Google Cloud に関するよくある質問 2022 年のトップ 25 への回答
Google Cloud Japan Team
Google Cloud に関する質問で、最も多く Google 検索される質問は何かと考えたことはありませんか?このブログ投稿では、そのすべての質問にお答えします。
※この投稿は米国時間 2023 年 1 月 21 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
Google Cloud は異例の成長を遂げています。Google はマルチクラウドや AI / ML、持続可能なインフラストラクチャ、業界ソリューション、テクノロジーに投資しており、Google のお客様が自社のビジネスのデジタル トランスフォーメーションを行うにあたり、Google Cloud ソリューションに信頼を置いていることを誇りとしています。Google は、最新のテクノロジー要件と、継続的なイノベーションの必要性を深く理解しています。また、常にお客様の声に耳を傾け、フィードバックを反映し、質問に答えることで、Google Cloud に関する透明性と信頼性を高めています。
日常業務において Google Cloud を活用し、各業界で先駆的な存在となっている企業が増えています。多数のエンジニアリング チームが Google Cloud を使用しているため、多くの疑問が生じるのは必然的なことです。
Google Cloud に対する人気と関心事は、Google 検索に大きく反映されています。このブログ投稿では、Google Cloud に関する最も人気のある検索クエリを分析しました。具体的には、「google cloud」または「gcp」(google cloud platform)を含む最も一般的な質問を抜粋し、回答しています。
質問以外やキーワードに基づいた検索を除外したうえで、2022 年に寄せられたよくある質問のリスト(検索ボリュームによるランキング)をご紹介します。
Google Cloud に関するよくある質問
1. Google Cloud とは
Google Cloud とは Google によるクラウド コンピューティング サービスで、Google が Google 検索や YouTube などのエンドユーザー プロダクトのために社内で使用しているのと同じサポート インフラストラクチャでホスティングを提供しています。Cloud Platform では、シンプルなウェブサイトから複雑なアプリケーションまで、さまざまなプログラムを構築するためのデベロッパー向けプロダクトを提供しています。
2. Firebase とは
Firebase は、ユーザーに愛されるアプリやゲームの構築と成長を支援するアプリ開発プラットフォームです。アプリを開発し、成長させ、収益を得るために必要なツールやインフラストラクチャを提供しています。
3. BigQuery とは
BigQuery は、機械学習、地理空間分析、ビジネス インテリジェンスなどの組み込み機能を使用してデータの管理と分析を支援する、フルマネージド型でサーバーレスのエンタープライズ データ ウェアハウスです。
4. GCP の意味とは
GCP は、Google Cloud Platform のことです。以前使われていた名称で、現在は Google Cloud に短縮されています。
5. Google Cloud Storage からダウンロードするには
Google Cloud Storage からファイルをダウンロードする方法はたくさんあります。
ファイルをダウンロードするには、コンソールから、[Cloud Storage] > [バケット] > ダウンロードするバケットをクリック > ダウンロードするファイルをクリック > 上部にある [ダウンロード] を押します。
コマンドラインを構成済みであれば、以下のコマンドでファイルをダウンロードすることもできます。
詳しくはこちらを参照してください。
6. Google Cloud アカウントを設定するには
まず、アカウントを作成します。Google Cloud コンソールでは、インタラクティブ チェックリストが提供されおり、ベスト プラクティスに沿いつつ、最小限のステップ数でアカウントを設定できます。
7. AWS と Azure と Google Cloud のサービスの違いは何か
各クラウド プロバイダが提供するサービスをマッピングした便利な表があります。以下の表を使用し、サービスタイプ、機能、プロダクト名などのキーワードでフィルタリングすることで、必要なサービスを的確に見つけることができます(https://cloud.google.com/free/docs/aws-azure-gcp-service-comparison)。
8. Google Cloud Storage に保存できるデータの種類とは
Google Cloud Storage を使用すると Google のクラウドにデータを保存できます。Cloud Storage は通常、非構造化データを保存するために使用されます。任意の種類の、1 つ最大 5 TB までの任意のサイズのファイルを追加できます。Google Cloud Storage には、Google Cloud Platform コンソールの左側のメニュー内の [ストレージ] からアクセスできます。詳しくはこちらを参照してください。
9. Google Cloud SDK をインストールするには
設定に応じて、さまざまなインストール方法を選択できます。順を追ったガイダンスを含むすべての詳細については、こちらをご覧ください。
10. Firebase プロジェクトを別のアカウントに移行するには
Firebase プロジェクトを別のアカウントに移行するには、以下の手順を行います。
Firebase コンソールでプロジェクトを選択する
上部にある [プロジェクトの概要] の右横の歯車アイコンをクリックする
[ユーザーと権限] > [メンバーを追加] の順にクリックする
新しいアカウントを「オーナー」として追加する
11. MySQL データベースを Google Cloud SQL に移行するには
Google は Cloud SQL for MySQL にデータを移行するための Database Migration Service を提供しています。簡単に移行できるように、Database Migration Service の使い方を説明するクイックスタートを作成しました。すべての詳細については、こちらをご覧ください。
12. 「ImportError: No module named google.cloud」を解決するには
このエラーは、Python 側が専用ライブラリを見つけられない場合に発生します。このエラーの発生原因として最も多いのは、特定の Google Cloud ライブラリがインストールされていないことです。したがって、不足しているライブラリを pip install を行う必要があるかもしれません。コンピュータに異なる Python バージョンがある場合には、使用している特定のバージョンのライブラリをインストールしていることを確認してください。
13. GCP 上の GitHub Actions で gcloud を設定するには
GitHub Actions は、GitHub が提供する CI / CD SaaS ソリューションです。現在 Google は、GitHub Actions のワークフロー内で gcloud と gsutil のツールをお客様にご利用いただくための setup-gcloud アクションを公開しています。
設定ガイドについては、こちらをご覧ください。
14. Google Cloud アカウントを削除するには
Google Cloud アカウントを完全に削除するには、コンソールで [請求] の [アカウント管理] ページに移動します。プロンプトで、閉鎖する Cloud 請求先アカウントを選択します。選択した Cloud 請求先アカウントの [アカウント管理] ページが開きます。ページの上部にある [請求先アカウントを閉鎖] をクリックします。
15. Google Cloud でサービス アカウントを作成するには
サービス アカウントは、コンソール、gcloud CLI、REST からなど、さまざまな方法で作成できます。デフォルトでは、各プロジェクトには最大 100 個のサービス アカウントを設定し、リソースへのアクセスを制御できます。
以下のコマンドラインを使用して、簡単に作成できます。
さらに、新しく作成したアカウントに IAM ポリシーを付与する場合は、以下のコマンドを実行します。
詳細はこちらをご覧ください。
16. Google Cloud 上のプロジェクトに関連するすべてのリソースを一覧表示するには
Cloud Asset API を有効にした後、以下のコマンドを実行します。
コマンドライン引数の詳細については、こちらをご覧ください。
17. Google Cloud の App Engine と Cloud Run の違いとは
App Engine と Cloud Run には多くの共通点があります。どちらも Platform-as-a-Service(PaaS)プロダクトで、基盤となるサーバーを管理することなく、コードやコンテナを実行するために使用できます。
App Engine は 2008 年頃から提供されていますが、Cloud Run のリリースは 2019 年と最近で、多くの新機能が発表されています。Cloud Run の利点としては、コンテナ ファーストのアプローチ、EventArc とのインテグレーションの強化、費用削減を実現するより詳細な課金モデル、高性能なオートスケーラーなどが挙げられます。
18. Google Cloud でウェブサイトのバックエンドを運用する際に利用できるサービスとは
Google Cloud でウェブサイトを提供する方法はたくさんあります。Google Cloud を初めて使用する場合は、すでに使い慣れたテクノロジーから始めるのが合理的です。
Compute Engine: Google のインフラストラクチャ上の構成可能な VM
Cloud Run: マネージド サーバーレス コンテナ プラットフォーム
Google Kubernetes Engine: Google の管理による Kubernetes
Cloud Functions: Functions as a Service
次の表は、Google Cloud でのホスティング オプションをまとめたものです。
19. Google Cloud でポートを開くには
Google Cloud でポートを開くには、VPC ファイアウォール ルールを使用します。
たとえば、デフォルトの VPC でポート 22 を任意のソースに開くには、以下のコマンドを実行します。
ファイアウォール ルールの作成に特化した手順については、こちらをご覧ください。
20. Google Cloud では、停止したインスタンスに課金されるか
TERMINATED 状態の VM は秒単位の使用量に対して課金されず、リージョンごとの CPU 割り当てにもカウントされません。ただし、永続ディスクや外部 IP アドレスなど、VM に接続しているリソースは、削除されるまで課金対象になります。接続されたリソースに対する課金を停止するには、停止した VM を再構成し、これらのリソースを切断してからリソースを削除します。
使用していない VM を停止すれば、アクティブでない VM に対して課金されることはなくなります。準備ができたら、同じ VM プロパティ、メタデータ、リソースを使用して VM を再起動できます。詳しくはこちらを参照してください。
21. Google Cloud Storage にバケットを作成するには
以下のようなコマンドラインを実行するだけです。
その他の方法については、こちらをご参照ください。
22. Google Cloud で Cloud Shell を開くには
新しいセッションを開始するには、Google Cloud コンソールの右上にある [Cloud Shell をアクティブにする] をクリックします。Google Cloud コンソールの一番下にある新しいフレームの中で Cloud Shell セッションが開き、コマンドライン プロンプトが表示されます。セッションが初期化されるまで、数秒かかる場合があります。詳しくはこちらを参照してください。
23. Google Cloud プロジェクトの名前を変更するには
Google Cloud プロジェクトの名前を変更するには、[IAM と管理] > [リソースの管理] で、プロジェクト名の横にあるその他アイコンをクリックし、[設定] をクリックすると、そのページから名前を変更できます。
コマンドラインを使用する場合は、以下を実行します。
現在のところ、プロジェクト ID の変更はできません。
24. ディスクサイズを小さくするには
gcloud CLI で、gcloud compute disks resize コマンドを使用して、--size フラグに必要なディスクサイズをギガバイト単位で指定します。
DISK_NAME: サイズ変更をするディスクの名前です。
DISK_SIZE: 変更後のディスクのサイズ(ギガバイト単位)です。MBR パーティション分割テーブルがあるディスクのサイズは、最大 2 TB までにしか変更できません。
詳細については、こちらをご参照ください。
25. Google Cloud で Terraform の認証を行うには
以下のコマンドを実行するのが、最も簡単な方法です。
この方法は gcloud がインストール済みの場合に使用できます。インストールされていない場合は、こちらからインストールできます。詳しくはこちらを参照してください。
さらにサポートが必要な場合
「Google Cloud に関するよくある質問 2022 年のトップ 25 への回答」をお読みになった後、さらにご質問がある場合は、Google で検索を続けるか、Google のドキュメントをご覧になるか、直接 Google Cloud スペシャリストにお問い合わせいただくことをおすすめします。
Google Cloud でビジネス クリティカルなワークロードを実行している場合、SLA 保証付きで、専任のスペシャリストがお客様の問題を調査するサポート パッケージの購入をおすすめいたします。
こうした質問の回答が、2023 年を通して皆様のお役に立つことを願っています。そして、Google Cloud を活用することで飛躍の年となりますように。
- カスタマー エンジニア Dario Banfi