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デベロッパー

Cloud IoT Core とは

2021年8月18日
Google Cloud Japan Team

https://storage.googleapis.com/gweb-cloudblog-publish/images/Cloud-IoT-Core_v6-16-21.max-1600x1600.jpeg

※この投稿は米国時間 2021 年 8 月 4 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

IoT データからリアルタイムで分析情報を取得できることで、ビジネスにおける競争力が一変します。インテリジェンスは、接続されたデバイスおよびアセットと、アプリケーションや人間との、直感的かつ中断することない効率的なやり取りを可能にします。IoT プロジェクトを開始すると、多数のデバイスから大量のデータが生成されるため、そうした多数のデバイスを管理し、すべての情報を処理するには、効率性とスケーラビリティに優れた低コストなソリューションが必要になります。

IoT Core は IoT デバイスを管理するためのフルマネージド サービスです。このサービスにより、Google Cloud リソース階層内での登録、認証、承認や、クラウドへのデバイス メタデータの保存が可能になり、さらには、その他の GCP サービスやサードパーティ サービスからデバイスにデバイス構成を送信することも可能になります。

主要コンポーネント

Cloud IoT Core の主なコンポーネントはデバイス マネージャーとプロトコル ブリッジです。

  • デバイス マネージャーを使用することで、サービスにデバイスを登録できます。登録すると、デバイスのモニタリングと構成が可能になります。また、以下のことも可能になります。

    • デバイス ID の管理

    • 個々のデバイスの構成、更新、制御のサポート

    • ロールレベルのアクセス制御

    • コンソールと API を用いたデバイスのデプロイとモニタリング

  • 2 つのプロトコル ブリッジ(MQTT と HTTP)をデバイスで使用して Google Cloud Platform に接続することで、以下のことが可能になります。

    • 双方向のメッセージ送信

    • 自動負荷分散

    • Pub/Sub 経由のグローバル データアクセス

Cloud IoT Core の仕組み

デバイス テレメトリー データは Cloud Pub/Sub トピックに転送され、Cloud Functions やデータを処理するサードパーティ アプリのトリガーに使用されます。Dataflow によるストリーミング分析や、固有のサブスクライバーによるカスタム分析を行うこともできます。

Cloud IoT Core は、デバイスの直接接続だけでなく、ゲートウェイベースのアーキテクチャもサポートしています。いずれの場合も、デバイスのリアルタイムな状態や運用データは Cloud IoT Core に取り込まれ、エッジの鍵や証明書も Cloud IoT Core で管理されます。未加工の入力データは Pub/Sub から Dataflow に変換のために転送され、そのクリーニングされた出力データは、リアルタイム モニタリングに使用するのであれば Cloud Bigtable に、ウェアハウジングや機械学習に使用するのであれば BigQuery に送信されます。BigQuery では、Looker やデータポータルによる可視化にデータを使用でき、Vertex AI では、データを活用して機械学習モデルを作成できます。作成したモデルは Edge Manager(実験段階)を使用してエッジにデプロイできます。デバイス構成の更新やデバイスのコマンドは、Cloud Functions または Dataflow によってトリガーされ、そのトリガーを受け取った Cloud IoT Core によってデバイスに適用されます。

Cloud IoT Core の設計原則

広範囲にあるデバイスの接続、管理、データ取り込みを安全に行うためのマネージド サービスとして、Cloud IoT Core は以下の原則に基づいて設計されています。

  • 柔軟性があり、デバイス ID を簡単にプロビジョニングできる。デバイスが Google Cloud のほとんどの機能にアクセスできる

  • IoT 業界最高水準のスケーラビリティとパフォーマンスを提供する

  • 業界基準になっている一般的な IoT プロトコルをサポートし、それらとの相互運用性を実現する

ユースケース

IoT はさまざまな業界で活用されています。いくつかの典型的な例を以下に示します。

  • 小売、自動車、工業、サプライ チェーン、物流におけるアセット トラッキング、外観検査、品質管理

  • 石油・ガス、公益事業、製造、運輸におけるリモート モニタリングと予測メンテナンス

  • コネクテッド ホームと消費者向けテクノロジー

  • 小売、セキュリティ、製造、工業におけるビジョン インテリジェンス

  • 商業施設、住宅、スマート スペースにおけるスマート リビング

  • 予測メンテナンスとリアルタイムのプラントフロア分析を行うスマート ファクトリー

Cloud IoT Core の詳細については、こちらのドキュメントをご覧ください。

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-Google デベロッパー アドボケイト Priyanka Vergadia
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