デベロッパー

予算の策定に役立つ Cloud Storage の課金の仕組み

※この投稿は米国時間 2021 年 3 月 26 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

この投稿をポッドキャストでお聴きになる場合は、Google Cloud Reader をご確認ください。

これまで、データの管理からパフォーマンスの最適化、さらにはアップロード、ダウンロード、バケットまで、数多くの Cloud Storage の使用方法について説明してきました。しかし、まだ説明していない重要なトピックに「料金」があります。

たとえば、ショッピング リストがあれば、(たとえ空腹時の買い物であっても)食料品の買い出しでのお金の使いすぎを防ぐことができます。Cloud Storage でも同様に予算を計画することができれば便利です。ここで必要になるのは食料品名ではありませんが、適用される原則は同じで、通常はデータ使用量を予測して追跡することで毎月の料金を予測できるようにすることが推奨されます。詳しくは、ドキュメントおよび後述の内容をご参照ください。

では早速始めましょう。

料金の概要

まずは、料金設定の内訳を把握することから始めましょう。Cloud Storage では、料金設定は 4 つのコンポーネントから構成されています。

データ ストレージ: バケットに格納されているデータ量。データのストレージ クラスやバケットの場所によってレートが異なります。

ネットワーク使用量: バケットから読み取られたデータ量、またはバケット間で移動したデータ量。

オペレーション使用量: Cloud Storage で実行した操作(バケット内のオブジェクトをリストするなど)。

取得と早期削除の料金: アクセス頻度の低いストレージ クラス(Nearline、Coldline、Archive)のみに適用されます。

これらの各コンポーネントには、リージョンやオペレーション タイプなどの要素に基づいた料金を示す独自の料金表があります。つまり、各企業の合計費用は、それぞれ固有の要件に応じて決定されることになります。

そのため、最終的な費用について正確にお伝えしたいところですが、このブログ投稿ではそれはできないため、ここでは「できること」に焦点を当て、ストレージにかかる費用を管理するにあたって使用できるさまざまな費用とツールの概要についてご説明します。

料金計算ツール

まずは、予算の作成に欠かせない Google Cloud 料金計算ツールをご紹介します。ツールに入力する情報の準備ができたらすぐに計算を始められるよう、さまざまなセクションについて詳しく説明していきます。

pricing calculator

データ ストレージ

データ ストレージ料金は、Cloud Storage に格納されているデータに適用されます。簡単に説明すると、「格納」とは、データが物理的にディスク上にあることを意味します。ネットワーク上で転送中のデータや、一時的に保管されている状態のデータではありません。また、ストレージ クラスには、Standard、Nearline、Coldline、Archive の 4 種類があります。

at rest

Standard Storage は、ウェブサイトのコンテンツの配信、インタラクティブなワークロード、モバイル アプリケーションやゲーム アプリケーションをサポートするデータなど、頻繁にアクセスされるデータの保存に適しています。Standard Storage の場合、計画する必要があるのは月額料金だけです。

しかし、他の 3 つのストレージ タイプについては、データの最小保存期間と取得料金を考慮する必要があります。

たとえば、Coldline Storage には、90 日間の最小保存期間が設定されていて、取得料金はおよそ数円になります。したがって、年に 2 回しかアクセスしないデータを保管する場合は安い月額料金で利用でき、大いにメリットがあります。

ただし、毎週データにアクセスしたり更新したりすると、最初から Standard Storage を選択していた場合よりも多くの費用がかかるため、設定の際にはよく検討する必要があります。

ネットワーク費用

ネットワーク費用について説明する際は、下り(外向き)と上り(内向き)を区別する必要があります。

  • 下り(外向き)は、Cloud Storage から送信されるデータを表します(データを読み取る場合など)。

  • 上り(内向き)は、Cloud Storage に送信されるデータを表します(データを書き込む場合など)。

留意点: 上り(内向き)ネットワークの料金は常に無料です。

下り(外向き)ネットワークには、考慮すべき 3 つのカテゴリがあります。

1 つ目は、下り(外向き)ネットワークがデータを他の Cloud Storage バケットに移動またはコピーしたとき、あるいは他の Google Cloud サービスがそのデータにアクセスしたときです。これは、「Google Cloud 内の下り(外向き)ネットワーク」と見なされ、US-EAST1 バケットのデータを US BigQuery データセットに読み込む場合など、リージョン内で無料になります。その後、料金はリージョン間または大陸間の下り(外向き)に適用されます。

2 つ目は、Cloud CDN や Cloud Interconnect など、特定の Google Cloud ネットワーク サービスを使用する場合の「特殊ネットワーク サービス」です。下り(外向き)の料金は、各サービスの料金表に基づきます。

その他すべての下り(外向き)は、「一般的なネットワーク使用量」と見なされ、データがどの大陸に移動するかに基づいて請求されます。

オペレーション使用量

オペレーションとは、Cloud Storage 内のバケットやオブジェクトに関する情報を変更または取得する操作です。オペレーションは、クラス A、クラス B、無料の 3 つのカテゴリに分類されます。各クラスに分類されるすべてのオペレーションについては、ドキュメントをご覧ください。

簡単な概要は次のとおりです。

クラス A には、ストレージ バケットとオブジェクトの作成が含まれます。

クラス B には、ストレージ オブジェクトの取得が含まれます。

無料のオペレーションに含まれるのは、主に削除です。

早期取得と削除の料金

Nearline Storage、Coldline Storage、Archive Storage はアクセス頻度の低いデータを格納するためのストレージであるため、最小保存期間に加え、取得に関連する追加コストがかかります。詳細については、ドキュメントをご覧ください。

最後に

今後も Cloud Storage の活用方法について投稿してまいりますのでご期待ください。

ストレージのオプションについて詳しくは、Cloud Storage Bytes の動画をご視聴ください。Cloud Storage の料金の詳細については、ドキュメントをご覧ください。特定のユースケースの最新情報、その他の例、チュートリアルをご確認いただけます。

-Cloud デベロッパー アドボケイト Jenny Brown