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Containers & Kubernetes

IP アドレス管理がシンプルに: GKE クラスタの自動 IPAM を発表

2025年9月3日
Whitney Jenkins

Product Manager, Google

Gina Yeh

Software Engineer, Google

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※この投稿は米国時間 2025 年 8 月 21 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

Kubernetes での IP アドレスの管理は、複雑で困難ですが、非常に重要な作業でもあります。特に Google Kubernetes Engine(GKE)では、リソースが限られた IPv4 アドレス空間を効果的に管理することが重要になります。最適でない構成は、以下のような事態を引き起こします。

  • IP の利用効率が低下: 限りある IPv4 アドレス空間の利用効率が低下します

  • 複雑さ: IP アドレスの計画と割り当てに多大な管理オーバーヘッドが発生します

  • エラー: クラスタのスケーリングとアプリケーションのデプロイの停止につながる IP_SPACE_EXHAUSTED エラーの発生リスクが増加します。

そこで、IP アドレス管理(IPAM)をシンプルにし、GKE クラスタの IP 効率を向上させるための新機能、GKE 自動 IPAM の公開プレビュー版を発表いたします。

IP 管理のシンプル化と効率化

GKE 自動 IPAM は、クラスタの成長に合わせてノードと Pod の IP アドレス範囲を動的に割り当て / 割り当て解除することで、IPAM をシンプルにします。これにより、大規模で無駄になる可能性のある事前 IP 予約や、クラスタのスケーリング中の手動介入が不要になります。

GKE 自動 IPAM のメリット

  • リソース割り当てと IP 効率が改善: 小さな IP 範囲から始めて、必要に応じて自動 IPAM でシームレスに拡張できるため、貴重な IPv4 アドレス空間を効率的に利用できます。

  • IP アドレスの枯渇を防止し、安心してスケーリング可能: IP アドレスが不足する可能性を最小限に抑えます。自動 IPAM は、クラスタの成長に合わせてアドレスをプロアクティブに管理し、動的に割り当て / 割り当て解除するため、スケーリングが簡単になります。

  • 管理オーバーヘッドの削減: 自動割り当てと自動構成により IPAM 管理をシンプルにし、チームの貴重な時間を節約します。手動での介入は不要です。

  • 要求の厳しいワークロードをサポート: 成長とパフォーマンス要求に応じて、十分な IP 容量をオンデマンドで動的に確保することで、迅速なスケーリングを必要とするリソース集約型のアプリケーションをサポートします。

ご利用にあたって

この機能は、GKE バージョン 1.33 以降を実行している新規および既存のクラスタと互換性があります。現時点では、gcloud CLI または API を使って構成できます。Terraform と UI のサポートも、近日中に開始する予定です。

クラスタ作成の UI/UX が刷新

また、GKE クラスタ作成のインターフェースを刷新し、よりシンプルで直感的なものにしました。以前は、重要な IPAM 設定がクラスタ作成フローの奥深くに埋め込まれており、重要なネットワーク設定の発見、構成、検証が困難でした。IPAM を強化して前面に配置することで、より直感的でシンプルに使えるようになりました。これにより、最初からネットワーク トポロジを簡単かつ確実に定義できるため、より正確でエラーのないクラスタ デプロイが可能になります。

IP アドレス管理がシンプルに

GKE 自動 IPAM を使用すると、クラスタをオンデマンドでスケールアップ / スケールダウンできるため、IP アドレス リソースの割り当てが最適化され、クラスタ運用の管理オーバーヘッドが削減されます。今すぐお試しください

-Google、プロダクト マネージャー Whitney Jenkins 

-Google、ソフトウェア エンジニア Gina Yeh 

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