よりスマートなビジネス上の意思決定を行うことを可能にします。」

新たなイノベーションとパートナーシップを通じてお客様の成功を支援

Google Cloud Next '22 における Google Cloud の新製品は、データクラウド、オープン インフラストラクチャ クラウド、コラボレーション クラウド、トラステッド クラウドという、4 つの主要な領域で差別化を図っています。

オープンなデータクラウド: Google Cloud は、最もオープンで、拡張性が高く、強力なデータクラウドを提供するための重要な製品や機能を発表しました。これは、お客様が採用するデータソース、ストレージ形式、分析スタイル、クラウドプロバイダ、プラットフォームを問わず、あらゆるデータを活用できるようにするものです。

  • BigQuery および主要なデータ フォーマットで非構造化データをサポート: BigQuery は、構造化されていないストリーミング データを分析する新しい機能を備え、人々があらゆる種類のデータを扱う能力を大幅に拡張します。また、Google Cloud は、Apache Iceberg、Delta Lake、Apache Hudi など、広く採用されているデータ形式のサポートを追加し、BigQuery で Apache Spark の新しい統合されたエクスペリエンスを提供します。

  • Looker Studio と Looker Studio Pro: 人気のある Google Cloud の 2 つのビジネス インテリジェンス  ツール、Looker と Google Data Studio は Looker 傘下に統合されData Studio は Looker Studio になりました。これにより、あらゆるセルフサービス アナリストがダッシュボードを超えて、データドリブンな意思決定に必要なインテリジェンスをワークフローやアプリケーションに組み込むことができるようになります。また、Google Cloud は、組織のサポートと主要なガバナンス機能を提供するプロフェッショナル版「Looker Studio Pro」をリリースしました。

  • Translation Hub: Translation Hub は、コスト効率の高いセルフサービス型ドキュメント翻訳を実現する、エンタープライズ規模の新しい翻訳 AI エージェントで、組織は 135 以上の言語でコンテンツを翻訳できるようになります。

  • Vertex AI Vision: この新しいサービスにより、強力なコンピュータ ビジョンと画像認識 AI をデータ実務者が利用しやすくなります。また、現在のサービスの 10 分の 1 のコストで、コンピュータ ビジョン アプリケーションの作成時間も数日から数分に短縮します。

  • すべての主要なオープン データ プラットフォームをサポート: Google のデータクラウドをオープンに保つため、Collibra、Elastic、MongoDB、Palantir Foundry、ServiceNow など、人気のある多くのエンタープライズ データ プラットフォームとの統合を拡大しています。これにより、データ間の障壁を取り除き、お客様により多くの選択肢を提供し、データのロックインを防止します。

拡張性の高い、安全なオープン インフラストラクチャ

IT 担当者が変革のための最適な基盤を構築できるようにするため、Google Cloud はインフラストラクチャと移行に関する一連のアップデートを発表しました。これにより、お客様の導入段階に関わらず、クラウドでの稼働をこれまで以上に容易にします。

  • ワークロードに最適化されたインフラストラクチャ: Google Cloud は、第 4 世代 Intel Xeon スケーラブル・プロセッサーと Google のカスタム インテル  IPU(Infrastructure Processing Unit)を搭載した新しい C3 マシンシリーズを発表しました。C3 マシン インスタンスは、パフォーマンスの大幅な向上を実現し、ハイパフォーマンス コンピューティングとデータ集約型のワークロードを可能にします。また、Google Cloud は、大規模なトレーニング ワークロードを最大 80% 高速かつ最大 50% 安価に実行する TPU v4 の一般提供により、AI に最適化されたインフラストラクチャを提供します。

  • Dual Run と Migration Center: Dual Run は、20 年以上前のメインフレームをクラウドに移行する際の最も一般的な障害を取り除くのに役立ち、お客様のクラウドへの移行を支援します。新しい Migration Center には、評価、計画、移行、およびモダナイゼーション ツールが 1 か所にまとめられているため、組織はクラウドへの移行をより迅速に進めることができます。

  • オープンソース AI への取り組みを強化:  Google Cloud は、Google、Amazon Web Services、AMD、Arm、Intel、Meta、NVIDIA によって開発された ML 技術のオープン ソース エコシステムである OpenXLA Project を発表しました。イノベーションのスピードを制限するサイロ化したツールやリソースに対処することで、より迅速な研究と生産を実現するための条件を設定します。

  • Web3 エコシステムの未来に力を: 世界最大の取引所の多くが Google Cloud を使用して、暗号資産取引用の常時オープンなスポット市場にスケールとスピードをもたらしています。この取り組みをさらに推進するため、Google Cloud は本日、Coinbase との新たなパートナーシップを発表しました。Coinbase は、高度な取引所およびデータサービスの構築に Google Cloud を選定しました。また、Coinbase Commerce を使用して、一部のお客様が選択した暗号資産でクラウド サービスの支払いを行えるようにします。これは、NansenBNB ChainSky Mavis、および NEAR Protocol との最近の Web3 発表に基づくものです。

統合されたコラボレーション ハブ

ハイブリッドなワークスタイルの導入に伴い、企業は 2 つの大きな課題に直面しています。1 つは、オフィスで働く人とリモートで働く人の間のギャップを克服すること、もう 1 つは、場所やデバイスに関わらず、人とデータの安全性を確保することです。Google Cloud では、ハイブリッドなワークスタイルに特有な課題に取り組むお客様を支援しています。

  • ハイブリッドでのコラボレーション: Google ドキュメントのカスタム ビルディング ブロックにより、スマート キャンバスのエクスペリエンスはさらに豊かになり、企業はすべてのユーザーが簡単にアクセスできる独自のテンプレートを構築できるようになりました。オープンなエコシステムと拡張性を実現するために、Google Cloud はサードパーティ アプリケーションにもスマート キャンバスを開放しています。AODocs、Atlassian、Asana、Figma、Miro、Tableau、ZenDesk 向けの新しいスマートチップは来年リリース予定で、ユーザーはタブやコンテキストを切り替えることなくサードパーティーのデータを表示し、利用できるようになります。

  • コラボレーションを保護: 組織がデータを保護し、安全なコラボレーションを実現するために、Google Cloud は、従業員が日常的に使用するアプリの多くで、人々とデータの安全を確保する方法を拡大しています。例えば、新しいデータ損失防止(DLP)ルールを Google Chat に導入し、Client Side Encryption を Gmail と Google カレンダーに拡張しています。

  • Workspace の機能拡張: Google Workspace は Meet と Chat 用の新しい API を発表しました。これにより、ビデオ会議の設定と開始、メッセージの送信など一般的な機能にサードパーティ アプリから直接アクセスできるようになります。Asana、Lumapps、ZenDesk は、これらをアプリで活用する Google Cloud の最初のパートナーになります。また、開発者は新しい Meet アドオン SDK を使用して、 Meet のエクスペリエンスをアプリに直接組み込むことができます。

  • 遠隔地からのコラボレーションと接続のための次のフロンティア: 昨年の Project Starline の発表に続き、Google Cloud は、Salesforce、T-Mobile などのエンタープライズ パートナーとの早期アクセス プログラムの次の段階のテストを発表しました。今年から一部のパートナーのオフィスにユニットを配備し、日常的なテストを行う予定です。

高度なセキュリティ ツール

Google Cloud は、最もオープンで拡張性の高いトラステッド クラウド サービスを構築しており、ハイブリッド ワークからエンドポイント セキュリティ、データの地理的な場所に至るまで、グローバル企業が抱える最も差し迫ったセキュリティ課題に対処できるよう支援しており、その内容には以下が含まれます。

  • Chronicle Security Operations: Google Cloud は、サイバーセキュリティ チームが Google のスピード、スケール、インテリジェンスを活用して脅威をより適切に検出、調査、対応できるようにする、最新のクラウド型ソフトウェアスイートを発表しました。

  • Confidential Space: 画期的な Confidential Computing ポートフォリオの次のソリューションである Confidential Space を利用すると、データ保護を担保したまま、クラウド サービス プロバイダーを含むパートナーと、共同データ分析や機械学習(ML)モデル トレーニングなどのタスクを実行することができます。臨床研究者が結果を共有する場合でも、銀行が世界各地のリスク管理を行う場合でも、Confidential Space は、機密データや規制対象のデータを安全に使用して、チーム、組織、国境を越えたコラボレーションを支援します。

  • Google Cloud Ready - Sovereign Cloud: この新しいプログラムは、最高レベルの管理、透明性、および主権を備えたクラウド ソリューションに対する需要の高まりに対応するため、EU の条件下でデジタル主権を推進します。

  • Google Cloud のパートナーシップをセキュリティ エコシステム全体のリーダーへと新たに拡大: トラステッド クラウド エコシステムの大幅な拡張を発表しました。より優れたデータ主権の管理、ゼロトラスト モデルのサポート、ID 管理の統一、グローバル企業のエンドポイント セキュリティの向上などに取り組む 20  以上のパートナーとの新しいサービスや統合を特徴としています。

企業がサステナビリティの目標を達成し、気候変動の需要に対応するための支援を継続しています。

  • Google Cloud Carbon Footprintの一般提供が開始され、クラウドコンソールの全ユーザーに無償で提供されるようになりました。

  • ライドシェアやデリバリー会社がドライバー向けアプリケーションに環境に配慮したルートを組み込むことを支援するため、開発者向け Google Maps Platform でエコフレンドリーなルーティングを近日中に提供開始します。


製品発表やお客様の事例に関する詳細は、Google Cloud ブログをご覧ください。また、Google Cloud Next ‘22 の公式サイトで視聴登録することで、イベント終了後、125 以上のセッションをオンデマンドで視聴することができます。
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