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デベロッパー

コンソールで予算機能の時間範囲をカスタマイズする

2022年3月15日
Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2022 年 3 月 3 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

 

Google Cloud Console で予算機能の時間範囲をカスタマイズできるようになりました。

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月が短いから節約しているように見えているだけ?

みなさん、良い知らせがあります!Google Cloud Console で予算を管理する場合、予算に対してカスタム時間範囲を選択できるようになりました。Cloud Billing に関するブログをフォローしている熱心な読者の皆様は、以前に Budget API の使用や、API を使った予算期間のカスタマイズについての投稿をご覧になったことがあるかもしれません。この短い投稿では、同じことをコンソールですぐに行う方法を紹介します。

予算機能と時間範囲

最初に、予算機能の仕組みと、なぜ予算機能を使ってクラウドのコストを管理する必要があるのかについて説明します。これまで予算機能では、初日から最終日までの 1 か月間のコストが計測されていました。もちろん、支出をさまざまな方法で測定したい場合もあります。

今回のアップデートでは、予算機能に適用される時間帯を選択できるようになりました。ここでは、4 つのオプションがあります。

  • 毎月: 予算機能のデフォルトで、各月の初日から最終日までを計算するオプション(例: 1 月 1 日~1 月 31 日)

  • 毎四半期: 1 年を 1 月 1 日、4 月 1 日、7 月 1 日、10 月 1 日から始まる 4 つの四半期に均等に分割するオプション

  • 毎年: 1 月 1 日から始まる一年

  • カスタム: 支出を測定する開始日と終了日を任意に選択できるオプション

月次、四半期、年次の予算が繰り返され、提供する特定の金額または前期の動的な金額に対して支出を測定します。

仮に、今が 4 月 2 日だとします。四半期ごとの予算を設定し、目標金額を 1,000 ドルとすると、4 月 1 日から 6 月 30 日までの支出を測定できます。代わりに「前四半期の支出」を選択すると、前四半期に対する支出を測定することになります。これは、比較可能な支出を測定し、何かサプライズがあった場合にできるだけ早く通知されるようにするためのすばらしい方法です(または、プログラムとして予算の通知を設定することで対策を講じることができます)。

https://storage.googleapis.com/gweb-cloudblog-publish/images/flexibilty_notitfication.max-700x700.png
今日が 4 月 2 日だとすると、この金額として 1 月 1 日から 3 月 31 日までの支出が自動的に入力されます。

月次、四半期、年次の予算はすべて同じように機能し、目標金額の 50%、75%、100% など、常に複数のしきい値を設定することが可能です。予測金額を使えば、その金額が使われると Google Cloud が予測した時点で通知を受け取ることもできます。これは、まるで将来を具体的に知ることができる水晶玉を持っているようです。

https://storage.googleapis.com/gweb-cloudblog-publish/images/flexibilty_notitfication.max-700x700.png
カスタム範囲で本格的な柔軟性を実現

カスタム時間範囲は少し異なり、開始日とオプションで終了日を選択することで機能します。単純明瞭ですが、カスタム時間範囲は繰り返されないことに注意する必要があります。

終了日を設定しないことで、予算は開始日から継続的に支出を記録し、一定の金額に達すると通知されるようになります。たとえば、定額制の助成金に対して支出を追跡し、助成金の限度額に近づいたときに通知を受けることができます。制限に近づくと、プログラムによる通知でリソースをシャットダウンすることも可能です。

もちろん、終了日を含めると、予算が有効になる期間が制限されますし、ホリデー シーズンの需要増のような繁忙期には良いかもしれません。

事前に計画

時間の範囲を知ったことで、ニーズに合わせてあらゆる種類の予算を作成することができます。たとえば、データ プロジェクトにおける BigQuery のコストや、開発およびテスト環境における Compute Engine のコストなど、特定の支出をより詳細に追跡できるように、複数の予算を持つことを強くおすすめします。

どのような予算を設定するのが適切かは組織によって異なりますが、どのような予算情報に価値があるのかを時間をかけて考えることは、タイムリーに通知を受けるか、それとも予算メールが受信ボックスを埋め尽くしてしまうため、削除フィルタを作成するはめになるかの違いになります。さらに詳しく知りたい方は、他のブログ投稿をご覧ください。このインタラクティブなチュートリアルを使って、設定を行うこともできます。予算編成を楽しみましょう。



- Google Cloud デベロッパー アドボケイト Mark Mirchandani
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